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授業改善記録〜算数編〜 K⑦

 今年は授業についていろいろ考えていきたい。良かった方法や悪かった方法。その共通点や相違点。未来の自分が見返してもいいように、ここに残していこうと思う。

 今回は算数。今は「場合を順序よく整理して」という単元をしている。さまざまな場合から、図や表を使って組み合わせを考えるという単元だ。私の算数の授業は、
導入→めあて→ペアトーク→自力解決→集団解決→まとめ→適応題→ふりかえり
という流れで行っていた。いや、この流れ自体は変わっていない。変わったのは、この中の集団解決のやり方である。
 集団解決では、子どもがメインなので子どもがたくさん話さなければならない。しかし、私は子どもたちが話した後に「解説」として問題の解決方法を話していた。これがなぜかは明白で、子どもが理解できているか心配だからだ。ただ、ふと思ったのは「これは子どもたちが考えた価値があるのか。私が伝えれば済むという構図が出来上がっているのではないか。」ということ。そこで、私が話さなくていいように、子供達がたくさん発表できるようにしなければと思った。
 職場の色々な人から話を聞いて、私は「子どもが考えた方法を別の子供に説明させる」ということだ。それをしようとすると、子どもの考えが黒板にないといけない。しかし、黒板に考えを書こうとすると時間がかかる。黒板に書いている子は一生懸命かく。書かない子は描き終わるのを待っている。あの時間がすごく嫌。待っているこの時間が勿体無い。
 ICTの活用として、テレビに映せばいいが、テレビは他のものを映すのでいずれ消えてしまう。どうしようと考えているところに、本校の算数担当が教科の予算で大きい掲示用のホワイトボードを購入した。何という奇跡。これを使えば子供たちの考えを黒板に残せると思い活用。やはりドンピシャ。成功でした。
 次の問題が発生。「友だちの考えを説明するのはいいが、せっかくなら自分の考えは発表したいという児童が出てくる。それその通りだ。何とかなできないかなと考えた。ふと思いついたのは、「ものまね紅白歌合戦」だ。最近はあまり見なくなったが、国民的テレビ番組と言ってもいい番組だろう。あれは、2チームがモノマネをしながら歌をうたって、どっちがより似ていたかを競う番組である。そして、1番の楽しみは、たまにある「ご本人登場」だ。あれは、番組がすごく盛り上がる。それを授業に入れた。そう、1つの考えについて、最初は別の人がか発表し、次はご本人が発表する。それもご本人が発表すると気は「では、この図をかいたご本人に登場してもらいましょう!」と言った感じで盛り上がるように演出する。ご本人は満足そうに出てきて問題はクリアされた。

 行事があるとなかなか授業の方に手が回らず、ただ流してしまうだけになってしまう。空いている時間がある時や、校内研究などのタイミングで自分の実践や授業を振り返ると、新しい道が見えてくる。・・・のかもしれない。

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