「みつばちカフェすみれ」OPEN!
3月3日、ひなまつりの日に山形県新庄市にあるフリースペース(と言っていいのかな?)「ひと休み いっぷく」さんにて、「みつばちカフェすみれ」OPENしました!
さかのぼること数か月前。。新庄東高等学校の生徒さんからプレゼン授業の一つの企画として「地域の高齢者のために高校生ができることをやってみたい」との相談をもらいました。
「みんなの考える高齢者ってどんな感じ?」「君たちが地域でやりたいことってどんなこと?」オープンクエスチョンで子どもたちに考えてもらいながら、僕は専門職として「高齢者と呼ばれる世代にはこんなニーズがあるかもね?」とちょっとした課題提起を投げかけながら議論を重ねていきました。
その中で「何らかのスペースで、高校生と高齢者がかかわりを持ったり、何かを提供し合える空間を作ってみたい」というゴール設定に行きつくことができました。
そこで沖の町「ひと休み いっぷく」さんのご協力を得て、2月現地で打ち合わせの機会を持つことができました。こういう場所がある、ということを感じながらの打ち合わせ。具体的にどんなことをしてみたい?スマホ使い方教室・あやとり・折り紙・ボードゲーム体験などなど・・・ゴールとイベントの構成要素が固まってきたところで、いっぷくさんの協力のもと3月3日(ひな祭り!)の日に試験的なプレオープンを実施することに決まりました。このスピード感は僕ら福祉事業者間のフットワークの軽さ、そして地域の高校生発という期待値の高さの結果、かな!?
そして、3月3日当日。すこし小雪散る肌寒い日でしたが、僕が担当している90歳代の利用者様2名様、高校生の祖父母の方、新庄市地域包括支援センターさん、金山町地域包括支援センターさん、社会福祉士さんと多くの方でにぎわう会になりました!
2時間の開催時間でしたがあっという間に時間が過ぎ・・・気づいたら閉会の12:00を迎えていました。最後はみんなで振り返りの時間を持ち、各々感じたこと、これからの展開についてミニディスカッションしました。
今回の「みつばちカフェすみれ」ですが、今後は3月10日の新庄東高等学校でのプレゼン発表、そして3月16日にいっぷくさんでのオレンジカフェで子どもたちによるすみれの紹介、というところまで予定しています。
これはあくまで新庄東高等学校のプレゼン授業というプログラムの一つなので、地域での事業として展開していくかどうかは分からないというのが正直なところです。
しかしながら、僕ら福祉専門職では思いもしなかったような地域の方との化学反応が起きた手ごたえがありました。例えば90代のお年寄りであってもpaypay決済に挑戦したい!というニーズを高校生が簡単に発見してくれたり、ボードゲームというデバイスを通じて心の距離を一気に近づけてしまったり・・・ 子どもたちが「場」を温める能力に本当に感嘆しました。 これがたぶん、「インフォーマルサービス」の面白さ。 僕らはどうしても「明確でターゲットのはっきりした機能を持った支援機関」を求めがちだけど、
利用者さんはそれを求めているんだろうか。子どもたちの「何か地域のためにやってみたい」がこんなに易々と利用者さんがたを笑顔に変えてしまえるのは、それが求められていることの証左なのではないだろうか。
これからこの試みを継続していけるかはわからないけれど、僕らにとってもとても深い学びになり、そして何らかの方法で続けていきたい、そう僕らに思わせるだけの凄さがありました。
この事業に関わらせて頂いて本当に良かった。お声がけいただいた新庄東高等学校 小笠原先生 ・ 株式会社ヌマザワ 沼澤紘一社長には本当に感謝です!これからもこういう事業試していきたいですね!
サポートによって、山形県最上地域・新庄市での地域活動の資金に充てさせていただきます!