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アートを鑑賞する意味、とは【アートフェア東京2024】


アートを買う方のエントリを見て「そっかー!買うのもありなんだー!」と思った。


アートを買うのって、本当に資産運用するお金持ちとか、画廊を経営しているギャラリーのオーナーとかしかいないのかと思っていた。しかし、アートは開かれている。あるいはそうでなかったとしても、少なくともアートフェア東京においてアートは開かれている。



アートフェア東京に行ってきた。去年も行ったので今年で2回目。去年の所感としては「入場料たか!!!!!!(当日券5,000円)」っていうのと、「これだけアートに溺れられるなら美術館3回分の価値はあるのかもな」という具合だった。

モネとかゴッホの美術展と違って、全ての作品に値がついている。それをマジでやろうと思えば買えちゃう。「なんかアートってよくわかんないよねー笑」で済んでいたものが、急に当事者として眼前に迫ってくる感じだ。
漫画『ブルーピリオド』では美術展の楽しみ方について、「1点だけ買って家に飾るとしたらと思って鑑賞してみたら?」というアイデアが出てくるのだけれど、それを地で行くような塩梅なのだ。


先日、新国立美術館で「五美大展」に行ってきたのだけど、それにはそれの良さがありつつ、一方でアートフェアは良い意味で金の匂いがする。ぷんぷんする。「買わせてやろう」「デカくなってやる」「買い逃すまい」というオーラがあちこちから火山の如く噴出していて、その熱量で頭がくらくらするほどだ。そういう、実戦….っていうのかな。生活がかかってるアートって感じがすごく良かった。わけわかんないような感じで絵の具を撒き散らして「これが現代アートです」って言われるよりよっぽど良い。絵がどーん!とおいてあって、50万と書いてある。「確かに金があったら何なら欲しいかもな!!」って思うのか、「50万はないやろ!出直せ!」って思うのか。金という誰でもわかる物差しが展示の場に敷衍することによって、アートフェアはむしろ全ての人に開かれている。
そういう意味でアートフェアが好きだ。面白かった。



冒頭のエントリに登場した木下友梨香さんの作品がどれも最高だった。
え、欲しいかも…と動揺してしまった。一緒にいた彼女さまも「これいいよね…いいな….24万円ってありだよね…..」などと呟いていた。

いいよね、欲しいよね…などと言いつつ、結局買わずに帰った。アートって買ったことないし、商談とか、わかんないし。でも、エントリを見て「買うのってありなんだ!」と思った。ボーナスが吹っ飛びながら、それでも気に入った作品を買うのっていいじゃん。


来年はたとえば30万円とか頑張って貯めて、「買おうと思えば買えるんだが?」くらいの気分でアートフェアに行ってやろうかしら。


以下、印象に残った作品を並べておく。
来年もきっと行こう。



#アートフェア東京

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