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「夜中の徒歩地獄」






【打合せ】


10歳の時母親に強引に入らされた
ボーイスカウトで夜から朝にかけ
約40㎞歩き続ける訓練があり
それに参加しないとならなくなった

当時40㎞がどれくらいの距離か解らず
試しに東京の地図で計ってみたら
大体山手線1周の距離とだ判明し
あまりにも長い距離に愕然とした
ヒィィッ!!∑(;Д;ノ)ノ

テレビで見た事ある市民マラソンでは
一般参加者の平均が4時間と言うから
マラソンでなく徒歩となると更に
その3倍位の時間がかかる気がする

そうなると一睡もせず12時間位歩き
そんな事できるか心配になってしまい
もうあまりにも嫌すぎて半べそ状態で
どうにか休む方法を考えてしまった

そしてボーイスカウトの集会の日
この徒歩訓練の打ち合わせがあり
一応リタイアする時用のワゴン車が
巡回してくれると言ってた。

その後リタイアした人は
事務所に戻って寝てて良いらしく
それなら早々にリタイアしてしまい
すぐ事務所に戻るのが良い気がする

しかしこの時班長が「もし俺の班で
リタイアする奴が出たら俺のメンツが
潰れるから絶対全員完走しろよ」
と言いリタイアを許してくれなかった
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ


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【地獄の時間】


そして当日夕方3時頃に学校が終わり
事務所の集合時間の夜8時まで
時間があるから数時間寝る事にし
お風呂に入ってすぐに寝てしまった

でも40㎞歩かないとならない緊張で
全然寝る事が出来ずそれどころか
完全に目が冴えてしまってて
このままじゃ寝ずに行く羽目になる
(;´Д`A ```

しかしずっと目をつぶっても寝れず
結局一睡もできずに時間が来て
制服に着替え準備した鞄を持ち
集合場所に向かった。

集合場所に行くとバスが1台来てて
このバスに乗ってスタート地点に行き
そこから40㎞の徒歩訓練が始まり
事務所まで戻ってくる事になった

バスに乗り込んだ俺は
寝れなかった分の睡眠をとろうと
目を閉じてたら何故かすぐに寝れて
現地までの少しの時間睡眠がとれる

現地に到着すると全員バスから降り
ゴールまでの道筋を班ごとに調べて
歩いていかないとならないから
班ごとに10分間隔でスタートしてった

しばらくすると我々の班の番が来て
とうとう恐怖の40㎞を夜通し歩き続け
到着予定時間が朝5時までの地獄が
開始された!
アワワヽ(´Д`;≡;´Д`)ノアワワ


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【脅し】


その後最初の数時間は
意気揚々と歩き続けられたけど
だんだんと全員疲れて来てしまい
歩くペースが遅くなってくる

でも中学生の班長は
全然余裕で歩き続けてたから
付いていくのがやっとの小学生の俺は
班長にペースを落としてくれと頼んだ

すると少しペースを落としてくれたが
自分のペースで歩けない班長は
逆に疲れが増してきたようで
徐々に自分の速いペースに戻してく

しかし俺以外にも小学生が数名いて
みんな疲れてきてしまったから班長に
「もっとペース落として!」と言い
班長が渋々歩くペースを落としてた

それからしばらく歩いてると
徐々に足が地面につく感覚が無くなり
フワフワ浮いてる感じなってきて
完全に疲れで足の感覚がマヒしてきた
(´Д`)フワフワ

と言ってもまだまだ中盤位の距離で
もうリタイアしたいと思ったら
他の子が地面に座り込んで
「タイアさせて」と言ってきた

なので班長が渋々リタイアさせたけど
残りの子達に対し「絶対完走しろよ」
そう脅しをかけられてしまって
今後リタイア出来ない状態にされた。
ヒィィィ!!ε=ε=(ノ;゚Д゚)ノ


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