ポエム1

ヘッドフォンから流れてくる音楽が
僕の気持ちに色を付ける
色付けられた気持ちたちは
たしかにそこにいるはずなのに
どこか遠くからきているようで
僕が僕のものなのかわからなくなってしまう

五分で切りわかるコンテキストと共に
山手線をまわっている

音楽を止め
電車のアナウンスに耳を傾け
ガタンゴトンと胸を鳴らす
そうして僕を取り戻す

取り戻したような気になっている
都会という喧騒を聞きながら

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