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書記の読書記録#142「エラスムス=トマス・モア往復書簡」

訳:沓掛良彦・高田康成「エラスムス=トマス・モア往復書簡」のレビューと読書記録


レビュー

エラスムスは「痴愚神礼讃」,トマス・モアは「ユートピア」の筆者,北方ルネサンスの二大巨頭として有名である。往復書簡では,著作では見られないような,生活事情やしょうもない愚痴が書かれており,著作を知る上での参考にもなる。


読書記録

# 1p15〜52
・エラスムスとチューダー朝を代表する人文主義者との出会い・「痴愚神礼讃」の成立の動機・ギリシア文学に対する嗜好・外交官として活躍するモア・「校訂版新約聖書」出版,カトリックからの批判

# 2p53〜215
・年金の送金にまつわる悶着と行き違い・草稿「どこにもない国」・コレットのギリシア語網勉強・エラスムスへの批判的勢力の警告・「ユートピア」という語が用いられる・「天国から締め出されたユリウス」・人文主義者ビーベス・デタープルとの論争・疫病の流行・片目のピーテル・カレーでの英仏通商交渉・「反野蛮人論」・「九十五箇条の提題」・ヘンリー8世の招き・「反モア論」に対する反論

# 3p216〜442
・リー「エラスムスの新約聖書評釈にたいする評釈」・ドブリーとの論争・ビーベスへの称賛・金襴緞子の陣屋・宗教改革運動の先鋭化・ゴクレニウス・カトリックとプロテスタント双方からの批判・カンブレー条約・「平和の訴え」・ヘンリー8世の離婚問題・墓碑の同封


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