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母親だってツラい

自閉症の専門書に書いてある
「怒らないでください」
「一番ツラいのは本人です」
「一番困ってるのは本人です」

私も
「怒らない、ツラいのは長男なんだから…」
と呪文のように心でつぶやいて…

そんなある日(当時6歳)
長男が鍵を開けて外へ出て、
いなくなってしまった。

娘と旦那は
旦那の実家に泊まりに行っていて
いなかった。

私は次男をおんぶして料理に没頭していて…
「あれ?気配がしない…」
と思って、部屋を見渡すと
長男がいない…慌てて玄関へ行くと、
靴がなく、鍵が開いている…

こういう時、私はむやみに動かない。

「何か変わったことがなかったか」
「いつもと違ったことは…」
「何か気にしていたものはないか」

と…振り返ってみる。


この日の朝
いつも行く公園ではなく、
近所の神社に行った
そこに、
いつもいない移動販売の車があった…
もしかしたら…

とりあえず、神社に行く道を行ってみた…
途中まで行って
「なんか違う。いる気配がない」

神社に行く道は二つあって
「あっちの道か…」
と、戻っていくと。

いた!!知らない女性と一緒に!!
迷子かと思って
一緒にいてくれたらしい…
よかった…

家に帰ってきて…
怒鳴り散らしました(;^_^A

「怒ってはいけません」
っていうけれど、怒るでしょ?
心配しすぎて怒りに変わる時もあるでしょ?
親の感情ってそういうものでしょ?


もし、娘が同じ事をしたら怒る…
だったら、長男にも。

と、開き直りました。

「この対応は間違ってる」
と言う人もいるかもしれません。
でも、怒った時、
それまでヘラヘラしていた長男の顔は
真剣でした。

再発防止のために
鍵をもう一つ増やしましたが、
一度も出ようとしたことはありません。

このことがあってから
私は専門書を読む事をやめました。

どんなにおすすめの健康法も勉強法も、
合う合わないがある。

やり方は自分で探せばいい。
それは、子育てにこそ言える事。
ひとりひとり違うから。

専門家や医者の言う事だから…
と、その通りにやることに
何の意味もない。
専門書を読んで、その通りにやって、
本に書いてある通りの結果が得られない時
「私のやり方が違っている…」
と、自信をなくしてツラくなる…。

そんなの、やーめた!!

この時に開き直ったことは、
今は正解だと思っています。

書き出しでわかった長男の願い
「怒らないでください。笑ってください」

この願いを叶えるには
私がツラくなったらできないから( ´艸`)

と、また開き直って…
今日も私は笑います(#^.^#)


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