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「マシな職場で働きたい」という仕事観は間違っているのか?

働くことが怖すぎて戦慄しています。当方です。

働くに対するネガティブなイメージ


「働くことが怖い」
と正直なところ私は思っている。

「身なりを気にして、朝早く起きて毎日同じところに行き、取引先の顔色を伺い、上司に叱咤される」

 こんな生活をしていて自我が崩壊しない人間が凄い。当然、全ての職場がこんなわけではないのだろうが、自分の働くイメージというのはこんな感じだ。


 就活広告の「個性が活かせる職場!やりがいのある仕事!」という文句を見ていると、今の就活生が抱いてる働き方の理想ってこんな感じなのね、と内心ゾッとしてくる


得体の知れない物に対峙した時の恐怖。それが仕事。

 そもそも学生の分際でありながら、働く前から恐怖しているというのもおかしな話なのだが、分からないからこそ恐怖しているという可能性も十二分にある。

 人が恐怖を感じたり、不安になったりする場合というのは、大体理解の範疇にないことが起きるときだ。いきなり物音が聞こえてきたら怖いし、血便が出てきたら怖いし、オカンが無駄に優しいと怖いのである。それと同じように、働くことが怖い。血便と同じくらい怖い。

 自分が持つ働くことに対する怖さというのは、得体の知れないものに対峙している時の怖さにも近いのかもしれない。働くというのがどんなことか、まだよく分かっていないのだ。


 そんな恐怖心を働くことに対して持っているからこそ、インターンも色々行ったし、留学も行ったし、就活イベントにも早めに参加したりしている。

 もちろん意識が高すぎるからではない。働くことが怖すぎるからである。


「できるだけマシな職場」という価値観

 こんな風に動いていると、「お前って就活ガチ勢だよな。どこ業界狙いなの?」などと言われることがある。この状況を就活ガチ勢なのかと言われれば、見る人からすればそうなのかもしれないが、冷静に考えればただ恐怖におののいて動いているだけである。

 「どこ業界狙いか」と言われれば、希望の業界はあるのだが、「この業界に子供の時から憧れていて、絶対この業界に入りたくて大学の時にあれやこれやをやって…」といったタイプではない。大企業に入って自慢げに振る舞いたいわけでもない。「立派なビジネスマンになりたい!」と意気込んでいるわけでもない。


 語弊を恐れずに言うと、「できるだけマシな職場にいきたい」といった感じだ。マシな職場と言っても、完全週休二日で年間500日は休みがとれるといった職場を意味しているわけではない。


 自分が「できるだけ仕事と思わずに出来る仕事」を探している、という感覚だ。この意味でのマシな職場というのが、自分の中でかなり大きな価値観である。


働かなくていいかというと、そうでもない気がする

 「マシな職場」を探している人間でありながら、宝くじで10億当たれば即座にリタイアして世界一周の旅に出るタイプの人間かというと、実はそういうわけでもない。

 そもそも、「さほど旅好きではない」というのが第一に挙げられるが、旅好きでないことを差し置いてもリタイアするかというと、そうではない。


 やはり働くことを主軸に据えた人生は送りたいのである。そこには「社会貢献」などといった崇高な意味合いは無く、もちろんバングラデシュに学校を建てたいなどといった壮大な目標も無い。「出来るだけ仕事と思わずにできる仕事をずっと続けたい」のである。


出来るだけ仕事と思わずにできる仕事とは?

 「マシな仕事」という言葉をここまで何度も使って来たが、私がマシな仕事として定義したのは、「出来るだけ仕事と思わずにできる仕事」だ。

 ここで「出来るだけ仕事と思わずにできる仕事って何?」という問いが生まれるのだが、それはやっぱり、「好きが絡む仕事」だと思う。


 かといって、「好きなことで生きていく」みたいなYouTubeのコンセプトさながらの文句をポリシーに掲げちゃっているわけではない。そんなことは無理だと思っている


 だからつまりどういうことかっていうと、「好きなことやものに携わりながらならば、嫌いなことをいっぱいやる生き方も許容できるのではないか」と思うのだ。


 嫌なことを避けるような生き方はこのご時世できっこない。けど嫌なことをやる能力なら、もうちっちゃい頃から皆いっぱい育てられてる。たいして行きたくもない学校行って、やりたくもない宿題やって、大学生になってもレポート書いて、やりたくもないことを処理するのは、もう皆大得意だと思う。

 だからやっぱり、ちょっとの好きを大切にした方がいいのではないか、と思うのだ。自分にとっては、文章を書くことだ。ちょっとの好きがあるだけで、やりたくない仕事も、やっぱりそれなりにマシだと思えてくるからだ。


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