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カメにはカメのやりかたがあるよ。ゆっくりゆっくりあせらなくていい。


ひっこし直前の一時保育。やることいっぱい!

先週から「この日にはこれもやろう、あれもやろう」と忘れないようにリスト作りをしておいて、「預けたらここ行って、次はあっち行って」と予定を立てていたのだけど…

ちっともうまくいかない!


10時の開店に合わせて行ったニトリは11時開店で(10時開店は土日だった…)、ネット回線の工事のために待機するも1時間遅れ。急げばこのお店なら行けるかも!と思っていたのに、玄関で管理人さんにつかまり長話…(話長いよ!)

そんなに無理な予定なはずじゃないのに、なんで?なんでこんなにうまくいかないの?とべそべそしながら運転していたら、ハッと思い出した。

そうじゃん、私って、そういう子じゃん。って。


そうだ、私っていっぺんにいろんなことができない子だった。「できない子」というとなんだかがっかりなんだけど、認めてしまえばそれはただの「質」で。質は変えようとすると大変な努力が必要だけど、質を認めてさえしまえばそれに合わせた良いやり方というものが見つかるものだ。

そう、「効率的にやる」というのは、私に合ったやり方ではなかった。そうだった。はるくんが生まれて、「こどもがいるから何をするにも時間がかかる」と思っていたけれど(いやこれも事実だけれど)、そうじゃなかった。元々私は「ゆっくり」でなければうまくいかない質だったじゃないか。


「ゆっくり」な質の私には、たっぷりの時間があることが大事。もっと正確に言うと、「たっぷり時間があるな、と思える」ということが大事。

だから確保されている時間にパズルのようにやることを組み込んでいくのは向いていない。これができたらすっごく気持ちいいだろうなーと思うから、ついついやりたくなっちゃう。そしてやり遂げて「こんなにたくさんできた…!」というのをやってみたいんだよね。でも、無理。それは無理なんだ。しょうがないんだ、あきらめよう。

じゃあ私にはどういうやり方があるのか。それは「余裕をつくること」。本当は10 のことができる時間があるのなら、やることをぐんと減らして2くらいにしちゃう。そうしたらひとつに1の時間しかなかったのが、一気に5の時間を使うことができるようになる。


そんなに減らしたら、やること終わらないんじゃない?って思うよね。私も思う。
でもでも、「やろうと思ってることリスト」をよくよく見てみると分かるの。本当に今日やらないと間に合わないことって、実はこのリストの中のほんのひとつふたつだってことが。

「たくさんのことを効率的に」にどうしても憧れてしまう私。そしてどこか「私にもできるんじゃないか」と思ってしまう私。そんな私はついついリストにあれもこれものせてしまう。「私、やってやったわ…!」をやってみたくて。

そして今日はなんとひとりで動けるという「チャンスの日」じゃないですか。ひとりだったらできるはず!というかんちがいをしてしまったよ。


中学1年の時の担任の先生が「座右の銘は『明日できることは明日やる』」と言っていて、おいおいそれでいいのか先生と思っていたけれど、あの先生も私とおんなじ質だったのかしら。先生、今では私もそれに賛成です。明日できることは明日やる。なんていい言葉。そして教訓として心に留めておきたい言葉だわ。

大事なのは、はやくやることじゃない。必要なことを、必要な時までに完了させること。

今回のことだって、今日しかないわけではないし、今日までのことではない。ひっこしの日までに済ませないといけないことは、しっかり押さえておきながら、ひとつひとつにゆっくりとたっぷりと時間を使っていいと自分に許してあげる。

そうだった、もうひとつ、私にはこういう時に唱えていた言葉があった。
「ひとつひとつ、ゆっくりでいい。ひとつずつやっていけば、いつか必ず全部おわる」


「良いやり方」なんて、ひとつじゃない。はやい、たくさんだけが良いことじゃない。自分に合ったやり方が「私にとっての、良いやり方」だ。

カメにはカメのやり方があるよ。ゆっくりゆっくり。あせらない、あせらない:)

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