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異世界転生の小説を書いてるけど、俺はオタクじゃねーぞ

俺は随分前に、と言っても2015年に「小説家になろう」に詩や小説を少し投稿したことがあった。そのときはすぐに感想などが寄せられてきた。2022年頃から再び小説を投稿し、昨年2023年一月六日から、過去に投稿した『最低な三人』という小説の続編として『最低な三人の異世界転生冒険記』という小説を書き始めた。私は「小説家になろう」で当たり前のように「異世界転生」があるのが嫌いというか気持ち悪いと思っていて、そういうものを好むのは人生に敗れたオタクだろうと思っていた。しかし、そんなオタクたちの趣味の異世界転生ものを俺が書いたらどうなるだろうと半分ふざけて書き始めたら、止まらなくなった。私は異世界転生が好きではなかったが、異世界を書く冒険ファンタジーは好きだったため、中世ヨーロッパ風の世界で主人公たちが活躍するのを書いていくのは快楽だった。しかも即興小説だ。思いついたままに書くことができる。ただし、すでに書いたものは物語が変わらない程度には修正するものの、基本的に物語が変わってしまう書き直しはしないというポリシーでやって来た。それと、アイディアノートも書かないという即興に徹底している。だから、ノッている時は、かなり良いものが書けるのだが、ノッていないときは散漫な内容になることが多い。まあ、それも含めて経験だと思っている。
題名は途中で『最低な三人の異世界転生ドラゴ二ア冒険記』に改名した。
しかし、俺は自分がオタクじゃないと信じているが、昔はマンガ家になりたかったし、今は小説家になりたいから、やっぱりオタクなのだろうか?俺の趣味は宮崎駿なのだが、それだけでオタクだろうか?いや、そもそもオタクとはなんだ?いや、俺は知っている。マンガ、ゲーム、アニメなどの世界から出られない内向的な暗い奴らのことだ。そして、そいつらのもっとも特徴的なところは性的趣味がアニメ的なところだ。秋葉原とかを聖地に群れる輩たちだ。コミックマーケットとかに行く奴らだ。俺は大学時代、マンガ家を目指していたが、漫研には入らなかった。俺はあいつらとは違う。そう思っていた。孤独だった。そんな俺は現在マンガみたいな小説、『最低な三人の異世界転生ドラゴニア冒険記』を「小説家になろう」に連載している。充分オタクだろうか?「小説家になろう」を開くと、ユーザーの作品だけではなく、広告が出てくる。その広告はたいがいエロいマンガやゲームの広告で、それを読んでいる人たちがどんな趣味を持っているかがわかる代物だ。少なくとも俺はそういうエロいマンガとかゲームには関心が無く、ゆえにオタクではないと言いたいし、そもそもオタクではない人もマンガやアニメを見るだろう。ゲームだってスーパーマリオをやってるからオタクとは言わない。ドラクエもオタクではない。しかし、ドラクエの世界観の二次創作的な奴を身近に感じる奴はあきらかにオタクだと思う。俺だってドラクエは好きだが、「転生したら勇者でした」とか絶対に書かない。俺は異世界に迷い込む小説が好きだが、以前書いた小説で地下世界に行くものがあるが、その参考文献は、ジュール・ヴェルヌの『地底旅行』とかだったし、アラビアンナイトの世界に迷い込む小説を書いたこともあり、また機会があれば発表する予定だが、その参考文献として「千夜一夜物語」を全巻通読している。これはオタクなのか?俺は自分は小説家だというアイデンティティはあるがオタクというアイデンティティはない。ゲームもWiiをやっていたのが最後で、あれ以降ゲームはやっていないし、ここ十年くらいマンガもまったく読んでいない。ライトノベルとかもまったく興味がない。アニメは観る。とくに宮崎駿、新海誠、細田守などは観る。アニメファンと言うよりは映画ファンで、映画の中でもアニメーションが好きなのだと思う。小説を書く物語のノウハウは映画から学んでいる。もちろん小説からも学んでいるが、私は映画より面白い小説を目指している。わかりやすく、面白く、そして深い、そういう需要はたしかにあると確信している。なぜなら、宮崎駿や新海誠の人気を見ていればわかる。アニメでもオタク的ではない物語を人々、とくに若い人々が望んでいる。私はマンガもアニメも作れないが、小説は書ける。絶対に、宮崎駿とか新海誠みたいな冒険ファンタジーで深い小説の需要はあると確信している。それを俺は書きたい。転生したら、勇者だった、スライムだった、悪役令嬢だった、とかそんなオタクのつまらん発想とは俺の想像力の方向性は違うんだ、と叫んでみても、「あなたが書いているのは異世界転生ものでしょ?同じですよ」と言われるかもしれない。ああ、いいよ、『最低な三人の異世界転生ドラゴニア冒険記』が終わったら、即興小説ではなく、きちんとアイディアノートを作って、いや、アドリブも入れて、「本気」で書くよ。いや、『最低な三人の異世界転生ドラゴニア冒険記』も大詰めが近づいていて、これだって本気でやるつもりだ。調べたり、アイディアノートは書かずに書くというスタイルは貫いて。


*リンク
最低な三人の異世界転生ドラゴ二ア冒険記

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