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「新年あけましておめでとう」で明るい人生にデビューしてみては?

この文章を書いている今、年を跨ごうとしている。
たぶん書き終わるのは新年だろう。
しかし、私は、「よいお年を」とか、「あけましておめでとうございます」とか言うのが苦手だ。なぜなら、年が明けるというのは、暦があるからで、暦のない時代にはそんなおめでたいとかいう思想はなかったのである。それをみんな浮かれて祝うのはどうかしてるような気がする。
しかし、だからといって、ただ日常がそこにあるとするのはもしかしたらもったいないことではないかと思う。
私は十代の頃、変わりたかった。
よく、「高校デビュー」とか言う言葉がある。
暗かった中学生が、高校という新たなライフステージに入って環境も変わり新しい友達を作っていく際に、自分を明るく変えよう、暗い過去におさらばしよう、そういう思想というか人生内のその人にとっては大きな転機である。
私の中学の友人にも高校デビューした者がいて、彼は中学時代は女の子と話をするようなタイプではなかったのに、高校に入ったら突然人が変わったように女の子や男の新しい友達と喋るようになった。私はバカなことにそのことを中学時代の友人に、「あいつ、変わりやがったぜ」とか他人のことばかり批判して自分は変わろうとしなかった。あそこで変わっておけば、私の人生はもしかしたらバラ色だったかもしれない。
つまり、高校デビューのように人生の転機というのは自らの中だけでなく、世の中に用意されているかもしれない。
この正月の「あけましておめでとうございます」という挨拶で、心機一転、明るい人生にデビューしてみることも可能かもしれない。

ただ今、年が明けた。
「あけましておめでとうございます」

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