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【2022年4月前半】平凡なサラリーマンの資産運用という脱獄記録

このnote記事を要約します。
・インフレが止まらない&金利上昇
・1Qも良決算がS&P500の収益成長率を押し上げる可能性が高い
・私としては75:25のコアサテライト&キャッシュ比率40%堅持

■起きていること

●アメリカ10年債利回り
4月5日にブレイナードFRB理事の発言(5月から0.5%の利上げ示唆&QT示唆)で金利が急騰しました。

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4月5日

CPI発表前日の4月11日に10年債利回りは2.8%を突破しています。インフレが更に加速し、金融引締めも強くなる事をマーケットは織り込んでいるようです。

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4月11日

そして、CPI後の4月中旬は落ち着いていましたが、ミシガン大学消費者信頼感指数が強く再び金利上昇

4月15日




●経済指標観察
-米国 ISM非製造業購買担当者景気指数
予想:58.4
結果:58.3(前回:56.5)
サービス業の景況感指標です。50を上回れば景気拡大、下回れば景気後退を意味します。ほんの少しだけ予想を下回りましたが前月からは上げてきています。またクルーズ船運航会社のカーニバル(CCL)が3月28日から4月3日までの1週間の予約件数が過去最高にとなったと発表しました。

ー4月FOMC議事趣旨
・今後0.5ポイントの利上げが1回以上適切になり得る
・月額最大950億ドル(約11兆7600億円)のペースで保有資産の大規模縮小
前日にFRBブレイナード理事が発言した内容がほぼそのままという印象です。

ー米国消費者物価指数(CPI/前年比)
予想:総合8.4%
結果:総合8.5%(前月:7.9%)

予想:コア6.6%
結果:コア6.5%(前月:6.4%)
予想から大きく外れることもなく、という結果でした。しかし、引き続き強いインフレ圧力が消費者に影響を及ぼしていることが伺えるデータになりました。一方で、食品やエネルギーを除くコア指標に関しては、予想を若干下回り、前月からの伸び率も鈍化をしたことで、インフレのピークアウト観測も出ていました。

ー米国 コア小売売上高
予想:1%
結果:1.1%(前月:0.2%)
予想を上回りましたが、大きな乖離なくマーケットも落ち着いています。前日のデルタ航空の決算でもレジャーへの需要は強く、まだ消費は付いてきている様子です。

ー米国 ミシガン大学消費者信頼感指数
予想:59
結果:65.7(前月:59.4)
予想よりも強い数字でした。前日の小売売上高指標もほぼ予想通りで、物価高においても、雇用も強く消費はまだ耐えているという印象。これを受けて金利上昇→株安。


■4月前半に私がしたこと

●保有銘柄決算精査
4月13日 $DAL

デルタ航空

2022年 Quarter Ended mar 31
売上高;予想 $8.92B 結果 $8.2B ◎
EPS ;予想 ($1.27) 結果($1.23) ◎
・3月は単月で黒字化

2022年 Quarter Ended jun 30
売上高;予想 $11.3B  新ガイダンス $11.66B~12.16B ◎
EPS ;予想 $0.56 新ガイダンス $ー
・営業利益率は12%から14%
・燃料価格高騰分のかなりの部分をうまく回収できる
・売上高:93%~97%水準(19年同期比)

⇒こちらは決算をもとにした買付ではないです。売上が予想を若干下回りましたが結論ホールドしときます(ただ少し売ってポートフォリオ比率を整える予定)。決算の数字だけ見ている段階では、燃料高がビジネス需要を削ぐ事、旅行はコロナ反動で一過性なのでは?という疑念があったのですが、経営効率の向上とビジネス需要の回復をカンファレンスコールから感じることができたのと、予約状況も弱くないということが理由です。

●エネルギー関連ETF(VDE)を購入
三回転目になります。米エネルギーサービス会社のベーカー・ヒューズが4日発表した週間データ(4日までの週)によると、米国内の石油掘削リグ稼働数は前週から3基減の519基で、週間ベースでは1月以来初めて減少と報じられたのと、欧州がロシアへの追加制裁を準備している報道が出たこと、WTI原油価格が下げ止まりのような動きを見せている事などを総合判断し、$VDEを少しだけ買付しました。

●「ほったらかし投資術」(全面改訂第三判)購入
気になっていた書籍があったので、購入しました。結論としてはとても参考になる内容でお値段以上の買い物になったと思っています。基本行動や結論はほとんど私自身は実践していたものの、その裏側にある根拠や背景からの学びはとても新鮮で今度の投資活動に活かしていきたいと思います。


●本業に時間とエネルギーを
何事も良い時もあれば、悪い時もあります。本業としてのサラリーマン稼業も例外ではないです。また、今勤めている企業の業績も良い時もあれば、苦しい時もあります。

まあ、ぶっちゃけこの2年はパラディソの状況として結構厳しい局面です。立場も多少ありますし、責任も多少ありますので、再集中し立て直そうと思います。

ベースのサラリーが崩れると、入金力にも影響しますし、生活にも影響しますので、頑張ります!

■4月後半に私がすること

●保有銘柄決算準備
4月27日 $GOOG
2022年 Quarter Ended mar 31
売上高;予想 $68.07B 結果 $
EPS ;予想 $25.93 結果 $

2022年 Quarter Ended jun 30
売上高;予想 $72.05B 新ガイダンス $
EPS ;予想 $27.44 新ガイダンス $

●S&P500第1四半期決算は予想を上回る勢い
ファクトセットによると第1四半期決算もS&P500は10%以上の増益となる可能性が高く、5四半期連続で10%を超える(前年同期比)増益となる見込みとのことです。4月8日現在までに2022年第1四半期の実績収益を発表したS&P500企業20社のうち、70%がEPS平均予想値を上回る実績EPSを発表しています。この20社が発表した実収益を合計すると、予想収益を2.1%上回っています。

出典
https://insight.factset.com/sp-500-likely-to-report-earnings-growth-of-more-than-10-for-fifth-straight-quarter

■まとめ

最後まで読んで頂きありがとうございました。
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インフレ、金利動向、戦争、企業業績、逆イールド発生など、米国マーケットを揺さぶる要素が絶えません。

私個人としては、マーケット展望なんてものは無いし、特に出来ることが無さそうなので、積立投資をコツコツ継続することと、キャッシュポジション比率40%とコアサテライト戦略(75:25)を堅持しながら日々の株価に一喜一憂することなく、個別株式を保有している企業の決算はしっかり精査し、この難局が過ぎるのを気長に待ちたいと思います。

こういう時に、忘れてはいけない事は「マーケットに居続ける」というただ一点のみだと思うんですよね。それがリスクを受け入れるという事であり、そのリスクを受け入れた分をリターンとして貰えるわけです。

もちろん、自分のリスク許容度の範囲で、ということになりますが。

ガチャガチャ動いて、損切りして(損切りは大事)、怖くなって全降り、なんてしたらリスクだけ取って、実害被って、リターンが得られないという目も当てられない状況になってしまうと思います。



【お知らせ】
2022年から読者の皆様と一緒に何かやれないかと考えていまして、

下記サポート欄にも書かせて頂きましたが、サポート及び購入頂いた金額はこのnoteの新コンテンツ用に$VTという世界の株式を丸ごと買う様なETFを購入しモニタリングしていきたいと思います。
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購入タイミングは図りません。買付可能金額に達し次第順次買い付けを行います。

まだ株式投資をしたことが無いという人の為に、買付手順等もアップしたいと思います。

運用益部分に関してはどこかに寄付する等も検討中です。

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