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【映画話】タルコフスキー監督の「Stalker」(前編)

アンドレイ・タルコフスキーのストーカー、
やっと見れました!

タルコフスキーは旧ソ連出身の映画監督、大巨匠です。
ストーカーは1979年の映画。
惑星ソラリスに続く、SF作品!!
大興奮!

あらすじ***
街の一部に立ち入り禁止地域があった。
その地域を人はゾーンと呼んだ。
その地域では「何か」(隕石が墜落した?明確ではない)が起こり、政府はそこへ軍隊を送るが誰一人返って来なかったため、そこを立ち入り禁止にした。やがて、「ゾーン」内には「入ると願いが叶う部屋」があると噂されるようになった。
主人公はゾーンを知る人であり案内人。
stalker(ストーカー)と呼ばれてます。(stalkerとは密猟者という意味。好きな人を尾行するストーカーではないです)
ゾーンに入るのはもちろん合法ではありません。なので、ストーカーは違法ながら、願いを叶える為にゾーンに入りたい人を連れていくのです。
妻と障害のある子供を持ったストーカーはそれを仕事とし生計を立てます。
今回ゾーンへ連れて行ってほしいと志願してきたのは、1名の科学者のおじさんと1名の作家のおじさん。
3人は危険を冒しながらゾーンに入っていくのでした、、、
***続く

引用風だけど私が書いたあらすじ♪

SFと聞いて、バックトゥザフューチャーとかスターウォーズとか思い浮かべないでください!
楽しかったー!ってなる映画じゃありません!
なぜなら監督がタルコフスキーなので。
(タルコフスキー の映画は、「サクリファイス」「惑星ソラリス」「ノスタルジア」を鑑賞済み。
そして次は「鏡」を見たい。)

タルコフスキーの作品は、毎度ものすごく繊細。
哲学的で懺悔的な感じで、今回も聖書の引用と重々しい空気ですので、完全に引き込まれました←(根暗じゃないと見れない説)

ストルガツキー兄弟の原作「路傍のピクニック」を基にした作品だそうですが、かなりタルコフスキー色に変えられているとのこと。

タルコフスキー映画の特徴は、映像美です。
タルコフスキーは世界で最も神聖なものは水と認識しており、この映画でも神聖なシーンにはほぼ水が使われます。
タルコフスキーあるあるの、床びしゃびしゃ状態です。
わかりやすく、とても美しいです。

撮影現場はソ連の廃墟だったらしく、
化学廃棄物がほったらかしになっていたとのことで、スタッフが2名ほどガンになり亡くなったとのこと、、、
大変な撮影だったのですね

あらすじの続き***
科学者のおじさまと作家のおじさまとストーカーの3名は、周囲の警備を逃れて、ゾーンにたどり着きます。ゾーンは色々な仕掛けがある場所で、気をぬくと死ぬこともある場所です。
3人は色々な話をしながら、前途多難な願いが叶う部屋と呼ばれる場所へ向かいます。
ストーカーは言います。
「前に、願いが叶う部屋にたどり着いた男がいたんだ。
弟と2人で部屋へ向かっていたとき、弟がトラップに引っかかってしまい、死んでしまったんだ。
弟は死んでしまったが、男は部屋にたどり着いた。そして男は街までも戻れた。その男はその後、大金持ちになったんだ。そして首を吊って死んだんだ」
おじさま達は理由を聞きます。
なぜ首を吊ってしまったのか。
願いが叶う部屋では、その人間の潜在的な1番の願いを叶えるのです。
頭の中で何か唱えても、声に出して願い事を行っても無駄なのです。
つまり、弟を生き返してくださいと願ったはずの自分が、大金持ちになってしまった。
そんな自分に絶望し、自殺をしてしまったのです、、、
***続く

引用風だけど私が書いたあらすじ♪

気になる!続きが気になるー!
と言う方は是非DVDで見てください!

次回、後編をアップロードしますね。


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