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My Favorite Album Runking Best50 | '92

ここ最近、一旦自分の好きな音楽作品を
あえてランキング化することが、今後の  
音楽鑑賞に良い影響を与えるんじゃないかと
思っていた。理由は音楽を聴ける時間が
物理的にかなり減ってきたので、本当に
自分が好きな音楽を知っておく必要が    
あるから。ということで、備忘録と      好きなものを共有したい欲求のもと     
記事を書きます。

1位 LOVE/HATE | ART-SCHOOL 

小説「ライ麦畑でつかまえて」を      
イメージさせるジャケット。
ミドルテンポな曲を主体に時に疾走
しながら、スロウな曲で海底に沈んで
いくかのようなアルバム構成。
裸足のままでいい という歌詞に、どれだけ
励まされてきたか分からない。

2位 HIGHVISION | スーパーカー

1曲目「STARLINE」の冒頭から電子音中心の
幽玄な音世界に引き込まれる。
歌詞も追憶の中のようで曲と一つの生き物の
ように混ざり合っている。
ジャケットのような、決して存在しない
理想郷にワープできるアルバム。

3位 革命 | andymori

音楽聴くことを含め、日常の中に全てが
あることを思い出させてくれるアルバム。
小山田壮平が等身大の自分を          精一杯保つ中で、目に映ったもの、感じたものを
そのまま記録にしたかのような作品。

4位 スリーアウトチェンジ | スーパーカー

19曲という曲数だが多いという感じは   
しない。このアルバム自体が1つの曲
かのような一体感がある。
20歳前後にしかない、その頃誰もが経験
したであろういくつかの感覚がこのアルバムを
作っている。TRIP SKYを初めて聴いた時、
人生の1つのピークを突きつけられた感覚があり、特別に思い入れがある曲。

5位 Flora | ART−SCHOOL

例えるなら公園の噴水の弾ける水のような 
キラキラ感と瑞々しさを持ったアルバム。
歌詞は喪失と自棄に満ちているのに
なぜこんなにキラキラした切なさに昇華
されているのか分からない。

6位 Anesthesia | ART−SCHOOL

木下理樹が好きに作ったミニアルバム。
打ち込みが多く無機質な音が多いからなのか
作品タイトルの所為なのか分からないが、
全体が病的で薬品の臭いすらしてくるような
雰囲気。どこにも行けず、ここがどこかも 
分からない、自分が誰か、相手が誰かも
分からない 、でもそんなジャケットのような
2人がなぜか正解のように思えてきてしまう。

7位 Pray Pray Pray | polly

シューゲイザー、ドリームポップ、
ポストロック的な音が、日本的な歌謡、
フォーク的な要素と継ぎ目なく一体化
しているという稀有な作品。
2020年代にあって、カッコいいものは
カッコいい、美しいものは美しいという
感覚で音楽を届けてくれる日本のバンドを
私はほとんど知らない。

8位 砂漠の流刑地 | ふくろうず

自身の状況を「砂漠」と形容しつつも、
取り巻く世界への不満ではなく、むしろ愛が
充満している作品。
躁状態で駆け抜ける、20代特有の万能感。
全てフロントマン内田万里の感性かと
思いきや、実はギタリストが相当な     
ブーストをかけていることに後から気づいた。

9位 Kid A | Radiohead

圧倒的諦観を押し付けられる作品。
同時に存在が肯定される感覚もあり
それが心地よいのかもしれない。

10位 Loveless | My Bloody Valentine

ノイズの海に身を委ねていると
何も考えずに音楽だけに身を浸すことができる。
シューゲイザーの金字塔という言葉も
この作品にとっては安すぎると感じる。

11位 Clean Clean Clean | polly

My Bloody Valentineのアンプを10台以上
使用するレコーディング手法を模倣したり、
同郷のバンドThe Novembersの影響が
サウンドアプローチに出ていたりと、
それまでの普通のJ−ロックのバンドという
イメージから一気にアート方面に振り切った
作品。それでいてボーカルのルーツがフォークの
ため、歌は和っぽいメロディーなのが
曲の淋しげな質感に繋がっている。

12位 Takk… Sigur Rós

どちらかというと聖歌とか教会音楽とか
民族音楽の括りに近いと思うが、
ポストロックバンドとして大衆に広く
受け入れられるポップさを保ったうえで
ここまで真摯な音楽を作れるのかということに
信じられなさを感じる。同時に、
アイスランドという国に畏怖の感情を覚える。

13位 Remain in Light | Talking Heads

アフリカン・ビートのカッコ良さを知った
アルバム。アフリカン・ビートをカッコ良い
と思っていること自体がこのバンドの影響
であるし、そもそも自分が英国より米国の
音楽がどちらかというと好きと言っているのも、
おそらくこのバンドの影響である。

14位 Let Go | Avril Lavigne

16歳の女の子の強さ、危うさ、儚さ、尊さを知ったアルバム。

15位 Exposed | Boom Boom            Satellites

自分が今まで聴いた中では一番カッコ良さに
振り切っていると感じた作品。
振り切っているのに、なぜか押し付け      がましくない。海外でも高く評価された    バンドなので、カッコ良いは世界共通。

16位 Sonic Youth | The Eternal

自分はオルタナティブ・ロック(広義の)
という言葉が凄く好きなのですが、
その言葉が一番しっくりくるのが      Sonic Youth。この作品は最後のアルバムだが
初めて聴いたのがこれで、遡っていったら
スタンスのあまりの変わらなさに驚愕し、
一貫して肩の力が抜けつつもエッジの効いたセンスが溢れている感じに強く憧れを覚えた。

17位 Mellon Collie and the Infinite Sadness | Smashing Pumpkins

Tonight,Tonight のPVが好きで、
メルヘンチックでノスタルジックな雰囲気に
惹かれていた。アルバムを聴いたのはしばらく
後だが、2枚組の超大作にもかかわらず
いつの間にか終わっているくらい、
没入感があった。

18位 踊ってばかりの国 | 踊ってばかりの国

滲み出るヒッピー感。中身は自国をクソな国
と批判している側面と、身内に対しては
ひたすら愛を歌う側面が混じっている。
というかその2つは一体であると感じる。
サイケデリアレディ が好きすぎるのも
相まって、この作品のスタンスで生きて
いきたいとよく思う。
苛烈さは別とさせていただいて。

19位 Alice in Chains | Alice in Chains

後からこの時期はバンドの状態が最悪だった
ことを知ったが、このアルバムがAlice in Chainsで
一番体に合う。荒廃感とどうしようもない
堕落感みたいなものに、
どうしても惹かれてしまう。

20位 CHRONICLE | フジファブリック

志村正彦が作詞作曲、アレンジまで全て
行い、ストックホルムでの録音を敢行した
作品。電子音、打ち込みを多用したマットな
質感と、ポップなメロディーセンスで統一感
ある仕上がりになっている。歌詞もシンプル
ながら志村正彦のピュアな感性で歌われている。ロックというより、最上の      ポップアルバムという位置づけで語りたい。

21位 Britney | Britney Spears

TSUTAYAにジャケが見えるように陳列     してあり、ジャケ借りしたのが最初。
ハーモニー・コリンのスプリング・ブレイカーズという映画で、春休みに女子学生がいてもたってもいられず刺激を求めていった結果、後戻りできないところまでいく代わりに確固とした自分を     手に入れる、というのと同種の、
儚さ、強さ、美しさがこのアルバムには    ある。

22位 100年後 | OGRE YOU ASSHOLE

よく分からないアルバムだが圧倒的完成度
と心地よさという朧げな記憶情報のもと、何度も引っ張り出して聴いてしまう作品。
近隣の出身だからかもしれないが、
聴いていると心なしか長野県を感じる。

23位 アンテナ | くるり

グッドモーニング How to go と好きな曲が
入っている。全体でも和のメロディーが
ありつつ、多国籍な音がするという自分が
くるりで好きな要素が強い。電子音を
多用していた時期も好きだがそこを経ての
バンドサウンドは、より洗練されている    気がする。

24位 Sound of Confusion |   Spacemen 3 

ひたすら轟音でサイケデリックな音が
鳴っているアルバム。飲みすぎて頭が
壊れている時に脳内でこんな音が鳴っていた
気がする。爆音で聴いて陶酔感がリミッター際際を攻めてくる感覚を楽しんでいる。

25位 Seventeen Seconds | The Cure

自分がキュアーの好きなところは、ミニマルでスカスカしててじめじめした音像と、霧深い森の中みたいなイメージなので、
キュアーを聴くときはこのアルバムを聴く。
ロバート・スミスの心象風景のスケッチ
みたいな、なんのフックもなく淡々と曲が
進んでいく感じが好み。

26位 Adore | Smashing Pumpkins

打ち込みによってメロンコリー〜以前より
異世界感が強まり、また違う味わいがある。
ジャケみたいなゴシックホラー的雰囲気が
あって好き。

27位 Four For Fourteen | polly

コロナ禍の配信ライブで、自主レーベル14HOUSE.設立とともにこのアルバムの
リリースを発表していたことを昨日の事の
ように覚えている。ノイズ中心の楽曲群に
インダストリアルな曲やインスト曲を
散りばめるといった試みをしているが、
歌はJ-POP的であり融合して歌モノになっているところがこのアルバムの良さ。

28位 Sensuous | Cornelius

ちゃんと音楽になっていることにまず衝撃を
受けた作品。不遜な曲展開がカッコ良い。

29位 XTRMNTR | Primal Scream

当時のロックシーンの困惑が予想できる
くらい電子音楽に寄りまくりの1枚。
歌詞の政治思想が強いこともこのアルバムの
異質性を引き立てているような気がする。
慣習が音を立てて崩れていくような爽快さが気持ちいいアルバム。

30位 La Mia Vita Violenta | Blonde Redhead

ソニック・ユースのドラマーのレーベル
スメルズ・ライクからリリースされたセカンド・アルバム。ソニック・ユース的な音もするが、日本人ボーカル カズ・マキノの声がキム・ゴードンとは全くタイプが違い、
耳障り一歩手前の動物のような甲高い声にも
かかわらず不思議な気持ち良さがある。
オルタナティブ・ロックを地で行ってる感があり、強く愛着がある作品。

31位 All Things Being Equal | Sonic Boom

自分が思う サイケデリックな音 がする。Peter Kember氏が近年ポルトガルの田舎に移住したことで、生活自体が変わったとのこと。心なしか聴いていると覚醒感と同時に、自然の中にいるような落ち着きも得られる気がする。

32位 Isn't Anything | My Bloody Valentine

たまに、マイブラはLovelessよりこっち
なのではと思うくらいには肌に合う作品。
ノイズはノイズだがこちらはまだバンド形態
の体裁を保っている。そうなるとソニック・ユース等と比較したくなってくるのだが、
こちらの方がエッジの立ちが少なくて質感が
ソフトで平面的、どこかゴシック的な雰囲気もあるので比較するものではない。上記の
特徴がそのままこの作品が好きな理由。

33位 Screamadelica | Primal Scream

クラブミュージックとロックの融合と言うが
前者の比率が高すぎて当時の人も衝撃だった
と思う。が、結果評価されているのはただ
新しいことをしただけではなく体系的に
ミクロ的に両者の要素を繋ぎ合わせたから
なんだろうと思う。ダブ という単語はPrimal Screamで学びました。

34位 Selected Ambient Works 85-92 | Aphex Twin

Richard D.Jamesが10代の頃から部屋に籠り
自分のために作っていたアンビエント集。
これ以降の作品には無い特有のイノセンスと
狂気を感じる気がする。

35位 killing Boy | killing Boy

暗い歌を肉体的なビートに乗せるダンサンブルな
作品。海外ならJoy Division、Prince、The Cureとかでそういう作品は
あるが、国内では唯一無二感がある。高校生の時にこのアルバムを聴いて縦ノリ一辺倒のリズム感を矯正された。

36位 Surfer Rosa | Pixies

第一感はいなたくて荒廃感がありかなり危なさを
感じつつもカッコ良いみたいな感じ
だが、よく聴くと人懐っこい、可愛気がある
作品だと思う。根本がオルタナティブだから素で好きにやってもオルタナの王的な風格があるのではないか。

37位 London Calling | The Crash

ただカッコ良いなあと思って聴いている。
あと、これがパンクかーと思いながら
聴いている。

38位 23 | Blonde Redhead

4ADにおそらく当時の人からしたら電撃移籍をしてリリースされた作品。それまでの作品で余すことなく出していたアバンギャルドな感性を
シューゲイザー、ドリーム・ポップの
型に流し込んだら化け物が誕生してしまった
みたいなアルバム。

39位 Spectrum | Sonic Boom

30年後の2ndアルバムはむしろ天気の良い朝
に聴きたい感じがあるが、こちらは夜ベッド
で聴きたい音。誘眠作用のあるサイケデリック。

40位 Requiem for Innocence | ART-SCHOOL

イノセンスを失うまいともがくように疾走する12曲。メジャー2ndアルバム LOVE/HATE
は追憶の客観性みたいなものがあるが、
このアルバムは美しいものを美しい人と
見たい以外の感情が無い。

41位 Cut The World | Moscow Olimpics

4ADからリリースのフィリピンのバンドの
作品。めちゃくちゃセンスの良いドリーム・ポップ。インストアルバムかのごとくさらさらと音が流れていく。正直いつでも聴ける。

42位 Blue Weekend | Wolf Alice

近年ではトップクラスに好きなアルバム。
エリー・ロウゼルが自分が本当に聴きたい
音楽を作ることを考えていたらしいが、
ダークかつ優しい曲がとても多い印象。
彼女の感性をサウンドに具現化できるバンドが素晴らしい。次の作品が一番楽しみなアーティストかもしれない。

43位 Dirt | Alice in Chains

危なさを存分に出しつつもかなり開かれた
作品だと思う。セールス的にも成功しているし。
ライトにBGM流したい時にも、
かなり疲れて頭休めたい時にもいろいろな
シーンで聴いている。

44位 14souls | ART−SCHOOL

 ART−SCHOOLの中では一番、いい意味で
パッケージングされた作品。この曲良いよ、
と、手渡せるような曲が入っていると感じる。
このアルバムが、今も続いているバンドの
強度を一段階上げた気がしている。

45位 Republic | New Order

イギリスのニュー・ウェーブの、前向きな
歌詞ではなくともポップで、フィジカルに訴えかけ踊らそうとしてくるようなところが好き。このアルバムはそういう感覚が恋しい時によく聴く。

46位 A Moon Shaped Pool | Radiohead

レディオヘッドはKid A のような浮遊感が
好きなので、自分にとって2番目によく聴く
作品。疾走感のある曲も入っていたり、
ボウイング奏法してたりアルバム全体で
バンドなりの黄金律みたいなものを感じる。

47位 NYC Ghosts & Flowers | Sonic Youth

ソニック・ユースで一番前衛的な作品。
20世紀のニューヨークの前衛芸術家達への   リスペクトがテーマということだが故人と
交信しているかのような不気味さがある
アルバム。ニューヨークの華やかさの下に
蠢くアンダーグラウンドの空気感が味わえる   気がする。

48位 Eleven plus two/Twelve plus one | Helsinki Lambda Club

アートワークみたいな程良いオルタナ、サイケ味がある日本のインディー・ロック。
散文的な歌詞とJ-ロックファンから洋楽    ファンまで巻き込むポップセンス。敷居が
低い作品だと思うが、一J-ロックとしてのみ
消費されるのはもったいないと思う作品。

49位 友だちを殺してまで。 | 

神聖かまってちゃん

高校のリリース時はミーハーな友達に勧められたものの嫌悪感しか無く、むしろ
社会人になってから大好きになったバンド。
このアルバムの中の世界の渦中にまだいる
人には本当に刺さることはないのかもしれないと思う。の子氏は影響源にスーパーカー、マイブラ、エイフェックス・ツイン、聖剣伝説とかあるらしい。。。
自分がロックスターを現代で挙げるならこの人を挙げたい。

50位 Making the Road | Hi-Standard

メロコアという音楽は、自分が本当に合う音楽に出会う為の道筋の一つだったと
思っているのだが、いくつか未だに心にブッ刺さっている作品があり、このアルバムがその筆頭。         未だに無意識に口ずさむ名盤。

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以上。
やってみた感想としては、いろいろ       思い出しながら楽しく書けました。              40になって大きく変わっていたら、
またやります。ここまで見ていただいた方、
ありがとうございます😊 


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