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スウェーデンの女子チームがユニフォームショーツの色を黒に変更─生理に対処するため─

スウェーデンの女子チームが、生理による経血に対処するためにユニフォームショーツの色を白から黒に変更した。

ストックホルムに拠点を置くReymersholms IKは、1899年に設立された歴史ある総合スポーツクラブ。設立以来、サッカーチームは男女に関係なくユニフォームショーツとして白色を採用してきた。だがクラブは2020年4月、年代別の各女子チームに限り、ショーツの色を黒に変更する決定を下した。

きっかけは、クラブで活動する女子ジュニアチームの訴えだった。生理による経血を理由に、ショーツの色を変えてほしいとクラブに嘆願した。

訴えた選手のひとりであり、現在はクラブの16歳以下の女子チームでプレーするルビー・エドヴァルドソン(15)は当時のことをこう振り返る。

「(ショーツの色変更は)大きな贈り物だった。私にとって本当に素晴らしい決定だったし、同じ気持ちだった子は多かったと思う。訴えた当時、私たちは13歳前後で、初潮を迎えた子が多かった。だからショーツが血で染まってしまうのではないかと不安に思う子がたくさんいた」

選手たちの要望を受け入れたリーネ・トロンセン=ヘッテベリ氏(チームマネージャ)も当時のことをよく覚えている。

「ショーツが血で染まることを恐れてプレーを拒否する。そういう選手が一人でもいるなんてことは、あってはならなかった」

「われわれ大人が耳を傾けたことに対して彼女たちは喜んでいた」