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北欧のスウェーデンでどんな国?

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スウェーデンってどんな国?と思っている方に、テキストと画像で現地からの生情報をお届けします。
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#語学学習

スウェーデンの社会システム・移民の場合その3

移民のスウェーデン語コース(SFI Swedish for immigrants)を卒業してすぐ仕事を探す人もいますが、多くの人々は引き続きスウェーデン語を勉強します。 SFI卒業レベルは中学レベルのスウェーデン語であり、その後は高校レベルのスウェーデン語をSAS(Svenska som andra språk)で学ぶことになります。そして高校卒業レベルのスウェーデン語認定試験であるNationella provというスウェーデン語の卒業試験を受けます。Nationella

スウェーデンの社会システム・移民の場合その2

前回は移民のスウェーデン語コース(SFI Swedish for immigrants)についてでしたが、今回も引き続き移民についてです。最近はSFIのカリキュラムもかなり徹底してきているようで、今までは単にスウェーデン語能力だけでクラス分けされていたのが、出身国による教育レベルの違いを考慮し、最終学歴別にクラスを分ける工夫もされているようです。SFIには毎日日中にある集中コースと、夕方の週2回のコースがありますが、多くの人はまずスウェーデン語を習得することを第一に考えますの

スウェーデンの社会システム・移民の場合その1

今回のスウェーデンの社会システムは、移民の場合です。私自身が移民なわけですから、私の体験談をお話しします。 スウェーデンは人口が少ないので(2002年時点で900万人弱、2016年時点で988万人)は、移民の受け入れ体制が整っています。特に戦火を逃れてきた難民の受け入れには積極的です。私がスウェーデンに来た1998年にはコソボ紛争があったため、ユーゴスラビア移民が多く、最近ではアフガニスタン移民がとても増えました。移民の顔を見ると、その時代が分かる気がします。しかし、移民を