Sweet Flowers / Erika

オートクチュール刺繍(リュネビル刺繍、マントゥーズ刺繍)でアクセサリーなどの作品を制作…

Sweet Flowers / Erika

オートクチュール刺繍(リュネビル刺繍、マントゥーズ刺繍)でアクセサリーなどの作品を制作しています。noteでは、ブランドSweet Flowersのことに加え、私の好きなものや見に行った展覧会の記録などをのんびり綴ります。ごきげんの花が咲きますように!

最近の記事

2020年上半期振り返り【刺繍編】

note書くの久々になってしまった……。 2020年前半の刺繍あれこれを写真と共に振り返ります。 【1月】色んな収穫があったHMJHMJに向けての準備で始まった2020年。年末にたてた制作スケジュールからどんどん遅れてしまい、必死に仕立て作業をしていた。 余裕がありそうなツイートをしているが、実際には「終わらなかったらどうしよう!」と焦りまくっていた。笑 色々無理して何とか間に合ったものの、前日に体調を崩しかけたりしてひやひやしたので、これからはもっと余裕を持ったスケジュ

    • 気づけばいつもそばに(東京都現代美術館『ミナ ペルホネン/皆川明 つづく』)

      早くしないと会期が終わってしまう!と慌てて行ってきました。 (そして感想を書くのに1ヶ月以上かかってます…。) とても見応えがあって感動すら覚える展示で、ブランドをより好きになりました。 かわいい柄にたくさん出会えました。 tambourine、mirage、tarte、gemma、alive、kakurenbo、galileo、wind flower、symphony… 挙げたらきりがないくらいです。 一番好きになった柄はmirageです(見出し画像でクローズアップして

      • 窓の向こう側で踊る(東京国立近代美術館『窓展』)

        昔から窓が好きです。 アーチ型の窓、ステンドグラス、ショーウインドウ、窓の格子、装飾された窓枠、窓際に置かれる一輪挿し… よくノートの隅に落書きしたり、写真を撮ったりしていました。 ただただ見た目が好き、ということもありますが、「世界を隔てるが、(曇りガラスでなければ)向こう側を見ることもできる」「(開けられる窓なら)向こう側とつながることもできる」という物語性も窓が好きな理由の一つです。 ということで、会期終了間際の窓展に滑り込んできました。 色んなジャンルの作品があっ

        • ルドンを見に行ってシャガールに惹かれる(三菱一号館美術館『印象派からその先へ』)

          昨年末、ルドンの『グラン・ブーケ』を見てきました! 想像していたよりも大きい!!迫力があってずっと見ていたくなるような作品でした。 黄色がかったような茶色がかったような灰色の背景も印象的で、より一層花瓶や花が引き立つように感じました。 『グラン・ブーケ』はドムシー城の大食堂の装飾画のうちの1枚なのですが、これが食堂に飾られていたら本当に素敵だろうな、と思います。 ドムシー城の大食堂の装飾画18枚のうち残っているのは16枚。そのうち、15枚はオルセー美術館にあるそうです。

        2020年上半期振り返り【刺繍編】

          北澤平祐さん個展『花と生活』感想

          その日の朝、私はいつものようにツイッターを眺めていました。 そして、たまたまリツイートで流れてきたこの作品に目が釘付けになりました。 こちらのツイートの1枚目に掲載されている『ブバルディアとぞうきんがけ』がその作品です。 テキスタイルのような、ぞうきんの縫い目と花、そこに紛れ込む女性(妖精?)の座った姿、モノクロの窓の中でぞうきんがけをする女性。 ぜひ実物を見たい!と思い、その日のうちに個展へと足を運びました。 個展へ向かう途中に調べてみると、北澤平祐さんは洋菓子のフラン

          北澤平祐さん個展『花と生活』感想

          生活と地続きの別世界(イヴ・サンローラン美術館、装飾芸術美術館)

          パリの美術館巡りの後半は、イヴ・サンローラン美術館と装飾芸術美術館です。 前半はこちら→印象派に囲まれ、ルドンに出会う(オランジュリー美術館、オルセー美術館) 3.イヴ・サンローラン美術館 この日はモンテーニュ大通りの高級ブランド店やホテルを眺めながら、歩いてイヴ・サンローラン美術館に向かいました。 モンテーニュ大通りの坂を下り、美術館のあるマルソー大通りの方に進んでいくと、美術館のある白い建物がすぐに見えました。 美術館というよりも、邸宅のような外観です。 帰国してから

          生活と地続きの別世界(イヴ・サンローラン美術館、装飾芸術美術館)

          印象派に囲まれ、ルドンに出会う(オランジュリー美術館、オルセー美術館)

          11月にフランスを旅行してきました。 フランスはほぼ10年ぶりだったので、予定をぎゅうぎゅうに詰め込んでパリを歩き回り、日帰りでリヨンにも行ってきました。 一度スリに狙われかけた(ターゲットにされて話しかけられたのですが、結局何もせず去っていきました…)以外はトラブルもなく、とても楽しい旅でした。 せっかくなので訪れた美術館の感想を2回に分けて書いていこうと思います。 最近は「これを刺繍に活かせないかな」という視点が加わってより一層美術館が楽しいです。 今回はオランジュリー

          印象派に囲まれ、ルドンに出会う(オランジュリー美術館、オルセー美術館)

          企画展『カルティエ、時の結晶』感想

          ちょっと日にちが経ってしまいましたが、先日カルティエ展を見に行ってきました。 時計やジュエリーなど、300点以上(!)を一度に見て特に印象的だった点を振り返りたいと思います。 (1)色合い 様々な宝石を用いたジュエリーはが豪華かつ華やかで目を奪われました。 カルティエの配色では、特にレッド、ブルー、グリーンが好きです。 トゥッティフルッティと呼ばれているんですね。花や、葉、果実のような彫刻が施された宝石が可愛いです。 また、トルコ石とアメジストを使ったブレスレットやネックレ

          企画展『カルティエ、時の結晶』感想

          文化服装学院文化祭ファッションショー『ten』感想

          毎年楽しみにしている文化のファッションショー! 今年は80体と去年(85体)より少なかったそうですが、まとまりがあってあっという間でした。 いつも見た後は元気になれる大好きなショーで、忘れてしまうのがもったいないので記録します。 ・TEPPEN 雪山登山、ウィンタースポーツをイメージした衣装。 文化のショーでスポーツウェアを見るのは新鮮でした。 衣装の背中についていたロープが可愛かったです。 ・Spica 夜空に煌めく神秘 フリルを多用した衣装。フリルの色合わせがとっても

          文化服装学院文化祭ファッションショー『ten』感想

          杉浦今日子さん個展『奏でる、糸』感想

          パリの刺繍作家・杉浦今日子さんの個展に行ってきました。 ・展示 杉浦さんのインスタグラム(@kyoko_creation_broderie)にも掲載されている作品を実際に見て、その迫力に圧倒されました。 私が杉浦さんの作品で特に好きなのは、ステッチの密度の違いです。 まるで点描画のように密な部分と疎な部分があり、それをステッチの長さ、隣のラインとの間隔、表刺し/裏刺しなどによって表現されています。 モノクロマティックな糸のドローイングに、ビーズや金箔による色味が足されること

          杉浦今日子さん個展『奏でる、糸』感想

          『マドモアゼルプリヴェ展』感想

          先日、CHANELのマドモアゼルプリヴェ展に行ってきました。 これまでインスタや雑誌でCHANELのオートクチュールコレクションの写真を見たりはしていましたが、実際に近距離でじっくり見ることができて、大興奮でした。 特に印象的だったのは以下の3点のドレスです。 左側のドレスは、比較的シンプルなように見えて、裾がとっても素敵でした。 着て歩くと裾の銀色のパーツが揺れて綺麗だろうなと思います。 中央のドレスには、なつめ型や花型など、特徴的な形のスパンコールが使われています。

          『マドモアゼルプリヴェ展』感想

          はじめまして、Sweet Flowersです。

          はじめまして、Sweet FlowersのErikaと申します。 オートクチュール刺繍の技法(リュネビル刺繍、マントゥーズ刺繍)を用いてアクセサリーなどの作品を制作しています。 ごきげんの花が咲きますように! カラフルな刺繍糸、キラキラと輝くビーズやスパンコール そういったきれいなものを見ると、なんだか心が明るくなりませんか? 楽しみにしていたイベントの前ならもちろんのこと、たとえ仕事で少しつらい時にだって、きれいなものは"もうひと頑張り"を後押ししてくれるような気がしま

          はじめまして、Sweet Flowersです。