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父の優しさと経験が滲み出る「でもな、人と違う生き方はそれなりにしんどいぞ」

LGBTだとか、多様性だとかが問われるこの世の中で、この考え方はもう古いのかもしれない。

「でもな、人と違う生き方はそれなりにしんどいぞ」

この言葉は、何かを捻ったり、秀逸だったりするわけではない。
それまでのストーリーやキャラクター性、全てを鑑みてぐっとくる言葉だ。

このセリフの持ち主は、「耳をすませば」の主人公雫の父親。
小説家になろうと机にかじりついて作品作りに没頭する雫に、言うのだ。

日本て、面白い反面、悲しい国だよなあと思う。
中学や高校までは、前倣えの教育を受ける。
突然、大学になって開放される。
気付いたら、社会人になって生き抜くことを強いられる。
その時には、前倣えではいけないことを知る。

少し前にフィンランドの教育の本を読んで、あ、フィンランドだったら子育てしても良いかも、なんて面倒くさがりな私は思ってしまった。

大きな違いは、個人を尊重すること。
それでいて、国がフォローもする。

基本的に、隣の人も、家族でさえも、違う人間なのだから、違う生き方なのが当たり前。
今はそういうマインドの方が強い時代だと思う。

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