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共同幻想を生み出すマスメディア

元NHKの職員の方が偏向報道についての告発が300万回以上再生されています。 このような信じがたい現実は一体いつから起きていたのでしょうか?

https://twitter.com/you3_jp/status/1665376793203994624?s=61

この告発の内容そのもの以上に、こうしたマスコミの偏向報道が起きうる「構造」「原理」について理解する必要があります。

マスメディアがプロパガンダに使われるようになったルーツは古代まで遡ることができます。特に大きな影響力が生まれたのは印刷技術の発達によるものだと言われています。

ヨハネス・グーテンベルクが発明した印刷術が広く利用されるようになった15世紀、新しい思想や情報を広めるためにパンフレットやリーフレットが多用されました。プロテスタントの宗教改革においてマルティン・ルターが95ヶ条の論題を広めるために活用した事例が有名で、印刷物が思想を広めるのに有効だっとと言われています。

また、20世紀初頭に入ると、ラジオや映画など新たなメディアが登場し、それらが政府によるプロパガンダに利用されました。特に、第一次世界大戦と第二次世界大戦には、国民の意見をコントロールまたは操作するためにメディアが大いに利用されました。

現代においては、中央集権的なインターネット、ソーシャルメディアによってより大規模かつ効率的に活用されるに至っています。パンデミックは、別名インフォデミック(情報の脳内感染)とも言われました。コロナウィルスの脅威をソーシャルネットワークによって広めることで、人々は恐怖心に囚われ、行動を容易に操作されてしまいました。コロナワク○○がここまで広範に国民に接種されたのは、国民の自発的な意思と言うよりもインフォデミックによって、人々が恐怖心を煽られたことが大きな要因とも言えます。

インターネットの社会的な影響について考えるとき、ユーバルノアハラリが説く「共同幻想」と言う概念が重要になります。「共同幻想」とは人間が作り出した想像上の共通概念やシステムで、

「物理的には存在しないけど多くの人々が信じて行動することで社会的現実となる」

という考え方です。国家、法律、宗教、お金などはこの「共同幻想」の一部であり、人間の社会や行動を形成し、高度な文明を生み出すための重要な役割も担ってきました。

しかし、今日では中央集権インターネットが大規模かつ効率的に共同主観を生み出し「虚構を現実化する」ために悪用されています。

ChatGPTの時代には、より高度に情報操作がされる危険性があります。一問一答型のAIとの会話を前提にする限り、私たちには情報の選択権がなくなります。こうした時代には、正しい情報とバイアスがかかった情報を選分けていくメディアリタレシーがより重要になります。意識的に、複数のソースの比較やエビデンスの確認といった作業が重要になります。

映画のマトリックスで描かれた世界は、SF的な未来社会の話ではなく、共同幻想に翻弄されてきたこれまでの人類のあり方へのメタファーだったと見ることができます。

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