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如月|February

50歳からのオトコのトリセツ

目次


コラム|暖冬


今期は暖冬予報の冬。暖冬とは12〜2月の3か月平均気温が平年より高い場合をさしていわれます。原因はエルニーニョ現象で、赤道付近の東風が通常よりも弱く、日本においてはシベリア付近からの寒気が流れ込みにくくなります。しかし一時的に強い寒波が入り込んだ時には、雪雲がいつも以上に発達し大雪になる可能性があります。暖冬と聞くと過ごしやすい印象を持ちがちですが、温度変化が大きいことで農産物に影響を与えたり、短時間での大雪や雪崩など、災害への注意も必要です。

医療情報|身体年齢知っていますか

【知って備える】
同じ年齢でも、オシッコがモレる人とモレない人、夜トイレに起きる人と起きない人、など何が違うのでしょうか?その違いの原因を把握し備えることで将来が大きく変わることがあります。日々の生活を快適にするために泌尿器科で行っている「身体年齢」把握について解説します。
【身体の状態を知る】
*血管年齢:「血管年齢を知れば、未来が見える」と言われ健康を考える上で血管の柔軟性は重要とされています。切迫性の尿失禁がある方は血管年齢が実年齢よりも高い方がほとんどです。血管が固くなることにより尿失禁が起きるからです。
*肺活量:加齢とともに増加する肺疾患。実年齢よりも肺年齢が高い方は生活の中での活動量が減少するばかりではなく、頻尿や夜間何度もトイレに起きることにも相関しています。
*睡眠時無呼吸検査:無呼吸があると生活習慣病やうつ病になるリスクが数倍上がり、寿命が短くなるとされています。夜間頻尿の原因にもなります。
*テストステロン測定:テストステロンが低いと寿命が短いことが報告されています。また、日々の生活の中では、不安、イライラがまし、睡眠障害も起こってきます。俗にいう男性更年期障害です。(当院は治療専門医資格を有しています)
*亜鉛、オメガ3脂肪酸、ビタミンD:健康維持に非常に重要な栄養素。加齢とともに不足し、疲れ、乏尿、老け顔、テストステロン低下、生活習慣病リスク増大などを起こします。
 身体の状態を把握し、日々の生活を快活にして将来に備えましょう。

亜鉛の役割

①免疫機能のサポート: 感染症や炎症に対する抵抗力を高めます。
②酵素の補酵素: 体内のさまざまな化学反応を調節します。
③組織の成長と修復: 亜鉛は細胞の分裂や成長、修復に必要な栄養素です。
 (特に皮膚、髪、爪などの組織の健康維持に重要な役割を果たします)
④ホルモンの合成と調節:男性ホルモンなどの合成と調節に関与しています。
 (男性の性機能や生殖能力においても重要な役割を果たしています)
⑤味覚と嗅覚の維持: 亜鉛は味覚と嗅覚の感覚を維持するのに必要な栄養素です。

亜鉛の適切な摂取は健康維持に重要であり、亜鉛の不足は免疫機能の低下、成長の遅延、皮膚の問題などの健康問題を引き起こす可能性があります。

健康オタク|長引く咳にご注意を

 「長引く咳にご注意を」
インフルエンザや新型コロナ(COVID-19)感染後に2週間以上咳が続くといった声を耳にします。
インフルエンザや新型コロナに感染すると、気道に炎症を引き起こし、気道の細胞に損傷を与えます。この炎症と損傷は、気道の感受性を高め、慢性的な咳を引き起こす原因となり得ます。
特に新型コロナ(COVID-19)の場合、長期COVIDと呼ばれる状態が知られており、回復後も長期にわたって症状が持続することがあります。頭痛、関節痛、めまい、疲労感、味覚や嗅覚の変化など様々で、慢性的な咳や呼吸困難なども含まれます。
【咳ぜんそくかも?】
数週間咳が続き、咳止めや市販の風邪薬が効かない場合、咳ぜんそくの可能性があります。ウイルス感染症は治っても気管支に残ったアレルギー性の炎症は続いている症状です。何らかの感染やアレルゲンが引き金となって白血球のひとつである好酸球が気道に炎症を起こした状態となります。
<咳の特徴>
◦通常寝る前から早朝にかけて悪化することが多い
◦喘鳴(ゼイゼイいうこと)や息苦しさを伴わない
◦痰を伴わないか、あるとしても少量の場合が多く白色
<治療>
吸入ステロイドと気管支拡張剤の併用が一般的です。
ただし長引く咳は気管支喘息、間質性肺炎など他の病気によることも考えられますので、正しい診断には検査が必要です。
咳が長期間にわたり続く場合は呼吸器科などの専門医の受診をお勧めします。


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