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思い出せる限り一番古い記憶

バイト終わりに何人かで雑談してると、
何かの流れでそういう話題になりました。

中には生まれたばっかりの時のことを覚えてるやつもいれば、
川に落ちたとか、
自転車で鼻からコケたとか、
子供ながらに印象的なことばかり覚えてるもんで、話してみるとこれが結構盛り上がったんですよね。

ちなみに僕は3歳やそこらの出来事を朧げに覚えてます。
当時まだ両親の仲が良かった時期で、僕にもなんと父親がいたんですよ。

まあろくに話したこともないもんで「なんか家にいるちょっと怖いおじさん」くらいの認識でしかなかったんですが…。

それが朝起きたら家に父親しかいなかったですよね。
何より母親がいなかった。

それまで母親の足にへばりついて生きてきた訳ですから、母親がいないなんて今までなかったことで、がきんちょの僕からすりゃ誇張でもなんでもなく、晴天の霹靂ですよ。

今まで感じたことのない不安と恐怖でした。それで無愛想な父の顔をぼんやりと覚えてます。


後から聞いた話ですが、そのあと何ヶ月後には離婚してるそうです。なんで父親の話になると、(そのぐらいしか覚えてなくて)その時のことを思い出します。

ちなみに今は再婚して福島のあたりでドライバーしてるらしいです。未だに姉ちゃんだけは父親から連絡が来るそうです。

昔は僕にも年に一度、誕生日だけは僕宛にも電話をよこしてくれてた父親なんですが、口論になったきりそれも途絶えましたね。

多少なり恨む気持ちがあったんだと思います。それもまあ、この歳になれば分別もつくもんですから、いつか話せる時が来ればなと思ってます。

僕から連絡できるほど寛容な心は持ってませんけど。笑

ああ、あと福島には子供もいるそうです。
父方のばあちゃんの家に隠すように写真が飾ってありました。

小学生ぐらいの見たことない子供と、記憶にある顔より随分と老け込んだ父親が笑顔で写ってました。僕は母親似なんですけど、幾分か姉ちゃんの顔に父親の面影を感じたのは内緒です。

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