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映画「コットンテール」箇条書き感想

映画「コットンテール」を見てきたのでその感想を。
ネタバレするので差し障りある方は回避してくださいね。
いきなり内容が目に入らないように、まずはしばし雑談してみようと思います。感想は下の方に箇条書きするので、気になる方は一気に飛んでください。

昼間は眠くて眠くて、午前中はほぼ気絶していた。
夜も、夕食をとった直後に寝落ちて日付の変わった頃に起きた。最近睡眠が不規則だったせいか。
と思ったんだけど、半端にしていた食器洗いや米研ぎを済ませながら聞いたNHKラジオ「あと寝る」(4日放送)の聞き逃し配信によると、又吉&向井両名も眠気がすごかったらしいので、全国的に春眠暁を覚えずだったのかもしれない。

もう三月。一月は行き、二月は逃げて、あっという間に過ぎた。
求職中の身にも慌ただしい年度末。
通う職業訓練校ではしょっちゅう面談があり、そして最終課題の制作にほぼ1日を費やす。
並行する就職活動。早く決まってほしいやら、このモラトリアム期間がもう少し続いて欲しいやら。
うーん。でも、そろそろ変化が欲しい。休暇は、十分満喫した。

画面を1スクロールするくらいは文面を稼いだので、ここから「コットンテール」ネタバレ感想です。

映画「コットンテール」ネタバレ感想(箇条書き)

・すれ違った人からの挨拶を返さない。タコの刺身を盗む。彼の人となりなのか、いっときのコンディションなのか。
・リリー・フランキーと錦戸亮の父子関係。わだかまってるけど、息子は父を気にかけているんだろうな、と窺わせた直後のハグ。
・若年性認知症と思われる妻(木村多江)。病院での診断後、近くの喫茶店で妻が認知症のパンフレットを差し出しながら吐露する将来への不安を「そんなことにはならない」と取り合わない夫。現実を直視してないとか妻を軽んじているとかいうより、本当にこの時はまだ想像がついてなかっただけ、という感じだな。
・回想の妻を演じた女性に(あ〜〜〜誰だっけ見たことある〜〜〜誰だっけ〜〜〜)としばし気もそぞろだった。あとで検索したところ恒松祐里さんでした。そうだ、おかえりモネでモネの幼なじみの一人だった子だ。
・雨の中を徘徊した末に木陰に蹲っている妻。駆けつけた夫が口にする息子の名前を聞いて一瞬目に光が戻るのが、「残り少なさ」を強調されていて胸が痛かった。
・症状が進み、排泄にも支障をきたしている妻。24時間介護している夫よりたまに訪れる息子の方が落ち着いて対応できる皮肉。でも、自分も母を支える、といった息子を断ったのも夫なのだ。
・湖水地方の景色、深呼吸ができる。
・兼三郎が、息子夫婦に対して感謝やねぎらいをつぶやくようにでも口にするのにホッとする。
・父の人生に関わりたいと痛切な目で訴え続ける錦戸亮、良かったな〜。
・大団円というほどではなくとも、控えめな雪解けと希望の差し込まれたラスト。Rabbit! と叫んで終わったの、今思い出したほうが泣けるな。それこそが夫婦の始まりで、残された家族を湖水地方に導いたワードだったのだ。

錦戸亮演じる息子も割と不器用さが漂うというか、でもそれって父の前に限ってなんだろうな、とぎこちない父子にありがちな切なさ。でも父と関わることを諦めていなくて、錦戸亮のリリー・フランキーを見つめる眼差しを見ながらカーヴァーの小説を思い出してた。そっちの短編では、疎遠な父と関わろうとする息子を、父が結局切り捨ててしまう胸の痛いラストなんだよな……。そのあらすじを思い起こしながら、日本の家族はまだウェットだと感じた。それがよくも悪くもある。ただ、煩わしいことがあっても、関わることをやめたら全てが終わる。諦めないこと。

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