見出し画像

独学で倒す!保育士試験(筆記編)

こんにちは、ぺろよしです。
国家資格である保育士試験に独学で全科目受験して、無事一発合格した私の勉強の進め方を改めてまとめていきます。
もちろん、同じ様にやったからといって合格を保障するものではありませんのであしからず。あくまでぺろよしはこんな風に勉強したんだフーンって感じでご覧下さいね。
今回はようやく筆記編となります。

◆使用教材・お世話になったサイト

この項目では私が実際に使用した参考書や問題集をご紹介します。
(公式サイトにリンクさせて頂いております)
また、ネット上にはわかりやすい解説ブログさんやYouTubeでの動画を提供してくださっている方々がおられます。机に向かう時間がなかなか取れなかった私には非常にありがたい存在でしたのでこちらもご紹介させていただきます。

①使用参考書

福祉教科書 保育士 完全合格テキスト 上・下(翔泳社)
本屋さんに行くと各出版社から色んな参考書が出版されていました。
その中から比較して私が選んだのがこの参考書です。
・テキストが読みやすく、大事な項目は赤シートでチェック出来る
・科目ごとに一問一答が載っている
・巻末に保育所保育指針が載っている
参考書ってみっちりと黒一色で文字だけだと読む気もなかなかおこりません。こちらの参考書はイラストや図で解説してくれているので視覚的にもすっと入ってきやすかったです。
参考書は知識の土台を作る大切なものなので、色々と見比べて自分に合ったものを選びましょう!

本屋で「翔泳社!君に決めた!」をした私は新品購入せずメルカリで1年古いバージョンを購入しました。(節約)
メルカリで買ったやつが言うのもなんですが、保育士試験の出題内容は頻繁に法改正が行われるので、出来る限り最新版のテキストを買った方がいいと思います。ただ受験のタイミングによってはまだ参考書が最新版に対応していなかったりしますので、自分の受験する時の出題基準日(○年○月○日以前の基準で出される法律の改正施行日や各種データ発表日)はいつなのかを注意するのが大切です。私が受けた中で例を挙げますと…

・令和3年前期試験→2020年4月1日出題基準日
・令和3年神奈川・後期試験、令和4年前期試験→2021年4月1日出題基準日

といったように受験する日程によって出題基準日は変わるのです。特に私が受験した神奈川試験は「最新の法改正を出してくる傾向」があり、注意が必要です。

②使用問題集

福祉教科書 保育士 完全合格問題集(翔泳社)
福祉教科書 保育士 出る!出る!一問一答(翔泳社)
本試験型 保育士問題集(成美堂)

翔泳社の参考書だったので問題集も同じ出版社でそろえたのですがこれはちょっと間違いでした。見やすいのはよかったのですがなんせデカくて重い。そして問題がほとんど過去問の焼き直しでオリジナル問題が極わずか。問題集を購入されるなら参考書とは別の出版社のものをおすすめします。
反面一問一答はコンパクトでよかったです。通勤の時によく使いました。
そしてもう一つの成美堂の問題集。難しいと評判のところですね。確かに問題は難しいし、黒一色でイラストもなく読みづらい。勉強開始直後に取り掛かると確実に心を折ってきます。でも何回も繰り返しやると力がつきました。試験中盤~終盤の使用にはめちゃくちゃおすすめします。

③YouTube

ほいくんの保育士チャンネル
説明不要ッ!!保育士試験を受験するなら皆さんがご存じでしょう。私も一番お世話になりました。
軽妙な語り口で保育士試験のあらゆる事を網羅し解説や問題を出してくれています。替え歌や語呂合わせやRPGツクールなんかで楽しく勉強が出来、気がつけば暗記している…それがほいくんマジックです。

桜子先生
後述の桜子先生も動画で色んな解説や問題の提供を行ってくれています。
優しいお声が聞きやすいです。試験前日の励ましも素敵でした…。

保育士試験合格ch
一問一答形式で各科目まんべんなく出題してくださっています。基本的な内容が多いのですが、時々「これは知らなかった!」という問題もあり参考になります。倍速モードでよく利用していました。

④ブログ・その他ネット教材

桜子先生の保育士試験合格メソッド
プロ講師である桜子先生が無償で全科目膨大なpdfを提供してくださっています。また、問題の提供や解き方テクニック、前述の出題基準日や最新の法改正にも対応。受験生なら参考にして損はありません。
私は有償教材の「社会福祉特訓コース」を利用しました。

保育士試験合格応援ブログ
保育士試験難関科目であるニコイチ・社会福祉・子ども家庭福祉に特化したトウコさんのブログ。非常に丁寧にわかりやすく過去問を解説してくださり重要項目をまとめて下さっています。Webテストや模擬試験もありこちらも通勤時間に超活用させてもらいました。

ふくしかくネット
ニコイチ・福祉系・食と栄養の有償教材を提供されています。私はe-ラーニング版一問一答200問 の「社会的養護」と「社会福祉」を購入し(お得な半額セールもあります)通勤中スマホで繰り返し繰り返し解きました。レベルとしては難しい部類ですがやれば必ず力になります!ブログ(更新頻度はやや低め)も過去の出題の細かい解説や今後の出題予想など必見でした。

過去問.com
会員登録が必要になりますが無料で過去問が利用できるサイト。解説が複数載っており正答率も出してくれます。



◆どの科目から勉強すればいい?

下調べ編で書いた通り保育士試験の勉強科目は全部で9つ。9科目もあると「一体どれから手を付けていいかわからない…」となりませんか?
アドバイスの一つとして、ぺろよしみたいな全くの未経験でこれから初めて保育士試験を勉強するという方は以下の順番をお勧めします。

保育原理→保育の心理学・子どもの食と栄養・子どもの保健・保育自習理論(この4科目はお好きな順で)→教育原理→社会的養護→子ども家庭福祉→社会福祉

何故この順番をお勧めするかというとちゃんと訳があります。

①保育原理のメインである「保育所保育指針」は全科目の共通理念だから
②難関科目であるニコイチ・福祉系を先に手を付けると専門的過ぎて挫折する可能性がある
③社会的養護・子ども家庭福祉・社会福祉は別科目ながら範囲をまたがって出題されるから

特に教育原理からのニコイチ・福祉系科目は一度で合格できず落としてしまう方もいる難関科目です。順を追って学んだ方が理解もしやすいですし、③にあるように例えば社会福祉に社会的養護のジャンルの問題が出るという事もザラなくらい科目ごとの関連性が非常に密接なのです。

もちろん、参考書を見てみて自分の好きな科目から手を付けるのも正解だと思いますので参考の一つにしてみてくださいね。ちなみにぺろよしは実際には心理学→保健→食と栄養→保育原理→実習理論→教育原理→社会的養護→家庭福祉→社会福祉の順で行いました。

◆ぺろよしの勉強方法

まとまった勉強時間が取れない…おまけに集中力も記憶力も昔ほどない…そんなぺろよしでしたが、合格に向けて2021年2月10日から勉強を始めます。
誰かの参考になるかは全く不明ですが、こんな感じでやっておりました。

①参考書は5回読む
どの科目でも最初に必ず参考書を5回は読みました。初回は「意味わからん」と思っても繰り返し繰り返し読んでいると少しずつ知識が定着していきます。5回読んだらほいくんのチャンネルで関連動画を見てさらに知識を定着させてから、問題集に移ります。

②ノートは作らず問題集等で知識定着
学生時代はいかにカラフルに綺麗にノートを仕上げるかに命を賭けていましたが、今思うとめちゃくちゃ無駄だったなと。
ワ―ママの限られた時間の中でそんな事している時間も体力もありません。冗談抜きで小さな子供がいると机に向かって書くという時間が取れませんでした。なので福祉系の難解な部分以外は基本的にまとめノートは作らず、知識の定着は問題を解く事で行っていました。暗記物も書いてペタペタ貼るというのもしませんでした。
参考書を読んだ後は問題集をひたすら繰り返すのです。間違えた問題には付箋を貼り正解が続いたら(完璧に出来るようになる)付箋を外すという事をしていました。そして次は過去問.comで過去問を解きます。出題基準日に添わない古い問題への注意を払う事と直近2年分はやらずに置いておく事(試験近くまで温存)は忘れずに。
問題や過去問を解くと保育士試験の出題方法が身についてきますし、繰り返す事で知識もさらに定着してきます。大量の付箋が少しずつ少なくなってくると「これだけやったんだと」モチベもUP。一問一答やスマホで出来る問題やほいくんの動画も併用しましょう。
そして「仕上がってきたなー」と感じたら次の科目に移りましょう。
(繰り返し言いますがぺろよしの例ですので書いて覚えるタイプの方はそうして下さいね)

③終わった科目でも定期的に反復学習
人間の記憶力がどれだけのものかを数値化した「エビングハウスの忘却曲線」によると、暗記した事も6日経つと25%ほどしか記憶に残っていないそうです。私も同じく勉強してもいったん離れて別の科目に移ると前の科目を忘れてしまっていた…という事がありました。なので、仕事が休みで机に向かえる週末は必ず今までやった科目の問題集を出来るだけ全部こなしたり、参考書を再度読んだりして定期的な振り返りを忘れないようにしていました。

④例え5分のスキマ時間でも無駄にしない
これ本当に大事です。
絶対に空いているのは往復2時間近くの通勤時間と、仕事の昼休み時間でした。この時間に参考書や一問一答で勉強し、昼休みにはスマホで学習(保育士の勉強していると周りにバレたらまずいので)。更に夫の協力もあり仕事が休みの日は数時間机に向かえましたが、これだと勉強時間が十分とは言えないとすぐ気付きました。なので例え5分でもスキマ時間があるなら一問一答集を開いたり、スマホで問題を解いたりしていました。また、手の離せない家事中は娘をおんぶしながら保育指針や法律条文の聞き流しをしました。当然イヤホンはいじられますが。
塵も積もればなんとやらで、たった5分であっても10回やれば50分になります。スキマ時間でも毎日コツコツ勉強するクセを付ける様にしていましたた。時間がないなら何とかして作るのみ!

⑥息抜きも大切に
毎日勉強はしていましたが、その中でも何度となく行き詰まった事はありました。そういう時は好きな事をして気分転換をしたり、美味しい物を食べたりして息抜きをしました。しんどい時にはいっその事勉強から離れてもいいと思います。

◆試験へ向けた勉強スケジュール

私は2021年の2月10日から神奈川試験までの約半年間勉強をしてきました。その半年間のおおまかなスケジュールもついでにのせておきます。ちなみにStudyplusという勉強時間や内容を記録するアプリを使っていました。達成記録にもなり結構面白かったのでお勧めです。このアプリによるとトータルで約500時間勉強していました。

・2/10 勉強開始。保育の心理学
・2/17 子どもの保健
・2/28 食と栄養
・3/11 保育原理
・3/15   実習理論
※3月半ば〜下旬ごろまで今までの科目振り返り
・3/27   教育原理
・4/6     社会的養護
・4/16   子ども家庭福祉
・4/26   社会福祉
・GW明けに全科目終了、以後試験終了まで福祉系と楽典をメインにしたより深い勉強開始。その他科目は2週に一度振り返り
・5/6     神奈川限定保育士試験出願
・5月末頃、神奈川対策として桜子先生の有償教材や法改正、裏問題、過去問GO、難解レベルの問題に取り組む
・7月     神奈川と直近の全国試験の過去問
・8月     全科目改めて基本的な部分の振り返り
・8/14 試験本番

改めて見てみたらやはり難関の福祉系科目に相当な時間を費やしています。ひとつひとつの言葉が難しく理解もすぐには出来なかったので、これから勉強を始める方は時間をかけて丁寧に学べる時間配分を心掛けるといいかもしれません。

◆ワンポイントアドバイス

アドバイス…と言ってしまうと大変おこがましいのですが、学習する中での一つのやり方として聞いてもらえたら幸いです。
君はこのアドバイスを参考にしてもいいし、無視してこの場から立ち去ってもいい(世界樹の迷宮風に)

①人物は暗記じゃなくて「人」を知ろう
保育士試験の勉強の中には覚えなければならない人物名がたくさん出てきますね。国内外問わず心理学者・教育者・作曲家・保育に携わった人物などなど…。勿論人の名前をそのまま暗記してしまってもいいのですが、ウィキペディアなんかで人名を検索すると功績だけでなくその生涯や逸話なんかが載っていて結構興味深いです。
ぺろよしは「教育原理」で出てくるオーズベルとオーベルランが何度勉強してもごっちゃになっていたのですが、ちょっと調べて顔写真を見たり(時々イケメンがいます)その人となりを知ると案外すんなりと頭に入れる事が出来ました。

②福祉系科目は自分に置きかえて考えてみよう
福祉系科目って本当に難しいと思います。聞いた事のない事業、ちょっと何言ってるかわからない法律、義務なの?努力義務なの?と混乱する事も致し方ないです。私もこうして労務をしているので「えーでもぺろよしって社会福祉の社会保障分野はノー勉でしょ?」と思われそうですが、全くそんなことはなくて社会福祉で勉強してやっと理解できた(だって爺さん引継ぎしてくれなかったからね…)くらいです。
そんな難しい福祉系科目を少しでも理解するためには自分に置きかえて制度を考えてみるとちょっと身近になるかなと。例えば独身のぺろよしが会社を退職してゲーム実況者になるとします。その場合ぺろよしの社保はどうなるの?→ゲーム実況者は会社員じゃないから国民健保と国民年金に加入だよね?→つまり第一号被保険者になるんだよね!→それではぺろよしはゲーム実況しながら雇用保険から求職者給付の基本手当を受給できる。○か×か?→正解は○!となる訳です。
例えが色々と悲惨ですが、こんな感じで自分や家族に置きかえて考えると少しはわかりやすいし、実際に利用する際の予習にもなりオススメです。

③福祉系科目は説明出来るようになろう
同じく福祉系についてですが、こちらもある程度の暗記は必要です。しかし単純に暗記しただけだと実際の試験では太刀打ち出来ない場合(特に問題文が難解な神奈川試験)があります。
なので、福祉系科目の重要項目はどんな内容か、誰に対する何のためのものなのか、根拠法や実施主体、義務か努力義務なのか参考書などを見ずに自分の言葉で説明出来るようになるとベストです。私は夫にテキストを渡して「○○って××が根拠法になっていて△△を対象にした~~の事業で実施主体は都道府県で義務なんだ」と説明して自分の理解度を測っていました。周りくどいやり方ですが、自分の言葉である程度説明出来るようになると案外身に付いているのが実感出来ます。勿論1人で口に出しても大丈夫です。

④保育指針や法律は耳メイン、あとは口と手で覚えよう
試験には国のガイドラインや法律がたくさん出てきます。保育原理をはじめ保育所保育指針はどの科目でも大切ですし、教育原理では「教育基本法」「学校教育法」「日本国憲法」など頻出の法律条文もありますね。これらは覚えるのが本当に大変なのですが、避けては通れません。ではどうやって覚えるかというと私は耳から覚えました。こちらのYouTubeチャンネルでプロの方が保育所保育指針を読み上げて下さっていたので、DLして聞いていました。書いて覚えてもいいのですが聞くだけなら家事をしながら、子供をおんぶしながら出来ますしね。こちらも繰り返し繰り返し何度も聞いていると覚えてきます。ある程度覚えたら今度は口に出してみましょう。口パクでもいいです。
それでも難しければノートに書いてみたり、私の様にPCでタイピングして覚えましょう。

⑤たまには違う環境で勉強してみよう
実はこれ地味に重要です。私は普段電車かベンチか家の中で勉強していました。時々図書館や公民館の無料自習スペース。
でも実際の試験会場は初めて行ったパシフィコ横浜の大きなホールでした。
私は試験会場の緊張感あふれる独特な雰囲気にのまれてしまい、いつもは解けるはずの問題もわからなくなってしまいました。いつもリラックス出来る静かな環境で勉強していたのですが、人がたくさんいて「カリカリカリ…」とペンが走る音にアワワと訳がわからなくなってしまったのです。カフェなどのざわついていて集中し辛い場所で勉強してもよかったなと今は思います。
特に初受験の方は緊張から同じ状態になってしまう可能性もあるので、時には違う環境で、そして出来る限り試験と同じ状態で(試験の時に使う文房具を使う、腕時計を前において時間を計って模試を解いてみるなど)勉強してみるといいかもしれません。通信大手なんかの模擬試験を受験するのもアリですね。

◆まとめ

以上、ぺろよし流の筆記試験の倒し方について書かせていただきました。
こんな感じで勉強をして無事筆記試験をクリアできましたが、あくまで自己流なのでもっと効率の良い方法はあるとは思います。
また一発合格したものの、私はそれに価値があるとは思っていません。科目を落としてしまい再チャレンジした努力の方が何倍もすごいです。挫折しそうになりながらも頑張り続けるのはなかなか出来ない事ですし本当に素晴らしいです。

また、この半年間は人生で一番勉強した期間だったなあ、私よく頑張ったよなあと自分に自信を持てるようになれたのも事実です。事情は人それぞれありますし、保育士を目指すきっかけも千差万別ですが、ぜひ「保育士試験を受けてみようかな」と思ったらちょっと本屋さんで参考書をのぞいてみてください。勉強はちょっと大変だと思いますが興味深い保育の世界が広がっていますよ。

この記事が参加している募集

振り返りnote

やってみた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?