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毎日が溶けてゆく

育児して家事して、そんな風に過ごしていると会社で仕事していた日々よりも1日があっという間に終わっていきます。
「今日も何もしなかったな、無意に過ごしてしまったな」なんて考えてしまう毎日。

今回はわざわざnoteの一記事としてアップする程でもないけれど、そんな毎日の中であった事や思った事を書き残したものとなります。


◆凍結胚盤胞の保存中止をした話

ちょうど1年前、2回目の採卵で4つの胚盤胞が出来ました。(その時の話はこちらから)

その内のひとつがおギャン様となり、残り3つは凍結保管されたのです。
保管期限は一年。それ以降は追加料金を払っての凍結延長となります。

おギャン様が無事産まれたら凍結は中止というのが私達夫婦の結論でした。3人目は精神的にも経済的にも年齢的にも無理だと判断したからです。

中止するにしろ延長するにしろ、必ず紙の同意書に夫婦2人の署名を書いて期限までにクリニックに提出しなければなりません。
ですが凍結は中止すると最初から決めていたはずなのに、同意書にサインがなかなか出来ず「本当に保管延長しなくていいのか」と気持ちが揺らいだのです。

採卵した後で私の卵子の状況を詳細に記した紙をクリニックからもらいました。
そこにはいつ受精して胚盤胞になったかの日時は全部記載されているし、分割が進んで「一つの命」としての成長過程が顕微鏡写真として載っています。
凍結した胚盤胞を細胞と捉えるか人の命と捉えるかなんて哲学的な話に発展してしまいそうですが、その紙をじっと眺めていると愛着すら湧いてしまいこれで本当に終わりにしていいのか悩む気持ちがありました。

とは言えおギャン様も無事産まれたしお金もかかってしまうので、同意書は出さない訳にはいきません。期限は2月頭までなので悩んだ末に1月末に出してきましたが、やはり最後の最後まで3つの胚盤胞に対して名残惜しさを感じずにはいられませんでした。

一年ぶりに訪れたクリニックは相変わらず混んでいて、産婦人科とは違うどこか重苦しい雰囲気。
私の不妊治療はこれで完全に終わり。
もう二度とここに来る事もないんだなと思うと、やり切った様でいて後ろ髪を引かれる様な何だか不思議な気持ちがするのでした。


◆ドラマの話

普段ドラマは見ないけど自宅安静生活が始まってからは、リアタイしたりアマプラやTVerを見る機会が増えました。
出産してもそれは変わらず。哺乳瓶持ちながら本やスマホは見れないし、飲ませてげっぷさせてそのまま抱っこゆらゆらで寝かしつける時間にテレビをつけるのがちょうどよいのです。

今更ですが秋ドラマで面白かったのが「天狗の台所」。
料理ドラマなのですが、BSでの放送だったので知名度はいまひとつかもしれません。
とにかく自然いっぱいの映像や料理風景が美しく、うるさくない話なので見ているだけで癒されました。映画の「リトルフォレスト」が好きな人は絶対ハマると思います。アマプラにあるので是非。
「何食べ」やNHKの「大奥」もよかった。「おいしい給食」も面白かったけど…やっぱり神野くんがよかったかな。

冬ドラは「不適切にもほどがある!」がめちゃくちゃ笑えて面白いです。昭和の懐かしい小ネタも見ていて楽しい。
「正直不動産2」も見てます。
FP2級試験で出た内容がちょくちょく出てきて勉強になるし、うちの会社も不動産ではないけれど似た様な業界なので営業テクやら他人事とは思えずニヤニヤしてしまいます。

そしてそして、アマプラで私の大好きな「ブリティッシュ・ベイクオフ」が再度配信されていて大歓喜!!何度見ても面白いし飽きない。
疲れていてもぽーっと見れるし美味しそうなお菓子やパンは眺めてるだけで和みます。ありがとうポールとメアリー。


◆完ミの私のパイ乙の話

今回もうだうだ悩むパイ乙について。
産院や産後ケアで見る他のママはやっぱりみんな母乳。今回も早々に完ミに移行する予定でしたが後ろめたさは拭えず、1か月検診までは1日8回の授乳の内2〜3回は頑張ってB地区を咥えさせていました。
経産婦ボーナスのおかげで裂傷にならずに済んだのと、産後ケアでしつこく授乳姿勢を見てもらったおかげで量は滲む程度ながらも痛みは前回程感じる事はありませんでした。
粉ミルクも随分値上がりしたのでもう少しだけ頑張った方がいいのかな?なんて考えたり。
(繰り返しますが滲む程度の量な上にあげる回数自体が少ないので完ミ必至ですが)

しかし丁寧なパイ乙マッサージ→試行錯誤して咥えさせる一連の流れは、上の娘の対応をしながらだと時間がかかりすぎて至難の技だったのです。
気付けば咥えさせる事自体ほぼ0になり、私のパイ乙も張りを失い自然と完ミになっていました。
2人育児に追われる余り「母乳をあげてない」罪悪をあまり感じる事なく過ごせたのは思わぬラッキーポイントでした。

私の場合、
・咥えられる痛みがとにかく嫌
・軽めのD-MERである
・垂れるし形が変わるのが嫌
という点で完ミにしたのですが改めて考えてみるともうひとつ大きな要因がありました。
それは「【おっぱい】への嫌悪感」じゃないかと思うのです。

※ここから書く事は完母の方を傷付ける意図は全くありません。あくまで私の思いをそのまま表現しているだけで気分を害そうという思いは一切ありません。

いつもパイ乙とボカして書いていますが「おっぱいを吸う(吸われる)」という言葉の表現すら気持ち悪く嫌悪感を感じてしまうのです。
「服をめくって勝手に吸ってくる」とか「もう2歳過ぎたけど卒乳が寂しくてB地区吸わせてる」とか、特に一歳半過ぎて歩いたり一語文しゃべるもう赤ちゃんではない子とのパイ乙話を聞くと拒否感半端ない。男の子なら尚更ダメ…。
それから人の授乳姿を見る事も苦手です。
児童館でケープして大勢の中で授乳してるお母さんがいて、本当に申し訳ないけど恥ずかしくないのかなとか気持ち悪いと思ってしまったり、海外の映像で丸出し状態であげてる姿が映るともう本当に無理で。

乳吸ってるなんて動物じゃないか!我々は人間だぞ!!(いや、人間だって動物だし哺乳類なんだけどね)と思ってしまうのです。
たかがおっぱいじゃん・子供なんだから可愛いじゃんと言われたらそうなんですけど、私の中では胸=プライベートゾーンという意識が強いので、それが我が子であってもおっぱいおっぱいと執着する言動は抵抗感が拭えません。
WHOは2歳までの授乳を推奨してますしお母さんと子供の大事なコミュニケーションの手段のひとつというのは重々理解しています。
こんな事考えてる私の方が少数派なんだという事も…。

精神的D-MERとでも言いましょうか、それがなければ私にも混合育児くらいは出来たのでしょうか?でも母乳にしたら例の如く他人と比べてしまって更に悩む羽目になったと思うので、やっぱり完ミでよかったのでしょう。

重ね重ね母乳育児の方を批判しているのではないので(むしろ大変なのに尊敬しています)あしからず…。


◆義母が来た話

義実家ご一同が連休に旅行がてら孫の顔を見に来てくれました。前回は義父と義母が入院中に面会に来て冷や汗ものでしたが、今回は年末年始やら義弟夫妻にも同じ12月生まれの子が誕生したのもあって、2ヶ月遅れの顔合わせとなったのです。
そして顔合わせ終了後に義母だけうちに滞在して色々と手伝ってくれる予定となりました。 

この話が出た時本音では断りたかったんです。
なぜかと言うと前回泊まりで手伝いに来てくれた時、私がメンタル急降下中でいつもならスルーする義母の要らぬアドバイスに泣いてしまい変な空気になってしまったから…。
義母は悪い人ではないけれど夫をはじめ自分の子に対して割と過干渉気味。私にも色々とアドバイスをくれるのですが、専業主婦一本でここまで来た人なので価値観や考え方にズレを感じます。

ただでさえ気を使うし精神的に疲れてしまう可能性大なので丁重にお断りするつもりが、上の子が「おばあちゃんに来て欲しい!」と言うし、義母からも「面倒見るから休みなさい」と申出があり2、3日だけお願いする事に。

結果的に上の子やおギャン様を見てもらえたので私も数時間大好きな快活clubに行ってリフレッシュ出来たし、夕飯の支度もしてもらえて大助かりでした。けれどやっぱり合わないなあと言う事もありまして…。

・お風呂に入らない
義実家は冬は週一か二回しかお風呂に入らないらしいです。インドア派の義母は「別に汚れてないわよ」と言うけれど…ちょっと無理。
・株や投資を勧めてくる
まさかのノートパソコン持参で暇さえあれば株式市場チェックしてました。忙しい中でモニターにずっと貼り付けないので我が家は黙ってNISA派だと何度言ってもしつこく勧めてきます。
・昔育児
「抱き癖がつく」「白湯を飲ませないと」というテンプレ昔育児を何度も言うので困りました。ジジババが言ってはいけないセリフとして自治体のパンフレットにも載ってる位なのにまだ言うんだなあ…。76のうちの母すら禁句だと知ってるけど。
・価値観の押し付け
「〜しなさい」「〜すべき」「貴方達は〜なのよ(=だから間違ってる)」…良かれと思って言ってくれているのでしょうが大きなお世話です。よそはよそ!うちはうち!ピキピキ💢

勝手に家のものを触ったり配置を変えたりするのも抵抗感がありました。「よそ様のお家に行く時は座るにしても何にしても必ず相手にお伺いを立ててから!」と母に厳しく言われていたから余計に…。

結局当初の予定より数日遅れで義母は帰っていきましたが、帰った後どっと疲れが(笑)
義理の家族と言えど所詮は他人。
同居とかしてる方本当すごいな〜と思わされた数日間でした。


◆産後ヘルパーさんの話

産前から入念に準備してお世話になる気満々でいた産後ヘルパーさん。

何とたった2回しか使えずに終了してしまいました。

初回利用は1月半ば。来てくれたのは初老の方でその日食べる夕食を作って頂きました。
おギャン様の相手もしつつ食事作りは至難の業なので、やってもらえるというのはすごく楽です。
利用日は毎週火曜と木曜でしたが、その後産後ケア入院があったので10日ほど間が空き2回目は1月下旬。その時にヘルパーさんから「今回で最後と聞いてますので短い間でしたがありがとうございました」と挨拶され「え???」となる私。
だって産後8週なら2月7日までお願い出来るはずでは??と思っていたので、市の子育て支援担当にかけてみると…。

・産後8週=産休と同じ産んでから56日というカウントではなく、出産した日を含む週を第1週目と数える
・12月7日出産なら1月25日が最終となる

らしいです!
そう言えば前に電話で産後ケアがあったり用事でキャンセルの日がある旨を伝えた時に「本当に大丈夫ですか?」と聞かれた様な…。
当然産後8週を産休と同じ数え方だと思い込んでいた私が悪いです。
産後ケアだろうが個人の予定があろうがそこは固定なので、使わなかった日数だけ後ろ倒しは出来ません。
ですが…出産日当日は木曜でこの日から初回利用なんて入院しているのにどうやってするんだと思いますし、そもそも年末年始はヘルパーさんの派遣元自体が正月休みなのにそこもカウントされるというのがなんかモヤモヤするというか…。
前回がやる事は同じでも産後1年まで使える「育児支援ヘルパー」だったので、具体的な派遣終了日を気にしなくてもよかったんですよね。もう少しちゃんと確認すべきでした。
電話口で「育児支援ヘルパーを改めて頼まれますか?」と聞かれましたが、丁重にお断りしました。
夫がいるので何とかなるだろうと思ったのと、来てくれたヘルパーさんがちょっと合わないかも?と感じたので。

そんな感じで産後ヘルパーさんは無料5回分すら使い切らずにあっさり終わってしまいました。
本当にちゃんと確認しないといけませんね。


◆走る人の話

おギャン様はベビーカーや抱っこ紐の中では比較的寝てくれるので、午前中はほぼ毎日散歩に行きます。
行き先は色々。
その中で家から少し離れた所に池があります。池の周りは大きなお屋敷とマンションだけで信号もなく、車の通りも少ないので近所の人の散歩やランニングコースになっていて、くるっと一周すると大体1キロ強なのでちょうどよいのです。

この間も散歩していたらワラーチの瞬足男性ランナーが颯爽と走っていきました。

それを見てすごく羨ましくなってしまったんです。
「自分の時間が持てていいなあ」とか「早く走れる体でいいなあ」とか。
最後にマラソン大会に出たのはいつだったか。
もうサブフォーどころか10キロも走れない。育児に追われてジムも辞めてしまった。週末だけ朝早く起きて走っていたけど娘が「行かないで!」って泣くからすぐ帰れる範囲内にしか行かなくなって、どんどん走れる距離が短くなってしまったり。

嘆いていても仕方ないのでちょっとだけ走って見る事に。
走るの自体ほぼ1年ぶり。産後2ヶ月半だしほぼ半年間動いてなかったので池を一周だけして行って帰ってくるだけの2kmコース。

見事に走れませんでした(笑)

気持ちよく走れていると体が一本の線みたいに繋がっている感覚なのですが、全身がバラバラで腰から下なんてもう重いわ上がらないわで進むのがやっと。ガクガクの両足を叱咤激励して何度か止まって歩いたりして産後初ラン、もといジョギングは終了。帰宅すると猛烈に足がだるくなっていました。

なんせ体重もまだ4kgも増えたままなので体が重いのは当たり前、半年近く自宅安静でろくに動いてないし筋力も体力も落ちまくったのだからいきなり走れる訳がありません。

まあゆるゆる戻していくしかないですよね。
でも久しぶりに流した汗は気持ちよかったです。


◆保活の話

今年も保育園の入園承諾不承諾の悲喜交々をSNSでたくさん目にしました。
ふと私の市は今年どんなもんだろうと保育園の申込件数結果を見てみたら…娘の園で1歳クラスだとなんと100人以上が申込んでいました。

待機児童は少しずつ減ってはいるけれど、ワーストランキングには相変わらず常連。さらに私の住む地区はファミリー層が急増で市内でも断トツの激戦区なのです。
娘の時は両親フルタイムの点数しかなく、0歳児枠で何とか第8希望の家から遠く離れた小規模保育園に入れた次第です。

1歳4月入園となると一番申込が殺到する枠。きょうだい加点が付いてもこの状況では入れるかどうか…。
初めての保活から4年経って状況は好転しているかと思いきや、好転しているとは言えなさそうです。
保育所保育指針にもあるように、保育園って保育を必要とする為の人の福祉施設なんです。それはわかってる。わかってるけれどももう少し何とかならないかなあと。

私達2人の世帯年収だと真ん中より上の方のランクになるので、そこでボーダーラインをはねられてしまうのです。
周りも似た様な世帯収入のフルタイム家庭が多く(なんならもっと上のパワーカップルも)、少ない枠を巡って同じランク同士で争っている感じで、頑張って働いているにも関わらず希望の園に入れないという本末転倒な現象が起きています。しかも近所には保育園がいくつも建てられているのに…。

激戦の1歳枠より0歳枠で入れた方が確実に入りやすいですが、何せ我が家のおギャン様は12月生まれ。
4月入園だと4ヶ月になっているので入園自体は可能でも、低月齢なので病気にかかりやすい・8時間以上預ける事になるので本人にもかなり負担がかかるというデメリットがあります。まだ小さいのにそこまで無理させて復職すべき会社でもなし。

とにかく、今回も保活に関して頭を悩ませる事になりそうです…。
1歳枠が激戦になるのも育休制度と因果関係が非常に深いが故ですが、誰もが希望する時期に入りたいと思う園に入れる様になる事を願うばかりです。


◆アレが消えつつある話

アレとは妊娠中に起こる体の色んな場所の黒ずみの事です。
私の場合乳輪周り・ヘソの穴なんかが特に黒ずんだ挙句、割とくっきりした正中線が出来ました。
乳輪は黒い方が赤ちゃんも見つけやすくていいのかなと思いますがヘソの穴まで黒くなるのは誰得で意味不明です。

そんな黒ずみも産後2ヶ月過ぎると皮が剥けてきて薄くなってきました。この薄くなる過程は他の人も同じなんでしょうか?
お風呂の時に軽く擦るとポロポロ落ちていくので、もうしばらくしたら元に戻っていくのでしょう。
妊娠中は五感づわりで苦しんだり、クソ上司とのやり取りで憤ったり、切迫になって子宮頸管の長さに一喜一憂したり。
ついこの間の事なのにすごく昔の出来事の様に感じます。そういえばもう胎動がどんなものだったかうまく思い出せません。あれだけ激しかったのになあ。
黒ずみと共に妊娠中の色々あった出来事も過去のものになりつつありますが、またふとした瞬間に「あんな事もあったなあ」なんて思い出したいものです。

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