問診が苦手なセラピスト必見‼️痛みの問診の基本
疼痛について「どんな評価からすれば良いのか分からないまたは自信がない方」や、「治療の結果がなかなか出ない方」に向けて今回は問診の基本についてお話ししたいと思います。
新人時代なら多くの方が患者さんを担当するようになったらどんなことから患者さんを評価・治療すれば良いのか悩むと思います。
今回は
①問診の目的
②どんなことを聞いたらいいのか?
について簡単に紹介したいと思います。
1.問診の目的
簡単にまとめると
・病態を予測できる
・まずどんな評価をすればいいか分かる
・動作観察のポイントが分かる
そのため問診は評価・治療を効率的に行うための前段階として必要になるのです!
2.どんなことを聞いたらいいの?
私が患者さんを診る時に必ず質問することを6つにまとめたので紹介します。
①いつから痛い?
この質問で発症からの経過を把握し、大まかな病期(急性期?回復期?慢性期?)を予測します。
②きっかけは?
この質問では受傷機転を聞き、外傷性か障害性かを確認します。
・外傷性の場合:組織の修復に合わせた治療を行う必要があり、回復に合わせて改善していくことが多い。
・障害性の場合:力学的な負担を予測する必要があり、その負担を軽減させる治療を行う必要がある。
③どこが痛い?
詳しい場所が分からないと治療はできませんね!
この時の患者さんの痛い場所の触り方で大まかに疼痛部位を把握できます。
・指1本で指す場合(finger sign):狭い範囲の病態
例)脂肪体/腱/靭帯/滑液包 など
・手掌でさする場合(palm sign):広い範囲の病態
例)神経/筋/筋膜/炎症 など
・はっきり指せない場合:関節/神経 など
④どんな時に痛い?
この質問で症状の増悪・寛解因子の特定をすることができます。
例)立位・歩行で腰痛増悪し、座位では腰痛寛解する場合、腰椎の伸展が増悪因子である可能性が予測でき、問診後の評価に活用出来る。
⑤いつ痛い?(日内変動)
朝痛い・動き始めに痛い場合は、癒着を主体とした痛みの可能性が考えられる。
夕方に痛い・同じ動きを続けて痛い場合は、力学的な負担を主体とした痛みの可能性が考えられる。
⑥どのような痛み?
この質問は疼痛の質に対しての質問で、痛みの言語表現を聞くことで大まかに組織を予測できます。
⑦どのぐらい痛い?
VASやNRSで疼痛の度合いを評価することで治療効果の判定に役立ちます。
以上の7つについては初診で必ず聞くようにしており、そこから疼痛を感じている詳細な部位を触診や各種評価から見つけ出し治療に繋げて行きます。
最後まで閲覧して頂きありがとうございます。
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