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そしてミコちゃんはナルミさん
昭和45年頃、武田京子さんという漫画家の「誰もわかってくれない」という作品が『りぼん』で連載された。
小学6年の貧しくても底抜けにあっけらかんな性格の少女ジュンが、盲目の弟に聴かせてあげようとステレオも無いのにレコードを万引してしまうところから物語は展開し、
それを意地悪な学級委員の五味さん(母親が教育評論家で仕事に忙しく本当は淋しい)が目撃したことでジュンは学校中から不良のレッテルを貼られて
絵の上手なエナリさんがやって来た
5年生の頃に関西から転校して来たエナリさんは、最初大人しくて目立たなそうな女子だったけど、
お姫様のイラストを描いたら右に出る者がなく、
そのダントツな腕前を見に女子たちはわらわらと集まって来た。
お姫様になど興味がない男子も、
「あいつ絵が上手いんだよ、だから『エナリ』っていうんだよ。」
などとワケがわからないことを言って一目置いていた。
エナリさんは、パフスリーブでドレープのドレス(私もよく
マキちゃんと夜のバス
1号棟から6号棟まであるN銀行の大きな社宅は学校のすぐそばにあった。
ご近所からはN銀村と呼ばれていたらしい。
マキちゃんはまだ低学年の頃に北海道からここへやって来て、
5年生で私と同じクラスになった時にはバリバリに頭が良い勉強家になっていた。
色んなことを知ってて面白いので、一緒にいると自分もちょっと大人?になったような気がして楽しかった。
勉強はまるで敵わなかったけど。
5年のある日に女子
キボウガオカのナミちゃん
りみっとさんが小学生時代に転校生だった話を読んで、
あの、どこに行っても明るくしっかりと新しい友達を作って楽しく過ごしてしまう転校生、昔りぼんコミック?で読んだ「陽気な転校生」みたいだなぁ、と思った。
りみっとさんは、
せっかく出来た友達とまた別れなければならない、転校生にしかわからないツラさも知っている。
私の小学校の同級生にも転勤族の子が何人かいて、
私はいつも転校生を迎えたり見送ったりす