🇨🇱チリ・🇧🇴ボリビア アタカマ砂漠〜ウユニ塩湖
チリのプエルトナタレスから飛行機でサンティアゴを経由し、北部の街カラマへ飛んだ。
ここはアタカマ砂漠の空の玄関口であり、砂漠の先にはウユニがある。
元々はサンティアゴから直接クスコへ飛ぶ予定だったが、旅の途中で出会った人たちが皆訪れることを勧めてくれたこともあり、アタカマとウユニに寄ってからクスコに行くことにした。
4年前のリベンジ
2020年の3月、僕はボリビアのラパスにいた。
日本ではコロナウイルスで大騒ぎになっていたが、南米では感染者が少ないこともあり、動向はあまり気にしていなかった。
ラパスで名物のデスロードやおばプロ(おばさんたちのプロレス)を楽しんだ後、今夜のバスでウユニへ向かうぞ、というタイミングで翌日以降のウユニのバスターミナルの閉鎖が決まった。
確かにここ数日で南米諸国が国境を閉鎖し始めていたし、ラパスの宿には国境閉鎖が決まったペルーから避難してきた日本人が大勢いたので、ボリビアも追随するのは不思議なことでは無い。
とりあえずウユニ行きのバスをキャンセルしてラパスにもう一泊したが、翌日、ボリビアとブラジルの国境が数日後に閉鎖されることが決定。
ボリビアは他国との国境閉鎖も進めており、ブラジルとの国境が閉鎖されるとアメリカに空路で行く以外に脱出手段が無くなる。
僕はベストシーズンのウユニ塩湖を目前にして、ブラジルへと移動した。
今回再び南米を訪れるに際して、正直写真で見飽きていた僕はウユニ塩湖に強い関心はなく、何よりシーズンとしては微妙なタイミングなので訪れるつもりはなかった。
けど隣接するアタカマ砂漠には漠然と興味があったこと、前述の通り何人かに勧められて気が向いたことで、この機会にリベンジすることにした。
砂の街 サンペドロ・デ・アタカマ
カラマからサンペドロ・デ・アタカマの街までは車で1時間半ほど。
空港発の乗合バンを利用した。
この街はアタカマ砂漠への拠点の街として知られているだけで無く、チリで最古の街でもあり、標高は2,000mを超え、また世界で最も乾燥した街としても知られている。
実際僕はこの標高と乾燥に苦しめられた。
街は小規模だが、以下にも砂漠の街という風情が感じられて良い。
観光地でもある為飲食店やツアー会社も豊富にある。
僕はここに丸1日滞在して標高と乾燥に慣れた上で、翌日から2泊3日で砂漠を抜けてウユニ塩湖まで行くツアーに参加することにした。
ただ実際は1日の準備では到底足りず、ツアー中も高山病とまではいかないが標高で頭と体が重く、乾燥で唇はボロボロだった。
余裕があれば数日滞在することをお勧めするが、乾燥はどうにもならないのでリップクリームや「のどぬーる濡れマスク」等を日数分だけ持参することをお勧めする。
絶景の連続のアタカマ砂漠
正直事前にあまり調べておらず、何があるのか理解していなかった。
ただ実際は以下の写真の通り、多様な景色を見せてくれる。
上記で紹介したもの以外にも、いくつかの絶景スポットに立ち寄った。
また道中では砂漠に生きるラマやダチョウ、ビクーニャがおり、見どころの多いツアーだった。
バスで行けばサンペドロ・デ・アタカマもしくはカラマからウユニまでは8〜10時間ほどだが、ツアーとは別の舗装された道をいくため、これらは拝めない。
ツアーで行く価値は十分にある。
ただしツアーで行く道は未舗装砂のため揺れと砂埃が生じ、2泊ともネットは繋がらず、シャワーも温水が出るとは限らず、それに標高と乾燥が加わるのでそれなりに負荷はかかる。
代案としてサンペドロ・デ・アタカマの街で興味のある日帰りツアーに参加し、ウユニへはバスで移動するのもありだろう。
乾季のウユニ塩湖
ツアー2日目の夜は塩のホテルに宿泊し、3日目は朝からウユニ塩湖を訪れた。
4月のウユニ塩湖は乾季の始まりと言われているが、まだ割と水は残っているかと思っていた。
だが行ってみると実際はカラカラの大地で、端の方に僅かに水が残っているのみだった。
鏡張りは見られなかったが、どこまでも続く真っ平な塩の大地は美しかった。
日本人にとっては雪原を見ているような感覚に違い。
欧米人には乾季の方が人気とも聞くが、雨季はこの光景を見られないのだからそれも納得がいく。
ウユニ塩湖の魅力は全体に渡って高低差が殆どないことで、これにより雨季は水が流れていかず、巨大な水たまりの状態になるようだ。
ウユニのツアー会社で話を聞くと、朝や夕方の方が鏡張りが綺麗に見られるそうで、数日後に訪れた知人も夕方に鏡張りを見られたとのこと。
僕はというと、実はウユニに着く前に犬に噛まれてしまい、狂犬病ワクチンを打つためにチリのカラマに戻ることになった。(ウユニの街でワクチンが見つからなかったため)
そのため夕方のツアーには参加できず、前回に引き続き鏡張りは見れずに終わっが、乾季のウユニ塩湖も美しかったので良しとしよう。
狂犬病ワクチンの話は別の記事で書く予定。
ボリビアらしさを感じるウユニの街
チリは南米の中では最も発展しているかもしれない。
ただボリビアは内陸国であり、南米の中では発展途上の国だ。
僕は発展途上の国の雰囲気が好きなので、ボリビアに戻ってくるのは楽しみだった。
実際ウユニの街に着いてみると、道端では主におばちゃんたちが食べ物を売っていて、食べ歩きが楽しい。
そして伝統的な三つ編みと衣装がよりボリビアに来た実感を沸かせてくれる。
前述の通りワクチン接種のためにカラマへ戻ったので滞在は僅かだったが、ボリビアらしさを感じられる街だった。
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