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最近の記事

小児/妊婦の解熱剤

子供が急な発熱。 解熱剤が欲しい…でも手持ちには親のロキソニンしかない…使いまわす…か? ダメです。 どれぐらいダメかというと、小児科的には 『ダメ、ゼッタイ』ぐらいダメです。 というわけで、まずはダメな理由の解説。 『ライ症候群』 という致死的な脳症の原因になりかねないから。 画像スクショ先はこちら。 https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/23-%E5%B0%8F%E5%85%90%

    • ③内服・静注ステロイドの長期副作用~副腎抑制

      ※注 以下の内容は、基本的には内服と静注で起こるものです。 外用、吸入、点鼻では 『あまり起こらない』 ので、それらを使ってる人におかれましては過度な警戒は不要です。 ではスタート。 まずステロイドとは何か。 作用がありすぎて本が何冊も出るレベルですが… まずは根本として 『生命維持ホルモン』 『体調不良時に全身状態を保つホルモン』 といえます。 指令中枢は、他のホルモン(甲状腺系、性腺系、成長ホルモン)と同じく脳下垂体の前葉。 画像参照:https://www.msdm

      • ②ケイツーシロップの必要性(長め)

        新生児には、出生時・5日目にビタミンKシロップ(ケイツーシロップ)を内服させます。 それ以降は「1か月検診時に」という3回法が過去には主流でしたが、現在は「週に1回のペースで3ヶ月まで」という施設が多くなってきています。 みんな、そこまでは知ってても 「どうして必要なのか」 ってのを、ちゃんとした原理としては知らんのよね。 というわけで解説。 中学高校の内容を超えます。 『血液凝固系』 の話です。 まず。 ホメオパシーによる 『山口新生児ビタミンK欠乏性出血症死亡事故

        • ①陣痛に関わる迷信/神話

          『陣痛により母性が強まる』 『帝王切開や無痛分娩では愛着形成に問題が生じる』 この2つは親学に類する事実無根のデマです、海外・国内どちらにおいてもある程度大規模な研究で否定されています。 ここでは日本人データのみ紹介します。 ①CBEL Report ・産後の聞き取り調査では無痛分娩と自然分娩で母性の獲得において差はなし。 ・通過儀礼的思想や自然回帰的思想、そして妊婦に接する医療者が古い情報に基づき無痛分娩を敬遠していることなどが普及を停滞させている ・エビデンスに基づく

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