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日本全都道府県に行ってきた(横手から山形へ)

これまでの流れはこのマガジンからどうぞ。

本日の旅程は横手から山形市まで。奥羽本線を乗るだけのシンプルなもの。

ということで午前中は横手を観光することにするが、市内に関してはあまり名所旧跡というものがないようだ。

それでも、ぶらぶら歩いていると武家町跡、というエリアがあって、旧来の建物は残っていなかったけどくねっとした道、長い塀の家が残っていたりして、少しだけだが藤沢周平の小説に出てくるような場面を思い起こした。

懐手をした藩士が門から出てきそう…。

横手城址は公園になっていて、少し急坂だったが登ってみる。
模擬天守もあったが、そこに入らなくても、横手の街を望むことができた。

遠くにそびえ立つのは、鳥海山だろうか。

こういう、あまり観光地されていない町をほっつき歩くのも、なかなか楽しいものだ。「もし僕がこういう町に生まれ育ったら、どんな人格形成をなしていたんだろうか?」なんて想像してみると面白いよね。

(余談だけど、オールドタイマーには懐かしい「青い山脈」を書いた石坂洋次郎は、ここ横手で長く教師をしていたんだって)

さて駅に戻って列車旅。
大曲から新庄までは、在来線の普通列車だ。100キロ程度の距離なのだが、秋田新幹線と山形新幹線の間になっていて、すぽりと新幹線ルートから抜けている。なんか可愛そうだなあ…。

昨日と同じく、ロングシートの電車に一時間半ほど揺られて新庄駅まで。途中、秋田と山形の県境をまたぐ峠を越える。

途中、「真室川」という駅があって、なんかそんな名前の民謡があったなあ~、とかとりとめのないことを考えたり。

新庄駅で山形新幹線に乗り換え。これで、今のところすべての新幹線路線に乗っているなあ。

新庄から山形は、新幹線だと本当にあっという間で40分。

お腹が空いたので、駅から少し歩いたところにあったそば屋で、こんなセットを食べた。ソースカツ丼、山形では名物なのかは知らないけど、なんとなく食べたくなったので…。

山形は、はてどこに行ったらいいんだろう?とやや途方に暮れたが、もらった街歩きの地図を頼りにとにかくうろうろ歩いたが、古いお寺が並ぶエリアがとても落ち着いていていい感じだった。途中では割合有名な酒造所、「男山」を発見。ここは一般開放はしていないようだったが、晩ごはんの際に飲んでやろう…。

それで、夜に行った郷土料理店(ホテルのおすすめ)がとても良かった!

入ったらとても洒落た内装で、「おぬし、できるな」と少しビビったが、まあ僕もシドニーでは高級レストランにも(ごくたまに)行く身分なので、平静を装ってカウンター席に着く。

もちろん「男山」飲みました。

ここは何を食べても美味しかったけど、食用菊のおひたしが素晴らしかった。たぶん食べたことはなかったと思うけど、菊の花の香りがほのかにして、シャキシャキとした食感が絶妙だった。

あとは名産の芋煮や、山形牛のたたきを食べ、とても満足。お店の人のサービスも良かったなあ…。

いやあ、土地の名物を食べ、地酒を飲む。これ以上の贅沢はないよねえ…。

(つづく)

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