見出し画像

身長167cmとリーバイス。

コンプレックス、というほどではないけれど、やっぱりあと5cmでいいから身長が高くなりたかったなーと思う。

身長167cmのわたしは、リーバイスのデニムがだいすき。
167cmだけど、だいすき。

物心ついたころから、デニムのかっこよさには十分惹かれていた。映画やドラマが大好きな子供だったゆえに、『理由なき反抗』のジェームズ・ディーンはもちろん、『明日に向かって撃て』のポール・ニューマンとロバート・レッドフォード、『タクシードライバー』のロバート・デ・ニーロ、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマイケル・J・フォックスなどなど、憧れのデニムスタイルは増える一方だった。デニムに白シャツこそが、いちばんのお洒落だと、今も昔も信じてやまない。

そんな憧れがベースにありつつ、自分でデニムを買おう!と思い至った決定打は、所ジョージとさまぁ~ずの存在である。

日本芸能界きっての、アメカジスタイルを貫くお三方だが、中でもさまぁ~ずの三村は、身長167cm。ああ、悔しい!と言うのは大変失礼だが、身長167cmでも、かっこよくデニムを履きこなすことができることの証明だった。わたしにとって、それは最高にかっこいいおじさん像だったのだ。

(これ、シンプルに面白いから見て。笑)

中でも「リーバイスのデニム」は格別。日本人ならエドウィンだろうとか、お洒落なデニムはカーハートだろうとか、GUESSの形もかっこいいとか、Tommy Jeansのデザインもいいとか・・・それはもういろんな気持ちがあるのだが、やっぱり原点にして頂点。リーヴァイ・ストラウスの前では上がる頭も上がらない。


さて、そんなリーバイス。皆さんもなんとなく知っている通り、その奥は非常に深い。たかがジーパンでしょう?と言いたくもなるほどに、大戦モデルだとか、BIG Eだとか、リーバイスの長い歴史には、それに呼応するヴィンテージデニムやプレミアものの"お宝"、"資産"がたくさん存在する。

正直わたしはそれらのことを詳しく知らないし、あまり知ろうともしていない。確かにすごいものではあるのだろうが、わたしはファッションが好きというより、ただ単にリーバイスのデニムが良いと思っているだけだから、周りが品定めたデニムより、純粋に自分がかっこいいと思ったデニムのほうが好みだし、価値があると思っている。

それというより、この身長167cmが、リーバイスのデニムを履いたときに「あ、ちょっとかっこいいかも」と思える瞬間を集めている、それに心惹かれている、と表現するほうが正しいだろう。

わたしのコレクションは、わたしの価値基準の中でしか成立しないが、単なるデニムの持ち合わせではなく、そのデニムに足を通して鏡の前に立ったときの数だけ存在していることは間違いない。

それは時たま自分ではない誰かが履いたり、父親とシェアすることになったり、友達や後輩にあげることもあるが、そうしてまた見える新たなかっこよさが1つのコレクションであり、その収集がやめられない。

日本の夏はまったくデニムに不向きだが、ちょっと涼しくなった夜の時間は、わざわざお気に入りのデニムに履き替えて散歩に出かけることも少なくない。

そんなときは所ジョージの最近の唄を聴いたり、モヤモヤさまぁ~ずお決まりのレゲエを流したり、大好きな映画のサントラにも身を任せたりしながら。

低身長のコンプレックスなんかも忘れ、いい日だなーなどと思う。
身も心も疲れ切ったときこそ、いい日だなーと思えるように、お気に入りのリーバイスがわたしの歩を進めてくれる、ときがある。

#私のコレクション

この記事が参加している募集

私のコレクション

with 國學院大學

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?