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Ourの日々3(多分ドルチェ&ガッバーナじゃない)

瑛人という歌手の「香水」という曲が流行っているらしく、Apple Musicのダウンロード数1位になったりしているそう。
https://www.youtube.com/watch?v=9MjAJSoaoSo

かくいう私も、Amazon Musicの「Hot In Japan」というプレイリストをたまたま聞いてたらめっちゃ良いと思ってハマった一人である。
「ド〜ルチェア〜ンドガッバーナーのその香水のせいだよ〜」と口ずさんでいる。

「昔の彼女と久しぶりに会ったらセンチメタルになった」という歌で、BUMP OF CHICKENのボーカルが清水翔太っぽいお兄さんに取り憑いて作ったような歌詞と曲。高校生の頃にBUMPを聞いていた身としては刺さる。
友達にリンクを送ったら「これめっちゃいいな」と返ってきたので、自分だけではなくて、同世代の男に刺さるんだと思った。
ちなみに個人的に「ドルチェ&ガッバーナ」というブランドに思い出がありまして、中学の頃にお年玉を全部はたいてドルチェ&ガッバーナのベルトを買ったものの、あまりに不自然なので学校に巻いていくことも出来ず(「===D&G===」みたいな代物で、内気な私には同級生にそのDとGが何なのかを説明する自信がなかったし、私もDとGが何なのか分からなかった)、そうこうしているうちに高校生になって20キロ近く減量した私の腰にはそのベルトは長すぎたので、友達にタダであげちゃったと言う思い出があります。

で、仕事から帰ってきた奥さんに聞かせてみた。
ええやろ、刺さるやろ、と思って曲が終わるのを待ってたら、「全然共感できないし意味分かんない」と言ってきた。
歌詞とそれに対する彼女のコメントを以下に記します。

「君とはもう3年くらい会ってないのにどうしたの?」
→暇だったからじゃない。

「でも見てよ今の僕を。クズになった僕を。人を傷つけてまた泣かせても何も感じ取れなくてさ」
→多分、自分が思うほどそんなにクズじゃないと思う。

「どうしたの?いきなりさ、タバコなんかくわえだして。悲しくないよ、悲しくないよ。君が変わっただけだから」
→3年前の一通過点でしかない男が「自分が知っている彼女が全て」と思ってるのがキモい。

「別に君を求めてないけど、そばにいられると思い出す、君のドルチェアンドガッバーナのその香水のせいだよ」
→多分、3年前も今も、ドルチェアンドガッバーナじゃないと思う。

ふむ。さっきまで刺さってたのが恥ずかしくなってきたぞ。

少し脱線しますが、「マイケルムーアの世界侵略のススメ」と言うドキュメンタリー映画がめっちゃ良いのですが(欧州の良いアイデアを聞いて回ってアメリカに持ち帰ってやろう!と言う企画)、この中で2008年金融危機の時のアイスランドのエピソードが興味深く、男性が経営するメガバンクが相次いで倒産する中、唯一女性が経営するオイルズ・キャピタルと言う金融機関だけは「分からないものは買わない」と言う経営方針だったので影響を受けなかったそうです。
http://gokuwataeiga.hatenablog.jp/entry/2017/08/22/224807

奥さんのコメントを聞いて最初、めっちゃドライな女だなと思ったのですが、確かに、歌詞の主人公が勝手に悲劇のヒロイン気分になってる、とも考えられるなと思ったのでした。

男性にとって、女性の視点はとても大事という話でした。
曲を聞くたびに恥ずかしくなったとしても。

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