【子ども記者クラブ】耕作放棄地を減らし、新規就農者を育成したい。

耕作放棄地を減らすことは、簡単なことではありません。しかし、耕作放棄地が増加すると病害虫や鳥獣による被害、ゴミの不法投棄などあらゆる問題が発生します。

耕作放棄地を減らそうと名乗りを上げたのが、子ども記者クラブさん。メンバーはなんと全員中学生なんです。

子ども記者クラブの方は、まず問題解決へ向けてのレベル設定を行いました。

レベル1は草刈りが定期的に行われ、雑草がない状態。土地として見栄えを良くし、耕作可能な土地へ蘇らせます。

レベル2は耕作可能になった土地で、小規模な農業が行われている状態。退職者が趣味として、または生計を立てることを目的として農業を行います。

レベル3は新規就農者が安定した生活を行なっている状態。新規就農者、兼業農家を増やすことで、人口も増え、人手不足を補うことができます。

レベル4は兼業農家が専業農家となり、安定した経営を行っている状態。専業農家を増やし、耕作放棄地の無い土地を目指します。

レベル5は土地が有効活用され、新たな雇用を生み出す産業が生まれている状態。地域の方と連携し、新規事業を通して地域活性化に繋げます。

そしてレベル1から5を達成するための事業が取り決められました。

1.切るモン、刈るモン、まかせるモン〜耕作放棄地の草刈り

「定期的な草刈りによって、耕作放棄地は農地回復状態を保てるのではないか」という考えのもと、草刈り事業を行うそうです。これは地域での雇用にも繋がります。

2.作物おもさん、夢おもさん、いろんなもんば作るモン〜農産物の栽培と販売

農作物を研究、栽培し、商品開発を行います。新規就農者、兼業農家を増やすためにも、生産が見込めそうな農作物を農家の方と共有します。

3.農業でいろんな人ば応援するモン〜兼業農家の支援

兼業農家の育成を通して、定住促進も支援します。地域の販売センターや子ども記者クラブのネットワークを活用し、リアルタイムで求人情報を収集・提供します。

4.むぞらしかもんば作るモン〜オリジナル商品の開発と販売

加工品や関連グッズを開発して販売します。地元の直売所に並べてもらい、地域活性化に繋げることが目標だそうです。

5.社会で必要とされる人材ば育てるモン〜学習プログラムの開発と人材育成

社会の中では新しい価値を生み出せるような人材が必要となっていきます。社会がどのような原理で動いているのかを知る。地域課題を見つけて解決する。異なる分野、世代の方と話し、社会への興味・関心を高める。これらを通して、新たな世代の人財育成を目指すのだそうです。

子ども記者クラブさんの挑戦は、見事成功となりました。基盤のしっかりとした計画を立て、志を持った仲間たちと活動する。そんな子どもたちが地域いることがどれだけ頼もしいか、身に染みて感じました。


耕作放棄地を減らし、新規就農者を育成したい。

https://camp-fire.jp/projects/view/59611

●資金の使い道

草刈り機購入費、土地借地代、苗木代、人件費、備品代、栽培経費、グッズデザイン費、グッズ製作費、会社設立に伴う経費


【公式】食活オリエンテーリング
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