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13. 生き方を豊かにするアウトプット

つぐさんに導いてもらう中で、とても大切なこととして最初から伝えてもらってきたことであり、その後も折に触れて、いろんな角度から伝えてもらってきたことに、アウトプットに関してのことがあります。

振り返ってみると、それを受けて、わたしがアウトプットを積み重ねていくことによって受けた恩恵は、計り知れません。


一般的な認識としてのアウトプットの目的は、たちまちは、自分を表すことで誰かに何かを伝えること、ということになると思います。

ですが、振り返ってみると、アウトプットをすることで、自分自身がたくさん助けられ、推進力を得られていたことに気づきます。

そして、アウトプットをしていなかったら、自分がこんなに大きく変化することもなかっただろうな、とも思います。


今回、記事にしようとして、アウトプットがその人の生き方にまで関わる重要なものだということに、改めて気づきはじめています。

だからつぐさんはこんなにも、アウトプットのことについて何度も、いろんな角度から言ってくれていたんだなぁ、と。



彼から最初に、アウトプットについて教わったこと。

それは

どんどんアウトプットすること と
アウトプットを習慣化すること

でした。


初期に、しかもこんなにはっきりとアウトプットについて伝えられたということは、きっととても大切なことなんだろうな、と感じました。


それまでのわたしは、何をどのくらい書くかが自分の中で曖昧で、気分によって発信の頻度にムラがありました。

そして、アウトプットよりもインプットが圧倒的に多い状態でした。

そんなわたしに、つぐさんは、

大体の場合、インプットが多すぎるんだよね。

インプットとアウトプットの割合は
3:7くらいにしたらいいよ。

と伝えてくれました。



そして、何をアウトプットしていけばいいかも、とても具体的に教えてくれました。


それは

体験したことや学んだこと
普段感じていることや考えていること
自分が何に喜びを感じているのか
好きなものやそうではないものは何か
大切にしているものは何か

そういった自分自身のことについて、
自分の肚(はら)からの言葉を出すこと。


それまでアウトプットというものは整ったものを出すべき、というこだわりがあったわたしですが、それを聴いて、アウトプットに対するハードルがぐんと下がりました。

そうか、自分の中で起こっていることを、そのまま言葉にしていけばいいんだ。


そう、アウトプットとは、何もこうあるべきというものはなく、そして何かを取り繕う必要もない。

自分が感じていることや考えていることを、率直に表していけばいいのです。


そしてそれを、ブログや、SNSなど、自分がやりやすい2つ以内の媒体で、頻度高く発信を続けていったらいい、と。


例えば、SNSでは普段の感じたことをつぶやいたり、短文で発信をしたりしつつ、ブログではひとつの記事を2,000~3,000文字ほどのしっかりと内容を持たせたものにして、積み上げていく。

そんな方法も、教えてくれました。


それからわたしは、アウトプットの量を大幅に増やすことにしました。

最初は学んだことをアウトプットしていくようにアドバイスをもらっていたので、Facebookでの投稿の他に、学んで感じたことを、音声で毎日YouTubeにあげることにしました。

頻度高く発信していくなら、あまり体裁にこだわっている余裕がありません。

とにかく、出すことにして、出していきました。

その頃は、日々刻々変化する自分の感覚に驚き、感動する毎日だったので、その心の動きをそのまま発信していたのです。


すると、、、

決して多くはないのですが、一定数の人が、そんなわたしの発信に強い興味を持って、毎日聴いてくれて、よくコメントやメッセージをくれるようになりました。

当時熱心に聴いてくれていた方のおひとりが、わたしのことをこんな風に言ってくれました。

「本音で語り始めた彼女がとても魅力的に映った」


発信を受け取ってくれる人からのフィードバックを受けて、だんだんわかってきたことがあります。

それは、自分にとっては当たり前の、

今まさに関心があることや、体験したこと、
感じていることがすでに唯一無二であり、ユニークなのだ

ということ。

発信しようとすると、何か特別なことを書かなければと思いがちですが、そうではないのです。

その人が、その時の体験を、自分の言葉で率直に表現すること、そしてそれを積み重ねていくことそのものに、人を惹きつける力があり、かけがえのない価値があるからです。


そして

人は、すでに完成された何かや完璧な姿ではなく
何かに向かって変化していく姿に惹かれる

ということや

紆余曲折を含めたその人のストーリーにこそ
魅力を感じる

ということ。


つぐさんは、それを、人がなぜ甲子園球児に惹かれるのかを引き合いに出して、説明してくれました。

野球の上手さなら、プロ野球選手の方が上。

なのに、毎年の甲子園野球は人々から並々ならぬ関心が寄せられているのはなぜか。

それは、人は完成度の高さよりも、一生懸命な姿に惹かれるからなんだよ、と。


考えてみると、確かにそう。

人が一心に何かに向かって挑戦をしたり、一生懸命に取り組む姿は、人を惹きつけるものがあります。

そして、そんな人の発するエネルギーには、特有のほとばしるみずみずしさがあり、その人に近づきたくなる。


ですから、今の状態がどうであれ、ありのままの自分を見せていけばいいのです。

誰しも、コンディションのいい時ばかりではなく、調子の上がらない日もあります。

悩んだり落ち込む時もあれば、失敗する時もある。

そんな紆余曲折のあるストーリーを経て、次なる挑戦をし、変化をしていく。

そんな自分を開示することで、人はその人に興味を持ち、惹きつけられていくのだから。


また、アウトプットすることで得られた恩恵は、他にもあります。

自分が体験していることをリアルタイムに言葉にして出すことを通して、言語化する力を磨くことができているなぁと。


自分のことを言葉にするには、まず、自分が何を感じているかに気づいている必要があります。

そのほかにも、
普段何に関心を持っているのかや、
何を大切にして生きているのかなど、

自分のことであるにもかかわらず、言語化しないままでいては、意外と自分でも自覚できていないことが多い。

ですから、言語化していくプロセスは、自分の中で何が起こっているのかを自覚していくプロセスであり、それはすなわち自分自身を知っていく事


そして、自分が感じていることを、一致度高く言葉で表現することは、そうそう簡単なことではありません。

なぜ、自分の内面と言葉の表現との一致度の高さが必要なのかというと、自分の本心からの、エネルギーの乗った言葉が、一番相手に響くからです。

そこに、文章の上手い下手は、あまり関係ない。

それよりも、率直さや、その人らしさが表れている文章に、人は魅力を感じると思うのです。


自分の内面との一致度を高める言葉の出し方については、試行錯誤の連続でしたし、今も試行錯誤ばかり。

でも、だからこそ面白いし、難しいからこそ、一致度高く表現できたと感じたときに喜びは大きい。

何よりそのプロセスを通して、自分という人をよく見て、より深くつながり、自己信頼が深まっていく感覚の中にいます。

そして、自分の取り繕わない言葉を発して、そこ共感してくださる方とのつながりは、わたしにとってとても嬉しくかけがえのないものとなっています。


*****


今回この記事を書くにあたり、改めてつぐさんにアウトプットについていろいろと尋ねてみました。

すると、その中で、アウトプットをすることで、まじで生き方が変わるよ、と言っていたのが、とても印象に残りました。


今では、文章の表現が豊かで臨場感があって、人の心の深くに触れる言葉を紡ぎだし、多くの人に影響を及ぼしている彼も、最初は全然伝える力がなかったところからのスタートだったのだそう。

でも、言葉の表現を通して伝える力を磨いていく中で、段々と、人が自分の話を聴いてくれるようになり、投稿の文章を読んだだけで、撮影に来てくれるようにもなっていったのだ、と。


自分自身を世界に向けて表現をする。

そして、受け取ってくれた人が、心を動かされたり影響を受けたりして、それが波紋のように広がっていく。

自分の発することに周囲が呼応し、響きあう場が、そこにできあがっていく。

それは仕事にとどまることなく、普段の日常においても。

その中で生きていくことができるって、幸せでしょ。


そんな風に伝えてくれたつぐさんの言葉を受け取り、あらためて、アウトプットはその人の人生の質を豊かにしていく、とても奥深く追及しがいのあるものなのだと感じています。


◆課題◆
どんどんアウトプットをして、アウトプットを習慣化する。
発信する場と頻度を決めて、そこで発信を続けてみよう。
体験したこと、感じていることなど、自分の肚から言葉を出す。
最初は、絞り出すところから。


つづく


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