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フリーランスで働ける人は自分を知っている人

ビジネスにならないのは人生経験が足らないから

「すごい行動力ですね」
と言われることが多い。
しかし私は、実際には好きなことをしているだけだ。
読書量が多いと褒められることがあるが、これもその一つだ。
私にとって、読書というのは、日常であり、無理をして頑張っているものではない。

私がたくさんの本を読んでいることで、それをビジネス化していかなくてはダメだと、アドバイスをしてくる人がいる。
せっかくなんだから、稼ぎましょう! という具合だ。

私にとっては、読書自体が何かメリットを生まなくてはいけないものだとは考えていない。それこそ、読書をしていることだけで、本からの学びがあるわけだし、それ以上に何かを得たいと思っていないのだ。
しかし周囲は、「これほどまで、すごい行動力で読書ができるんだから、きっとすごいスキルがあるはずだ。それを教えたら、みんなが同じように本が読めるようになる。それはきっと、世間から求められているものだ」という感じだろうか。
すごい行動力で動いていると、めちゃくちゃすごい秘密があるように錯覚するのだろう。

前述したように、秘密なんてない。好きなだけだ。
『放課後デイサービス』で働いているのだが、その観点から申し上げても、おそらく私は、発達障害の一つである可能性が高い。好きなものにだけ、のめり込むタイプだ。嫌いなことは、長続きしないし、そもそもやりたくない。

こうした性格であるため、スキルなんて持ち合わせていない。
それに、多くの人は、本を読むことに苦労なんてしていない。
自分のペースで、読む人は読むし、読まない人は読まない。
そこに、ビジネスチャンスなんてないのだ。
“ちょとだけ、他人より本を読んでる人”くらいなもんだろう。

では、これをビジネス化していこうとする時には、どうしたらいいのかを、考えてみたいと思う。

「ビジネス化するためには、得意なものを3つ持て」と書いているビジネス書が多い。その3つを掛け合わせ、その3つが交わり合う真ん中に、自分のオリジナルの分野(ビジネスになるフィールド)が潜んでいると説いている。
これは間違い無いと思うが、私の経験上、これは大きく間違っている点がある。
実は、3つでは足りない。

私の場合で紐解いてみよう。
私が3つ挙げるとすると、『読書』『生い立ち』『書くことが好き』こんな感じだ。
この3つを掛け合わせると、ビジネスになるのかといえば、微妙である。
生い立ちというのは、家庭環境に恵まれていなかったことによって、本を他人よりもたくさん読むようになったきっかけではあるものの、家庭環境に恵まれなかったのは、私だけの特権ではない。
書くことに関しても、これを生業として生活しているわけではなく、ただ、書くことが好きなだけ、なのだ。
読書は先ほど述べた通りで、多くの人が楽しんでいるものだ。
では、こんな特徴のないものを3つ、掛け合わせたら、自分のオリジナルになるのだろうか。疑問に思っていた方も、多いだろう。

3つの掛け合わせによって、ビジネスになるのは、ごく一部の限られた人だけだ。
そもそも、その一つ一つがビジネスとして成功しているものであり、それらを3つ掛け合わせれば、それは紛れもなく唯一無二の分野を切り開くことができるだろうと思う。

こう考えた時、多くの人に当てはまる方法ではないということがわかる。
それなら、どうしたら、多くの人に当てはまるようになるのだろうか。
答えは、「3つでは足らない」のである。
自分の人生において、得意だと思うことや、好きなことをかき集めるのだ。
冒頭でも述べた通り、好きなことなら続けられる。これは私に限ったことではないと思う。好きではないことはやらない。それだけである。

実は私は、今年に入ってから、好きなことや、やりたいこと以外はやらないと決めた。
やりたいことをやっているだけで、人生は大きく変わる。
よく、自分の得意なことがわからないと言っている人がいるが、それは、やりたくないことに埋もれているからである。
やりたいことで埋め尽くされていくと、やりたいことがどんどんと出てくるのだ。

やりたくないことを我慢してやっているうちに、本当にやりたいことをやっている時間なんてなくなる。
しかも、ビジネスにならないからやらないという人がいるが、ビジネスになんてならなくてもいいじゃないか。
ビジネスにならないから辞めるというのなら、そもそもそんなことは、好きでもなんでもなかったのだ。
好きなことは、1つではないはずだ。
好きなことを、どんどんとやってみるのだ。
それが、いつか、一本の線となってつながっていく。
人生とは、そのようにできているのだ。

私は、どんどんと線で繋がってきた。
かつて経験や、キャリアというものが、何もかも、無駄なく繋がってきたのだ。
そこには、その当時は無駄だと思っていたことも数多く存在する。

人生に無駄なんてないし、好きなことをして生きるというのは、現代社会でもできるのだ。

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