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オーストラリア在住の読書会の相手

二人だけの読書会


選書してもらう最大のメリット

『若き数学者のアメリカ』
というテーマ本を決めて、二人だけの読書会を開催することになりました。

お相手はなんと!オーストラリア在住の女性です。
偶然というのか、たまたまなのか、3名の方と『二人だけの読書会』を開催しているのですが、すべて女性です。
女性である以上、異性ということもあり、年齢や境遇も全く違う皆さんの選ぶ本が面白くて、自分では絶対に選ばない作品が多くあります。
自分では選ばないということは、自分の意見を必ずしも肯定してくれるものばかりではなく、むしろ自分の意見に否定的なものも多くあるため、そういった本は、「自分の意見」というものがどこからきているのか、自分の価値観は揺るぎないものであるのか、という事を見直すきっかけにもなります。
これは、自分にとって非常に価値ある時間になることはもちろん、自分の意見に肯定的な本ばかりを読むと、物事に対する見方が一方向からに偏りがちになることから解放され、物事を多面的、多角的に見ることができるようになるという最大のメリットがあります。

これによって、自分の選ぶ本だけを読んでいる人よりも、色々な物事を色々な人の立場に立って考えるということが、深い位置でできるようになるような気がしています。
この深い位置というのが重要で、浅いところで考えるは、普段から本を読まない人もしていることですが、深い位置で物事を考えるというのは、本などを読み、人の立場に立って物事を考えるようになることが出発点です。
その考えている位置が、どのくらい深い位置で考えることが出来るのかによって、物事の多角的目線の、多角的な角度が決まってくるのです。
こうした、物事をいかに多角的に捉えることができるのかが、人間的深みとなって現れると思うのです。

つまり、「自分で選ぶ本ばかりを読んでいる人」は、せっかく本を読んでいるにも関わらず、人間的な深みが養われることはなく、「凝り固まった自分の意見の答え合わせをしている」ことにつながっているのです。
自分が選ぶ本というのは、自分の意見を肯定してくれる本を自然と選んでしまうものらしいので、自分答えが正しい事を証明できると、自分は大変満足感に満たされて、自分の意見というものに入り込んで出てこられなくなる。
このように、自分の凝り固まった頑固な意見というものが構築されるのです。
ですから、「自分の選んだ本だけではない本を読む機会を設ける」ことの重要性がよくわかるのではないでしょうか。

『二人だけの読書会』の最大のメリット、それは「人間的深み」が得られる本の選び方にあるんです。

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