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2023.10.17 NHKから2回目の回答が届きました。

2023.9.21に送付した、NHKへの公開質問状に対する2回目の回答が届きました。
公開質問状の内容と、前回の回答は、下記をご参照ください。

さて、今回届いた新たな回答は、下記の通りです。

インボイス制度の中止を求める税理士の会 御中
インボイス制度に反対する司法書士の有志の会 御中

平素よりNHK解説委員室の番組などをご覧いただきありがとうございます。
2023年9月21日に会長、岸解説委員宛てにお送りいただきました公開質問状につきまして、NHK解説委員室より回答申し上げます。

「みみより!くらし解説」は、気になるニュースやくらしに密着した耳よりな話題を分かりやすくお伝えすることを大切にしている番組で、
9月5日の放送回では、
10月の開始を前に関心が高まっているインボイス制度について、
仕組みや制度導入の背景、また、相談窓口も紹介するなど
イラストを使いながら、難しい表現はかみ砕き
より分かりやすい解説となるよう心掛けました。

ご指摘の判例や国会答弁は承知しておりますが、
以上のような番組(ホームページ)の趣旨や、
消費税が導入当初から「間接税」として社会一般に理解され、
財務省のホームページでも最終的に消費者が負担し、
納税義務者と実質負担者が異なる「間接税」として紹介されていることなど、
様々な情報をもとに判断し、こうした説明にさせていただきました。

インボイス制度については様々な見方があるところであり、
今回ご指摘いただいた点なども踏まえ、
今後も、制度の課題や反対意見を含めた幅広い視点から情報をお伝えするよう努めて参ります。

NHK解説委員室

さて、今回の回答から読み取ると、指摘した判例や国会答弁は知っているが、番組の趣旨や財務省と一般の方の理解などを踏まえて報道したという意図のようです。
一方で、報道内容が正しいとも間違っているとも書いてありませんが、どちらかといえば、間違いだと知っているが、敢えて間違った報道したと受け取ることが可能な内容だと考えています。


誤解が生じないように、正しい報道をして欲しい

私たちは、報道機関に対し、「消費税は、事業者が消費者に代わって納める」「消費税は預かり金である」「免税事業者は益税を得ている」という間違った報道を止めて欲しいと考えています。

それは、インボイス制度導入に反対する人たちや、免税事業者に対して、
「免税事業者は預かり金を着服している」
「税金をピンハネしている」
と言う言葉を投げつける人が後を経たないため、誤解の根拠となる報道を改善して欲しいと考えるからです。

また、インボイス制度導入に賛成する理由として
「インボイス制度は、益税を解消する目的」
「消費税をポケットナイナイするのが許せないからインボイスを導入しろ」
と述べる方がいることから、誤解ではなく、正しい情報を元に政策決定することが民主主義には必要不可欠であると考えるからです。

間違った報道をしていると自覚しながらも、間違った報道をすることが、報道機関の表現の自由の行使として許されるのか疑問です。また、正しい情報を伝えることは、市民の知る権利によって報道に課せられた使命であると考えます。

今後NHKに対して、再度の公開質問をするのか、または他のアクションをするのかなど、今後の活動について検討していきます。


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