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呑めるけど呑まないという生き方。

「ソバーキュリアス」という言葉があるらしい。
身体や心の健康を考え、「あえて」酒を呑まないという生き方(!)のことを言うらしい。
呑めるけど呑まない。呑んでも少量ということだ。

健康とはなんだろう。普通に生きていれば自分が健康だと気づくことは少ない。
気づくためには自分、或いは他人の「不健康」が介在しなければならない。

病気で体調を崩したとき、松葉杖をついてなんとか歩いている他人を見たとき、そのとき初めて「健康」を感じるのである。
健康とは不健康を知ることでなのである。

結局、健康とは比較でしかない。
手に入れた「健康」が常態化すれば人は忘れてしまうものである。

生きていれば必ず体のどこかにガタが来る。
そのとき「ソバーキュリアス」は健康を与えてくれるのだろうか。

たしかに酒を呑み忘れた次の日は体が軽かった。しかしオレには具合が悪かった。
体の調子が良すぎて体を使ってしまう。無駄な部分も使ってしまう。それでいつも以上に疲れたのだ。
反対に酒を呑んだ次の日はすこーしだけ体が重いので、無理な力を使わなくなる。無駄がないと疲れは程よい。呑まなかった日より疲れない。それでまたうまい酒を呑む。

健康とは不健康と表裏一体である。
健康のためというなら、あえて体を不健康に持っていくのも健康のためという意味では間違いじゃない。

よし、今日も酒を呑む理由ができたぞ!
酒呑みの皆さん、乾杯!

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