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守破離から考える事業承継

こんにちは。事業承継コンサルタントのMasakiです。私の住む地域は蛍が乱舞し始める季節です。子供の頃は近所にあふれる程、生息していましたが、今では出かけて見に行かなくてはいけないようになりました。蒸し暑く、風のない夜によく出るので、皆さんもお近くに環境があれば見に行ってみてはいかがでしょうか?とはいえ、私の住む地域も大都市圏から車で1時間程度の場所なのでそこまで自然豊かな場所ではありません。その中で保護活動をされている方々のおかげで蛍が見れます。この環境を残していきたいですね。

何を継ぐのか?継がせるのか?

前回事業承継を守破離に例えました。
事業承継で何を継がせるか?ということなんですが、何を継ぐかと言えば「経営理念」を継ぐことだと思います。ただし、職場に掲げている額縁の経営理念というわけではなく社員が共通認識を持てる「経営理念」ということです。


経営理念とは創業時に
・何のために事業を起こすのか?
・解決したい社会課題や実現したい社会、夢は?
・社会へのお役立ち、貢献はなにか? 等
を言葉にして、社会貢献していくための言葉と考えます。でも堅苦しい。
例えると経営理念とは「ロマン」と表現したほうが良いかもしれません。企業として成し遂げたいこと、ロマンを言葉化したもの。


経営理念とはロマンである。


そして経営理念って皆さん 勤務先なり、ご自身の会社なりにあると思いますが、じっくりと読んだことありますか?私が好きな経営理念を掲げているのがこの会社です。(関係性は何もありません)


良くある話で「創業時は熱意にあふれて寸暇も惜しんで事業をやっていた」から熱が冷めて「同じことの繰り返し」になっているということもあります。常に熱々に・・・というわけではないですが、私としては経営理念の腹落ちが社員全員にしているか?ということが気になります。

もちろん、社員それぞれの価値観なので、違う考えの社員がいてもいいと思いますが、根本的に価値観の違いすぎる社員、目指す方向性の社員がいることで職場が混乱することもあります。

以前、私は採用面接もしていました。当初は面接するその方のスキルばかりに目が行っていました。もちろん、募集広告、求人票にもそういった記載方法をしていました。しかし、自分が後継者だろうな?と思い始めた時期以降「人格」「価値観」を重要視するようにシフトしました。

なぜか?

「だって、ひとだもん」

です(笑)

価値観が違いすぎると・・・

何のためにこの企業があるか?というようになんのために働くのか?という話題を経営陣でしたことがあります。役員は私を含めて数名。その中で衝撃だったのが・・・
「社員が何でうちに来ているかってこっちが知る必要があるのか?」
「社員個人の感情に対してそこまで会社が関与する必要もない」
「うちに働きに来ているのだから、指示命令に従うのは当たり前」
「文句があるのであればやめてもらってもいい」
「仕事だから感情って関係あるのか?」

まあ、自分でもこの意見を聞いてびっくりです。額面通り取らなくて、その裏にある意味を取ろうとしましたが当時の私のスキルでは無理でした。
確かに「何でうちに来たの?」って僕も直接社員に聞いたことはありませんでしたが、それでも驚きでした。もちろん他の役員のこと貶めようとか全くありません。

今のまま継ぐ=今の自分の地位を守る

こう思っていませんか?
経営者、しかも創業者である場合、会社は自分の子供みたいなもんです。だから、今ある程度,、成功しているならば、そのままやってほしいということは勿論だと思います。でも、実はそれが後継者や他の経営者の能力発揮を妨げているのではないかと思います。

経営者も人です。惚れたり、夢中になる時が一番強いです。なんでもそう。
スキよりも夢中が一番強いです。その夢中になれる状態と作ることが経営者の役割です。では逆になぜ夢中になれないのか?考えてみると面白いことが見えてきます。

長くなるといけないのでこれは次回の続きにします。
今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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