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32年間おつかれさまでした。 夫の早期退職。

夫が会社を早期退職した。
まだ正式な退職日は先だが、会社勤務をひとまず終えたのだ。

「おつかれさまー!」乾杯しながら、何気なく尋ねてみた。
「何年、勤めたんだっけ?」
「26年だよ」

・・・26年前・・・私が13歳のとき!?

その頃の私なんて、ランドセルを卒業して、中学生になったばかりの
弁当を見られるのが恥ずかしいとか、白ソックスにワンポイントはどこまでOKとか、二宮金次郎像は夜中に動いてるらしいとか信じてた、あの頃?

・・・めっちゃ昔じゃないか!?

そうだった、私たち夫妻は16歳差なのだ。


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かたや芋ジャージの私(お店の画像お借りしました)

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かたや、MCハマーの夫


元気が出るテレビで観ていたような、トレンディードラマで憧れていたような、あの大都会を現実のものとして、わが夫は生きていたのだ。
しかも現会社に中途採用なので、会社員時代は、のべ32年にものぼるらしい。

・・・32年前・・・私が7歳のとき!?

私がまだひらがなの読み書きもおぼつかなかった頃に、夫は大都会という大海原の荒波へとすでに出航していたなんて。


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かたや、『小学一年生』の私

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かたや、『平凡パンチ』の夫


32年という年月よ。
退職にあたって、夫が勤め続けてきた時間の長さと駆け抜けた時代の変遷と、その深みをしみじみ感じた。

これまでの安定とか肩書きとか会社での地位とか出世とかバブル時代のウハウハとか数十着あるスーツとかネクタイとかとかとか。
夫が32年かけて積み上げてきたそれらを手放して、私たちは新しい道を歩もうとしている。


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かつて平凡パンチを愛読していた夫
(まさかこんなに早くネクタイを手放す日が来ようとは)


正直、今さらながら「やべえ!!!」とクラクラした。
夫が積み上げてきたものは、私にとって未経験の、あまりにも大きなものだったから。

でも、手放した代わりに、手に入れたものもある。

満員電車の憂鬱から解放されることだったり、夕陽を眺める時間だったり、家族で食卓を囲むことだったり。
それに、会社員時代に培ってきたキャリアや人脈は、これからも宝として残っていく。

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だから、信じて進んでいくしかない。
これからは新たに、私たちで積み上げてゆくのだ。

バリ島移住への道はつづく・・・。


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