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悲しさを一切感じず泣けなかった

流産の診断を受けた時
パソコンの画面には
来週心拍確認で卒業と
スケジュールが書いてありました

あぁ卒業することが出来なかった
去年の8月から妊活を始めて
1年生のうちに終わらなかったな
2年生に進級だ・・そんなことを考えていました

心配した夫は会社帰りに病院まで迎えに来てくれました
夫はとてもショックを受けていました
今から考えると妊娠を喜べなかったのも
ダメになったとき
私をさらに落ち込ませるからって言っていたけど
自分も同じぐらい悲しいからだったよね
なのに気持ちわかってあげられなくて
喜んでほしいって自分の気持ちばかり押し付けて
あなたの不安に寄り添えなくてごめんなさい


私はというと妊娠がわかってからずっとずっと
不安の方が大きかったから
解放された気持ちのほうが強くて
涙が全然出てきませんでした

ずっと出血が続いていたから
ダメかもしれないと
夫よりも心構えができていたのかも
しれません

少し時間を置いて信頼できる
友達に相談してからは気持ちと向き合うことが
出来て涙も出てきたけど


ここからの私は
悲しみよりも解放感からの
躁状態に突入します

卵管閉塞で自然妊娠ができないと言われてからの
奇跡の妊娠だったから
今まで1年間不妊だったのは
卵管閉塞がわからなかっただけ
理由もわかったことだし
詰まり気味の卵管でも妊娠出来た
卵管のつまりさえ通せばまたすぐに妊娠は可能

お空に帰った赤ちゃんはまたすぐに
私たちのところに帰ってくる
そう信じ切っていた私は
ろくに泣きもせず明るく楽しく毎日を過ごし始めます
今から思えばあれは
悲しさを感じないための防衛本能だったのかもしれません



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