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ホームアローンを20年ぶりに見た感想

「おうちで泥棒撃退する」以外の記憶がまったくなくて、ほぼ新作鑑賞だった。

いちばんツボったのが、ケビ坊が歯ブラシ買いにいくシーン。
レジの人に絵のセリフを言うんだけど、「オカンがいつもこう聞いてるんだろうな、無くちゃダメだ!って教えられてるんだろうな」みたいな背景が、説明無しで見えるところが良い。

ケビ坊一家については、開幕早々、令和だったらあらゆる意味で虐待ではみたいな光景の連発なんだけども、まあまあリアルで見応えアリ。
飛行機でオカンが、ケビ坊〜!ってなるところは、
「いや、屋根裏に閉じ込めてたことを思い出したとして、頭数数えたと思ってるわけだし、座席見に行くまでは確信できなくないか?」
というツッコミがあるけど、まあ野暮でしょう。
屋根裏部屋に外から鍵とかかけてなくてマジでよかったね。
妙に能天気な父親は、たぶん「ケビ坊も少しの時間なら楽しんでるんちゃう?」って思ってそう。

あの手この手でなんとか帰ろうとするオカンと、結局最初の能天気プランで帰宅したオトンがだいたい同じタイミングなのも皮肉でホッコリした。

泥棒ニキズもなんかずっと同じこの街で泥してるん?ってかんじたけど、よくあの程度の技術で続けていけるもんだ。田舎こわい。
しかしたまーに泥の才能光るの見えるの人物描写すごいね。

クライマックスのピタゴラスイッチは、
まあほとんどが
「踏むであろう場所にまきびし」
「開けるであろう位置にスイッチ」
という、(実現できるかは置いといて)子供なら一度は考えるであろうトラップ。
その中で異彩を放っていたのが、
「暗闇の部屋で電気のスイッチを押すと上からアツアツのアイロンが降ってくる」やつ。
これは「ドアを開けるであろう」「ここを歩くであろう」とは更にひとつ上の段階の、
「部屋に入り、暗いと感じたら電気をつけようとするであろう」というヨミをしている、、?!

ケビ坊、天才。これからも生きづらいでしょうね。

隣のスコップおじさんについて、
なんか殺人鬼みたいな勘違いをしてめちゃくちゃ怖がってるみたいなうっすらした記憶だけだった。
ちゃんと、不器用なおとなが子供の純粋なひとことで愛や人間の気持ちの原点にたちかえるみたいなストーリーで普通に感動した。

そしてもちろん、子供は悪意に勇敢に立ち向かったわけだけども、最後は大人が守るというのもまたあったかポイント。
おばちゃんになると、大人が子供を守らない光景に違和感を覚えるようになるもんだね。

とりあえず、子供の頃に見たっきり見てないよーって人は正月にでも見返してほしい感動作でした!

オシマイ

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