私の自信を打ち砕いてくれて、どうも。
こんにちは、清家です。
他人が自分に放った何気ない言葉を、何年も何年も忘れられないことってありますよね。
それは良い言葉であったり、悪い言葉であったり様々であるとは思いますが、結構それが自分の人格形成に与える影響って大きかったりすると思うんです。
今日は、私が摂食障害になりかけた話。
▽「友達」からの噂
私は決して良いスタイルではないです。
163センチの身長に対して、大学受験期などは運動を怠りすぎてマックス59キロぐらいまで上がったこともあります。
それでも高校2年生くらいまでは「まあ食べるの好きだし〜」「好きな人と美味しいものをしあわせに食べたいし〜」ぐらいの気持ちで、自分の体重や体型のせいで自分を嫌いになることってあまりなかったように思います。
それが変わってしまったのは、仲が良いと思っていた友達が他の友達に「清家はデブ」と言っていたと聞いてしまったから。
それが嘘でも本当でも、めちゃめちゃショックでした。
大阪にいた時は容姿でジャッジされることが少なかった。だから慣れていなかったのかもしれません。
東京ってさすがだなと思いました。テレビや雑誌で見る人たちがリアル世界に実在していることを改めて思い知らされて、だからこそ彼女たちと自分を比べた時に落ち込んだりする。だからみんな努力する。
高校生だった私は、努力しているからこそ、人の容姿に対する評価を行う文化がここでは当たり前なのかなと思いました。
でも友達の一言をきっかけに、私は自分の身体が好きではなくなります。
高校を卒業してからも、もはやもう日常的に顔を合わせているわけではないのにも関わらずSNSで「デブのくせにあいつは〜」などと、明らかに私宛てだろうなという投稿をする人に吐き気がしました。
だって仲が良いと思っていたから。そして仲が良い理由は私の中身を好いてくれているからであって、外見ではないと信じていたから。
どんどん自分を嫌いになっていって、そして一番は彼女たちを見返したくて、無理な食事制限を始めました。
▽エスカレートする拒食
本格的にそれを始めたのは成人式後くらいからだと思います。
元が重かったからか、最初は割とスルスルと落ちていった。1ヶ月強で約4キロ減量して、途中で挟んだアメリカ旅行の1ヶ月半の間は体重は維持して、帰ってきてから夏までの3ヶ月間で一番痩せていた時は48キロでした。
でもよく考えると半年ちょっとで10キロ落とすって絶対健康に良くない。心もボロボロでした。だって栄養足りてないし。
最初は3食のうち1食をグラノーラとヨーグルトに置き換えました。次はもう1食をプロテインに置き換えました。そしてグラノーラとヨーグルトをやめて1日2食になり、お米を一切食べなくなり、野菜のみを食べるようになり、最終的には固形物を食べるのが怖くなりました。そして極めつけには「飲むと体重が増えるから」という理由で水を飲むのもためらうようになった。
「1日1300カロリーに抑えよう」から「1000に」「700に」そして、最終的には400カロリーとっただけで不安で眠れなくなりました。
そうすると心配した家族や彼氏や友達から「ちゃんと食べな」と言われるようになり、でも栄養不足で毎日苛々していた私は「お前らのデブって言葉でこんなことしてるんだよ放っておいてくれ」と思うのみでした。
「何もわかってないくせに」と当たり散らしたこともありました。
▽後遺症
夏に彼氏と別れてからは「食べることへの恐怖」から「孤独への恐怖」へと恐怖の対象が変化して行き、よく食べよく遊び、だいぶ体重も増えました。
それでも現在も1日3食食べることはできません。もう食べ放題にもいけない。お米をお茶碗1杯食べることができない。出来れば1日2食で済ませたい。それでもお腹がいっぱいになると不安になってしまう。
自分が放つ言葉に対して、皆さんはどのくらいの責任感を感じていますか。
私は過去に私のことを「デブ」だと言った人たちに対して、「お前のせいで私、中度の拒食症になってたんだけど、どう思う?」と問いたい。
美味しいものを美味しく食べて素敵な時間を過ごしていた自分に戻りたい。
何気なく発した言葉によって、または虫の居所が悪かった日の鬱憤を晴らすためのひとつの手段としての悪口によって、その後の人生を左右するほど傷ついている人がいることを理解して欲しい。
「そんなこと毎回考えてたら何も言えなくなってしまう」と言われるかもしれない。
それで結構。じゃあ何も言わないでください。
そして鏡を見ろ。陰口叩いてるお前は本当に可愛くないよ。
▽謝謝
でもひとつだけ感謝したい。
今写真を見返すと、私は確かに人よりまんまるだった。デブだった。
だからあなたたちに気づかせてもらえなかったら今もそのままだったかも。
それなりに標準になった今、正直男女ともに好意を寄せられる機会が多くなったように思います。
「可愛いね」と言われる機会が増えて、それを理由に人脈を広げてくれる人たちが現れた。だからそれが嬉しくて、もっと身なりに気を使おうと思えるようになって、脱毛やエステにも通うようになった。3日に一回トリートメントをするようになったおかげで髪もツヤツヤになった。
確かに一回は拒食の道を通ったけれど、自分の中の意識を変えるいいきっかけになった。
ありがとう。感謝しています。
だって今の私、自分のことがすごく好きになれたから。
ありがとう。でも、あなたたちのこと、心の底から嫌いです。
そこまで善良な人間にはなれないので、ごめんなさい。憎いです。出来れば地獄に落ちてほしい。
いろいろ嫌なことを他人に言われてきた。そしてそれを間に受けて傷ついて過ごしてきた。
でも少し大人になることができた今、「お前らの言葉、踏み台にしてめっちゃいい女になってやるけどありがとな〜!!めっちゃ嫌いだけど〜!!」と思うことができるのです。
皮肉に溢れてしまって申し訳ない。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
いやな言葉は全部踏み台にしよ。
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