失意の中で

来る日も来る日も
憂鬱にまみれて汚れていた

朝の空は明るく見えたが
心までもは照らせない

私は憎んだ━━無力な自分を
かような明日しか迎えられぬ

呪われた自分を憎むだけ憎み
かたく唇を噛みしめていた

苦い思いでカーテンを開ける
眩しすぎる日射しに少し眩暈めまいして

再びベッドに倒れ伏してしまった
暗く沈む心 憂鬱な朝

いやでも歩き出さねばならない
そのうちに 少し心が暗闇を抜けたなら…

それはちいさく そして
かすかな望みであったが

まだ望みが 私のもとに
残っていたとは━━

私は少し驚いたが
同時に少しだけ安心した

もう少し 歩いてみよう
私はそう言い聞かすように呟いて

自信はないけれど歩み出す
暗闇から抜け出すための第一歩を


(2024.1.21)


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