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飲食飲食店マーケティングの為の『外食ニュースまとめ』(2023/4/9~2024/4/15)

 大分春といった感じで気温も上がってきました。珍しく過ごしやすい気温で花見ができるといったこともあり、桜まわりではテイクアウトなども売れていそうです。一方で、webでの集客を見ると検索ボリュームの推移は昨年と比較して落ち込んできており、検索を行っての目的来店は減少していることが伺えます。店頭通行量の多く、ふらっと来店が多いお店は影響はないかと思いますが、一本裏通りや空中階の見つけてもらわなくてはいけないお店には集客の影響が出ているのではないかと思います。
 昔のように単純にグルメ媒体に掲載したら、来てもらえる時代は終わっており、情報過多の中で選ばれるお店になることが必須になってきています。特に来ていただいたお客様が上げていただいた口コミや投稿が重要なポイントになってきています。飲食店として美味しいやサービスがいいはあたり前になった今、それ以外のポイントでどれだけ差別化が出来ているのか?は再度考え直ないといけないでしょう。
 一方で、インバウンドの需要は伸びてきており、この需要が取り込めるのであれば、そちらに関してもどこで差別化を利かせていくのか?は重要なポイントになっていくでしょう。


・東京/大阪/福岡 業態系ワードのgoogleトレンド推移
 東京が、他エリアに比べるとボリュームダウン。大きな違いは『居酒屋』の落ち込みが大きいところ。『焼肉』『寿司』は全国的に10%位減少していそうです。
 ※検索ボリュームの話なので、人流=店頭の人出とはイコールではありません。検索でお店を探して行く(予約する)といった目的来店の人が減少していると捉えてもらえればと思います。

【東京】
大阪、福岡と比較すると全般的に検索ボリュームの減少が大きいです。ボリュームの大きい『居酒屋』『焼肉』『寿司』といったところは昨対で80%前後と20%位落ち込んでおり、事前に調べる目的来店系が減っていそうです。恐らく大人数の宴会、歓送迎会や新歓コンパなど、特にコロナ禍で学生のサークル活動が減少してしまったのが響いてきているのかもしれません。

【大阪】
『居酒屋』は昨年と同レベル位で推移。『焼肉』が83%と大きく落としています。『寿司』も10%位減少しており、コロナ禍で調子のよかった業態の減少が目立ちます。

【福岡】
『居酒屋』は微減。焼肉は昨対83%、寿司は92%と大阪とほぼ同じの推移


・【独自調査】外国人に人気の飲食店ランキング【下北沢編】数あるカフェを抑えた1位は?:インバウンド人気飲食店ランキング #インバウンドMEO
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000513.000024246.html

国内最大級のインバウンド総合メディア「訪日ラボ」及び 口コミサイトを”もっと”売上に変える店舗支援SaaS「口コミコム」を運営する株式会社movは、各地の飲食店に寄せられた最新の口コミデータから、独自の『インバウンド人気飲食店ランキング』を発表しています。

詳細はリンク先をご覧ください。
https://honichi.com/news/2024/04/12/202404_inboundranking_restaurant-shimokitazawa/

■ インバウンド人気飲食店ランキング [下北沢編]

■【独自調査】外国人に人気の飲食店ランキングなんば・心斎橋編1位は海底撈火鍋 心斎橋店!上位の7割を占めた飲食ジャンルとは?:インバウンド人気飲食店ランキング #インバウンドMEO
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000512.000024246.html

先ほどの【なんば・心斎橋編】です。口コミの数も下北沢よりも全然多く。このあたりを見ていくとそのエリアでのインバウンドの需要が見えてきそうです。

■ インバウンド人気飲食店ランキング [なんば・心斎橋編]



・インバウンド向け食特化型プラットフォーム「byFood.com」がeチケット管理システム「Japan ticket」とAPI連携開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000066108.html

株式会社テーブルクロスが運営する訪日旅行客向けのグルメプラットフォーム「byFood.com(バイフードドットコム)」と、株式会社Japanticketが運営するインバウンド集客向けeチケット管理システム「Japan ticket」のAPI連携が開始されたことをお知らせいたします。

インバウンドの需要が伸びてきていることもあり、インバウンド向けのメディアと決済機能が連携し始めてきています。このあたりの流れは今後もいろいろ進んでいきそうです。


・飲食店向け「アバター接客サービス」の提供に伴い、協業パートナーを募集!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000085375.html

アバターダイニングラボ有限責任事業組合は、アバターやAI技術を活用した飲食業界のDX推進をめざし、飲食店に向けた「アバター接客サービス」を提供しております。提供に伴い、本サービスの導入にご協力いただける飲食店舗、協業パートナーを募集いたします。とのこと。面白い試みだと思います。

AIでなく、オペレーターが背後にいる形でのスタートのようです。いずれAIに変わっていくと思われますが、単価の安い業態はいづれこちらの潮流に流れていきそうですね。



・外食産業の人手不足解消を目指す「調理ロボット」日米5社のスタートアップを紹介新型コロナウイルスが5類感染症に移行した後、人流は街中に戻りつつあり、消費の回復が見られている。一方で、人手不足となる業界も見られ、外食産業もその一つだ。

本稿では、外食産業の人手不足の解消を目指す「調理ロボット」について解説する。調理ロボットについての概要と、調理ロボットが解決を目指す課題について、そして調理ロボットのスタートアップとその取り組みを紹介する。といった記事です。

いよいよ実証フェーズから商業フェーズに移行してきていることも出てきており今後、このあたりの技術が徐々に導入されていくかもしれません。


・3日で5,600席完売の渋谷マムズタッチ 看板メニュー・サイバーガーの“神コスパ”価格!単品520円、セット850円に決定!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000129232.html

2024年4月16日(火)にグランドオープンする、韓国最大のバーガー&チキンブランド「マムズタッチ」日本直営一号店「渋谷マムズタッチ」。グランドオープンから1週間分の予約人数は3日で5,600席が完売し、多くの注目を集めているとのこと。
席予約のできるハンバーガー屋といったこれまでにあまり見かけない仕組みを導入していますが、このあたりもオープン3か月後にどうなっているのか?は注目です。あとは、これまでにチキンバーガーで大手が参入を試みましたが、ことごとく失敗に終わっているので、この韓国ブランドでどれくらい支持されるのかも見ていきたいですね。

・吉野家HD【24年2月決算】、値上げで営業利益2.3倍に。セルフ式「黒い吉野家」を4割に増やしたい。
https://www.foodrink.co.jp/news/2024/04/1265910.html

 株式会社吉野家ホールディングスが、 2024年2月期 決算を発表。売上高1,874億72百万円(11.5%増)、営業利益79億73百万円(132.1%増)、経常利益86億6百万円(1.5%減)、当期純利益56億4百万円(22.5%減)となった。

来期25年2月期においては、「成長投資の加速」と「客数獲得」を最優先事項として取り組む。特に、吉野家において、原材料価格や人件費などのコスト削減につながる、セルフ式新サービスモデル店舗(黒い吉野家)への改装転換のスピードを上げ、同期中に100店舗以上の改装を行う。黒い吉野家は24年2月末現在で412店舗。25年度で吉野家全店の4割超えを目指す。また、量的成長を図るチャンスと捉え、テイクアウト・デリバリー専門店の出店も強化する。とのこと。

人件費の削減とイートイン以外の売上強化で利益拡大を目指していくようです。


・大阪に新二つ星、京都に新ミシュラングリーンスター誕生!15周年となる京都・大阪の掲載数は過去最多の440 軒に!「ミシュランガイド京都・大阪2024」セレクション発表
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000117133.html


ミシュランの日本法人である日本ミシュランタイヤは、「ミシュランガイド京都・大阪2024」のセレクションをミシュランガイドセレモニーで発表しました。
■過去最多の440軒のレストラン・飲食店を掲載
■大阪に2年ぶりの新規二つ星、京都に新規ミシュラングリーンスターが誕生
■15年連続の三つ星店2軒、新二つ星1軒、新たなミシュラングリーンスター2軒を含む、新規掲載店は115軒
■インスペクターがおすすめするレストラン・飲食店のセレクテッドレストランが京都・大阪版に初登場

・Z世代の冷蔵庫事情をオンラインコミュニティで調査してみた!【toiro Lab】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000101783.html

株式会社10が、常設コミュニティ「toiro cafe」に登録している一都三県在住のZ世代10代後半~20代後半の男女50名に「凸撃!お宅の冷蔵庫見せてください!」調査を実施しています。
母数がそれ程多くないですが、傾向は見れますので、生活スタイルを創造する際に参考にはなるかと思います。分析のまとめを見ると『お酒を常備している人は少ない印象。これは、お酒の飲み方(宅飲みより外飲み派?)によるも、もしくは巷で耳にするお酒離れかもしれません。』といった事もあり、若い年代でのアルコール需要は減少していそうです。

冷蔵庫内のストック食品分類
いくつか投稿いただいた中から、特徴が見受けられるものを抜粋し大きく「調味料系」「お酒好き系」「発酵品系」「乳酸菌系」「からっぽ系」の5タイプに分類。(Base size:一人暮らしZ世代 n=23)

・5人の家主が日替わりで登場する“疑似宅飲み体験” 居酒屋「あの人の家」presented by 鏡月Green、4月25日(木)~29日(月)期間限定オープン!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000140905.html

サントリー(株)が、「たのしいお酒が、いいお酒」というメッセージを軸に若年層を中心とした新たなファン拡大を図るブランド「鏡月Green」において、自然体でお酒をたのしむことができる没入型体験施設『居酒屋「あの人の家」presented by 鏡月Green』を東京都・渋谷にて4月25日(木)~4月29日(月)の5日間限定でオープンするようです。

こういった形の宅飲みコンセプト居酒屋みたいのも面白いかもしれませんね。



・【野菜に関する調査】野菜を使った料理を毎日食べる人は7割弱。野菜を食べる人の理由は「食物繊維が豊富」「おいしい」「健康のため」が各50%台。野菜が嫌い・やや嫌いな層では「健康のため」が最多
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001451.000007815.html

健康志向が高まっていると言われていますが、推移をみると食べる頻度は減少傾向。野菜価格の高騰もあり、一人暮らしの人とかは家で食べることが減ってきているのかもしれません。

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■野菜を使った料理を毎日食べる人は7割弱、女性や高年代層で比率高い。野菜を食べる人の理由は「食物繊維が豊富」「おいしい」「健康のため」が各50%台。野菜が嫌い・やや嫌いな層では「健康のため」が最多

■好きな野菜上位10位は、「キャベツ」「タマネギ」「ジャガイモ」「トマト」「ダイコン」「ナス」「キュウリ」「ネギ」「ハクサイ」「レタス」。野菜が嫌いな層が好きな野菜は、「ジャガイモ」「サツマイモ」「トウモロコシ」が上位

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