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飲食飲食店マーケティングの為の『外食ニュースまとめ』(2023/3/5~2024/3/11)

 2月の倒産件数は昨年の4月以降では、最高となっているようです。年末年始くらいのニュースで焼肉の倒産件数が話題になっていましたが、増加率では、最大が「持ち帰り飲食サービス業」の前年同期比121.7%増(23→51件)、次いで、「すし店」の同107.1%増(14→29件)となっており、コロナ禍で店舗数の増えた業態の倒産も目立ち始めています。

 コロナ前であれば、12月に続く繁忙期の3月に入りましたが、現在までの検索ボリュームの動きを見ると多くの業態ワードで昨年を下回っており、後半の伸びたとしても大きく昨年を上回るといった事はなさそうです。昨年の3月のマスク着用の自由化から1年が経ち、マーケットの回復も終わっと言えそうです。この状況の中で、この先の人口減、原価・人件費の高騰、さらに競争が激化が想定されますので、その中できちんと勝ち残れるように考えていく必要がありそうです。
 

・東京/大阪/福岡 業態系ワードのgoogleトレンド推移
 
大阪、福岡では「寿司」が昨年を上回っていますが、それ以外のワードは昨年を割り込んでいます。月末にかけて伸びてくると思いますが、やはり12月に続き、3月の繁忙期でも検索ボリュームは頭打ちしそうです。

【東京】
3月に入りましたが、先週までの先読みではどの業態ワードも昨年を下回っていました。焼肉77%と居酒屋が82%と特に落ち込んでいます。

【大阪】
業態によってバラつきが出ている。ずっと落ち込んでいた寿司が伸びています。(イタリアンも伸びていますが大きさが小さいため誤差の範囲)その他は、昨年を下回っています。

【福岡】

大阪同様にこれまで落ちていた寿司が伸びています。その他のワードは90%を割りこんでいます。



・街角景気2月は1.1ポイント上昇、人流活発化で 物価高は重し
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/CIZBBS4N6RI4TGVQA3USQFQSVQ-2024-03-08/

内閣府が8日発表した2月の景気ウオッチャー調査で、景気の現状判断DIは前月から1.1ポイント上昇し51.3となった。観光・旅行など人流の活発化が景況感を押し上げた一方、物価高による買い控えや節約志向の高まりなどが引き続き重しとなっている。
飲食関連の現状DIを見ると昨年末と比べると数値が落ちてきています。一方で先行きのDIは上がっており、少し楽観視しているように見えます。

・飲食業倒産、2月で年度の過去最多を抜く コロナや物価高、人手不足の影響で842件
https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1198425_1527.html

2023年度の「飲食業」倒産(負債1,000万円以上)は、2月までに842件(前年同期比65.7%増)に達し、年度で過去最多だった2019年度の841件を上回った。このまま2023年度の飲食業倒産の月間平均76.5件で3月も倒産が発生すると、年度では初めて900件を超えることになる。

最多は日本料理店や中華料理店、ラーメン店、焼肉店などの「専門料理店」の203件(前年同期比70.5%増)。以下、「食堂,レストラン」が188件(同66.3%増)、「酒場,ビヤホール(居酒屋)」が155件(同42.2%増)と続く。
 増加率では、最大が「持ち帰り飲食サービス業」の前年同期比121.7%増(23→51件)。次いで、「すし店」の同107.1%増(14→29件)、「バー,キャバレー,ナイトクラブ」の同89.6%増(29→55件)の順。コロナ禍の参入が増加したが、需要が一巡し競合から淘汰が進む「持ち帰り」業態や、インバウンド回復の一方で、接待需要がコロナ禍前の水準に戻らず苦戦する「すし店」「バー,キャバレー,ナイトクラブ」の倒産が目立った。
 コロナ関連倒産が占める割合が最も高かったのは、「そば・うどん店」の69.2%(コロナ関連9件)。以下、「専門料理店」(同140件)と「すし店」(同20件)の68.9%、「居酒屋」の63.8%(同99件)と続く。上位4業種で、倒産に占めるコロナ倒産の割合が6割を超えた。

・上昇気流・笹田社長が語る2024年外食業界予測。集客の鍵は「客の心を癒す」店づくり
https://www.inshokuten.com/foodist/article/7399/lead/

飲食店の独立・開業支援事業を展開する株式会社上昇気流。2004年の創業以来、約2.5坪の立ち飲みから50坪を超える大型店、「ミシュランガイド東京」の星付き店など、手がけた業態は多岐にわたり、その数187店(2024年2月27日時点)にのぼる。

今回はさまざまな業態開発を行ってきた同社の代表取締役社長・笹田隆氏に、2023年の飲食業界のふり返りと、2024年の業界動向予測を伺った。

■「信念」「情熱」「経験」を持った人の開業が目立った2023年
■居酒屋は「上司や同僚と行く場所」から「親しい人と行く場所」へとシフト
■「店員」と「客」という垣根を超えて、一緒に楽しめる関係性が求められるように
■お客に合わせたら商売にならない。自分が「面白い」と思うことを追求する店がトレンドに

・東京23区内で多くの"外食チェーン店"があって家賃の安い駅はどこ?1位は「新宿」まで約35分の住みやすいエリア。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c6049824b8b6701811b49ba3ed607af63e24624e?page=1

2024年2月28日、LIFULLが運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)」は、「外食チェーン店がある家賃の安い駅ランキング(東京23区)」を発表しました。

今回は、5ジャンル(ファミリーレストラン・ハンバーガー・中華料理(ラーメン等)/ちゃんぽん・焼肉・回転寿司)すべてのチェーン店がある家賃が安い駅のランキングを見ていきます。
ローカル出店する際の何かヒントになるかもしれませんね。

・祖父母・親・子「三世代での外食でよく行く店」TOP5…本当はどんなお店がよい!? 普段聞きづらい、じいじ・ばあばの本音も
https://news.yahoo.co.jp/articles/84e50bbde0139b8f618eed8a877613a856660e58

『kufura』では、子どもがいて三世代で外食する機会があるという男女391人を対象に、実際にどんな店に行くことが多いのかアンケート調査を実施しています。おじいちゃん、おばあちゃんの本音に隠されたニーズがありそうですね。

第5位:中華料理店・・・16票
第4位:和食レストラン・・・24票
第3位:焼肉店・・・42票
第2位:ファミリーレストラン・・・82票
第1位:回転寿司店・・・116票

普段聞きづらい、おじいちゃん、おばあちゃんの本音

■「孫たちは焼肉が好きなので、食べ放題の焼肉店に行くことが多いのですが、自分はそんなに食べられないし、本当は美味しい小鉢を少しずつ色々食べられる和食のお店に行きたいです」(71歳女性/主婦)
■「よく一緒に食事に行く孫は、どうしてもハンバーグやイタリアンなど洋風のものを好みますが、高齢な我々夫婦はどうしてもあっさり系の和食を好みます」(73歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)
■「まだ孫が小さいので、外食はそば屋、うどん屋がほとんど。本当は私も妻も好きな寿司屋に行きたいが、孫が生魚が苦手で無理やり行ってもかっぱ巻きぐらいしか食べないのでかわいそう」(67歳男性/その他)
■「孫達は回転寿司に行きたがりますが、落ち着いて会話を交わす事もできませんので私はもう少し落ち着いて食事ができるお店に行きたいと思っております」(72歳女性/その他)
■「いつも行くのは孫を中心に考えてファミリーレストランだが、賑やかなので落ち着けるレストランで食べたいと思う」(72歳男性/その他)
■「孫たちと一緒に行くのであればどこでもいい。それがじいじとばあばだと思います」(71歳男性/その他)
■「今は焼き肉店が多いが、いつかは孫と京都旅行して高級料亭に行きたいです」(67歳男性/その他)

・「10年で500店舗→1000店舗」コメダをスタバ、ドトールに次ぐ国内3位のカフェに引き上げた"3つの要素"
https://news.goo.ne.jp/article/president/business/president_79016.html

コメダ珈琲店で知られるコメダホールディングスの運営店舗は、2023年7月に1000店舗を突破した。名古屋のローカル店だったコメダが全国進出できたのはなぜか。高千穂大学の永井竜之介准教授は「コメダの強みは“3つの顔”を持つことにある」という記事です。詳細はリンク先を

■郊外型で大型のフルサービス喫茶店として人気を集めた
■投資ファンドの運営になり出店ペースを加速
■2016年には東証一部上場を果たした
■「くつろぎやすい店づくり」が徹底されている
■「ファミリーレストラン」としての顔も持つ
■他の大手カフェチェーンよりも「午前中の稼働率」が高い


・「2024年問題」による影響への対応が完了している飲食企業は1割
【「2024年問題」に対する飲食企業への意識調査】飲食企業に勤務する役員・管理職200名にアンケートを実施

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000083706.html

株式会社Goalsが、物流業界において2024年4月から適用が進む「働き方改革関連法」により予想される「2024年問題」に関して、飲食企業従事者に対し、意識調査を行っています。

配送料や運賃の増加、配送頻度・スケジュールや配送時間帯などいろいろと影響が出てくる可能性があります。それらに対しての対応も事前に考えておかないといけないかもしれません。

【調査結果】
「2024年問題」による業務への影響の有無について、「ある」という回答が過半数を超える60.0%であった一方、「わからない」との回答も22.5%あった
■具体的に影響があるのは、コスト(配送料・運賃の増加)、仕入れスケジュールの変更(店舗への配送時間帯の変更、発注納品スケジュール・日程の変更)があげられた
■影響に対し、対応を既に実施していると回答したのは1割以下にとどまり、改正適用後も対応や検討は引き続き行われるものと考えられる


・電子チラシサービス「Shufoo!」、お弁当に関する意識調査
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000360.000018526.html

株式会社ONE COMPATHが、「Shufoo!」を利用する全国の男女5,918名を対象として、2024年2月26日から2月28日に「お弁当」に関する意識調査を実施しました。この春からお弁当作りをはじめる人も多いと思いますが、お弁当の心配事は「傷まないか」と「マンネリ化」。献立決めは冷蔵庫にあるもので考える人が多く、若い世代ではアプリやInstagramを参考にする人もいました。
«お弁当に関する意識調査»
■お弁当作りをする人「1週間に1回以上」は7割超。調理時間は20分未満が6割
「傷まないか」「マンネリ化」が心配。重視するポイントは「短時間で作る」「栄養バランス」
献立決めは冷蔵庫に“アルモンデ”。若年層はレシピサイト・アプリ人気、インスタを参考にする人も
■お弁当の定番「卵焼き」「ウインナー」「唐揚げ」。美味しいけれど茶色い「地味弁」になりがち?
■お弁当に入れる冷凍食品「唐揚げ」「ハンバーグ」「コロッケ」 作るのにひと手間かかる惣菜が人気
■お弁当を定期的に作るコツ、冷凍庫の活用と前日の準備

・【ミヨシ油脂】独自調査「2024年トレンド予測・無糖ラテ編」発表、消費者は目覚ましやリフレッシュに「キレやすっきり感のある味わい」を、リラックスには「時間がたっても美味しく飲める」を要望
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000073.000086923.html

ミヨシ油脂株式会社は、独自選出の2024年トレンドキーワードに基づき、消費者を対象に無糖ラテ購入時に求めるパフォーマンス関連の調査を実施。本調査結果やミヨシ油脂製品による課題解決策をレポートにまとめました。下記URLからダウンロードできます。 URL: https://bit.ly/3SKQPE5

コスパだけでなく、タイパといった表現もスタンダードになってきているんですね。

◆サマリー


・パートナーの「手料理」をうれしいと思う人は約7割 振る舞われてうれしい場面や作ってほしい料理ランキングを発表
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002447.000011414.html

『ホットペッパーグルメ外食総研』は、外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための「トレンド座談会」を開催しています。今回は「ホワイトデー」「イースター」などパートナーと一緒に楽しむイベントが多いシーズンに、「パートナーから振る舞われる手料理」について20代~60代の男女1,035人にアンケート調査を実施した結果をレポートしています。

■パートナーに手料理を振る舞われて「うれしい」と回答したのは全体の約7割 男女での差も

■男女の1位は「料理を作って待ってくれていた時」と「体調不良の時」男性と女性で意識の違いあり
▼うれしい場面TOP3

▼うれしくない理由TOP3

■「パートナーに作ってもらいたい料理」1位は男性が「カレー」、女性が「チャーハン」男性は肉料理、女性は手軽な料理が上位にランクイン

▼男性が作ってもらいたい料理 TOP10

▼女性が作ってもらいたい料理TOP10


・喫食中の顔表情からの感情推定結果を発表「パリパリッのチョコモナカジャンボはポジティブ感情をもたらす可能性!」~埼玉大学綿貫啓一教授と共同研究、第19回日本感性工学会春季大会で発表~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000342.000019896.html

森永製菓株式会社は、お菓子ならではの、おいしさや楽しさといった情緒的価値を様々な手法で解明し、付加価値の高い商品の開発・提供につなげていく取組みを行っています。
“みんなが笑顔になれるアイス”を目指し、「パリパリッ」の食感やおいしさを長年にわたり追求している「チョコモナカジャンボ」について、喫食中の表情から感情を推定することができれば、チョコモナカジャンボの魅力を深掘りしてさらなる改良につなげられるのではないか、という仮説のもと研究を行いました。喫食中の顔表情をAI解析し、感情を推定した結果、「パリパリッ」のチョコモナカジャンボの喫食中はポジティブな感情になっている可能性が示唆されました。

ちょっと面白い分析ですね。

<研究結果と今後>
 パリパリジャンボ喫食中の顔表情は、しなしなジャンボ喫食中の顔表情と比較して、目元や口元の動きからポジティブな感情になっている可能性が示唆されました。予測精度に関しては、非常に高い精度で感情推定が可能な被験者がいる一方で、顔表情にクセがある、または顔表情の変化が少ない被験者においては予測精度が低い傾向がありました。本研究では被験者の年齢、性別、アイスクリームの食経験や嗜好性の影響など未解明な点も多いため、今後、更なる研究を行っていきます。

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