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個人ゲーム開発でファンを少しずつ増やす方法

今回は個人ゲーム開発でファンを増やす方法について考えてみます。

■ファンを増やすメリット

個人ゲーム開発でファンを増やすメリットは以下の通りです。

1. 自分のゲームを見てくれている人がいるとモチベーションが上がる
2. ゲームをリリースした時に購入してもらえる可能性が上がる

誰に向けて作っているかわからないと、何が正解かわからなくなってきます。個人でのゲーム作りの基本は「自分が楽しめること」が一番ですが、それだけだと、どこかで不安になります。
そこで、自分のゲームの制作過程を動画などにして公開して一定の反応があれば、「一定の需要があるかもしれない……」と考えることができるので、方向性が正しいかどうかを確認できるわけです。

また、一定の反応があるということは楽しみにしているファンがいることとなり、リリース時に一定の割合で購入してもらえる可能性があるかもしれません。

■ファンを増やす方法

ファンを増やす方法としては、作っているゲームのスクリーンショットや動画を作成して公開して、「これは凄そうだ」と思わせるのが基本になると思います。
媒体としては、Twitterで公開するのが一番簡単で効果的です。

Twitterで情報を公開するコツとしては、

1. 数秒間で理解できるシンプルなものにする
2. 前回アップしたものと比べて違いがよくわかるものにする
3. 思いつきで情報公開しない

の3つと考えています。

■1. 数秒間で理解できるシンプルなものにする

Twitterは短い言葉のやりとりでコミュニケーションを取るツールです。そのため、基本的にじっくりと時間をかけて内容を見ません。なので、あれもこれも、と詰め込んだ複雑な内容にせずに、要点だけをまとめたシンプルな情報を公開します。
どのような動画にするかについては以下の分類があります。

1. ゲームプレイ:特徴的なゲームシステム、カッコ良いシーンが登場する
2. バグ:描画が崩れておかしな絵になる。物理挙動が暴走する。ゲーム開発でよく遭遇する "あるあるエラー" を公開する
3. ネタ:時事ネタやおふざけの演出を一時的に組み込む

「1. ゲームプレイ」の内容としては、インパクトのある絵や、独特なゲームシステムを理解できるシチュエーション、雰囲気のあるプレイ画面、などです。
動画であれば、「数秒〜20秒程度」の尺にします。また、動画を作る場合は最後にインパクトのある絵を持ってきて、オチをつけると拡散されやすく効果的ではないかと思っています。

「2. バグ」は開発中に遭遇した "面白いバグ" を公開します。単なるエラーで開発に苦しんでいる……、というのは面白くないです。あくまで「キャラが画面外に吹っ飛んでしまった」「ポリゴンモデルが変形して、可愛らしいキャラがクリーチャーになってしまった」といったインパクトがあって笑えるバグのみ公開します。

「3. ネタ」はゲームには直接関係ないものの、これを入れたら面白いかも、というネタを組み込んで公開します。ただこれは作るべきゲーム開発の進捗とは別のものになる可能性もあるので、小さな修正でできるものが良いと思います。

もし、より詳しい情報を発信したい場合には、ブログに記事を書きます。Twitterには、概要だけをわかりやすくまとめて、リンクを貼って誘導するのが良いかと思います。

■2. 前回との違いをはっきりさせる

ゲームを作っていると、お気に入りのシーンができて、それをしっかり見てほしいために、同じ内容の動画を繰り返し公開したくなってしまいますが、それは避けた方が良いのではないかと思います。
理由としては、見ている側にとっては「また同じ内容か……」と飽きられてしまう原因となってしまうからです。

なので、常に新しい情報を提供できるように意識すると、見ている側を飽きさせずに、良い反応をもらえる可能性が上がります

どうしても見てほしい場合は、ツイートを「固定化(ピンツイート)」すると良いのではないかと思います。

■3. 思いつきで情報公開しない

ゲームを作っていると、ついつい「すごいものができた!」と自信過剰になって、思いつきで情報発信してしまうことがあります。
ですが、これはあまりオススメしません。

というのも、その時の精神状態によって「そんなに大したものではないのにすごいものに錯覚してしまう」「ネガティブな内容を発信して、見ている側を不快な気持ちにさせる」という情報を発信してしまう可能性があるからです。

個人的は、半日から数日間、発信する情報を寝かせるのが良いかなと思っています。
その間に内容を見直したり、より伝えたいことに洗練させられる可能性があるからです。

あと、イベントに乗っかって話題になるネタを提供する方法もあります。一番良いのは現在話題になっているネタに乗っかることですが、流行りを追いかけるのは開発時間を奪うことになるので、少し難しいかもしれません。その点、バレンタインデーやハロウィン、クリスマスなど日にちが決まっているイベントであれば、提供タイミングに向けての計画が立てやすいのではないかと思います。

■情報発信に慣れてきたら

情報発信に慣れてきたら「ニコ生」などで制作過程をリアルタイム配信するのも良いかもしれません。ただ無計画に配信するとグダグダになってしまうので、ある程度事前に配信中にやることをまとめた上で行うのが良さそうです。
また、作業風景を配信すると、他人の目が気になって作業に集中できる、というメリットもあります。

もしくは、コミケやデジゲー博などの人が集まるイベントに出展するのも良いかもしれません。
直接、人に会って感想をもらうと、ネットでのやり取りとはまた違った印象を受けてモチベーションが上がりますし、新しいファンを獲得できる気がします。

◾️まとめ

色々書きましたが、ファンを増やすための根本にあるのは「人を楽しませたい」というサービス精神ではないかと思います。
ゲームを作っているとどうしても上手くいかなくてストレスがたまってしまい、ついついそれが表面に出てしまうかもしれません。もしくは誰も自分を褒めてくれなくて、自分を大きく見せようと、自慢話や批判的なことをしてしまうかもしれません。

それは人間の本性的な部分と私は考えていて、仕方ないことだと思います。ただ、そういう気持ちはぐっとこらえ、つらい気持ちをバネにして人を楽しませるための創作で発散できると、人としても大きく成長できるようになるのではないか、という気がしています。

■参考にした記事

多くの人に見てもらえる GIF 動画を作るにはどうすれば良いのかがまとまっています。

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