春風亭昇咲(落語家)

落語家。春風亭昇太一門。 公益社団法人落語芸術協会所属。

春風亭昇咲(落語家)

落語家。春風亭昇太一門。 公益社団法人落語芸術協会所属。

最近の記事

【毎日更新24】知られざる私の特技

2024月5月30日(木) 1人で「ふんどし」を巻くことができます。 わかりやすく言うと、「一本の長い布」があれば自分でふんどしを巻くことができます。 遡ること20年、私が通っていた小学校は、男の子は4年生〜6年生までプールの授業は「水着」ではなく「赤ふんどし」でした。 それには真っ当な理由があり、我が小学校の伝統行事、夏の「臨海学校」の為です。 それは、学年全員で足のつかない千葉の海を、1時間隊列を組んで遠泳するという一大イベントでした。 中には、全く泳げない子

    • 【毎日更新23】自分のキャラクターを確立しよう

      5月29日(水) 先日、私が所属している落語芸術協会の「芸協らくごまつり」が開催されました。 この日は毎年、私のようなものにもたくさんの方がサインを求めて声をかけて頂けます。 お客様たちは優しい方ばかりなので、何とか私の特徴を探して話しかけて下さいます。 「あら、肌が白いねー」 「うわぁぁ、背が高いねー」 「まぁ、手が美しいこと」 とても嬉しいです。 しかし、それに対して私は… 「毎日パックしてます。…ヘッヘ」 「186センチです。…えへへ」 「指が長い

      • 【毎日更新22】自宅に貯蔵する本の量

        2024年5月28日(火) 本をたくさん持っている方だと思います。 今の家に引っ越してくるタイミングで、8割ほど売ったのでかなり量は減りましたが、それでも相当な冊数だと思います。 高校3年生のはじめ、受験勉強から気を逸らす為だけにふとマンガの数を数えると1500冊ありました。 それ以来、数えるのをやめました。 落語家になって一人暮らしを始めて、6畳の1Kのマンションに住むようになってからは部屋の全てを本が覆っていました。 私の背と同じくらいの高さの、かなり大きい本

        • 【毎日更新21】家事が一瞬で楽しくなる裏ワザ

          2024年5月27日(月) 毎日の皿洗い、お風呂掃除、どうしても面倒くさい。 そんな時は、とっておきの裏ワザがあります。 iPhoneで、「クレイジーな悪役になった気分になれる音楽」と検索し、イヤホンで耳をつんざく程の爆音で流すのです。 目を閉じて、「俺はこのお家の中では、最高の悪役だぜ、ヒャッハー」と気分を上げ、さながらハリウッド超大作の泣く子も黙る「世紀の大悪党」になった気分で、お風呂掃除を開始します。 流れる軽快なビートに乗せて、腰をクネらせながら、お風呂の浴

        【毎日更新24】知られざる私の特技

          【毎日更新20】差し入れで貰ったパック

          2024年5月26日(日) 先日、お客様に落語会で「お肌を潤すパック」の差し入れを頂き、先週からお風呂上がりにつけています。 毎晩のお風呂上がりに欠かさず5分間つける事、早5日。 今のところ効果はあるのかないのか、はたまた何か私の体内で変化は起きているのか、全くもって分からない状態です。 逆に、ここまで効果が分からないのが怖いです。 ただ一つ、日に日に顔がテカテカになっています。 しかし、気づいた事があります。 「他の落語家がだらだらお酒を飲んでいる間、私はパッ

          【毎日更新20】差し入れで貰ったパック

          【毎日更新19】世界で初めてやろうと言った人

          2024年5月25日(土) エビやカニを初めて食べようと思った人、スゴいなと思います。 「食べれるかな?」と頭で考える事は出来ても、それを実際に行動に移すことはなかなか出来る事ではないと思います。 それを言ったら、「ハチには毒がある」という知識があった中で、ハチミツを口に入れようと思った人、スゴいです。フグもそうか。 繭から糸を抽出した人。 スキージャンプ、バンジージャンプを「種目にしようぜ!」と手を挙げた人。 「俺、全身麻酔受けてみてもいいよ」と1番最初に名乗り

          【毎日更新19】世界で初めてやろうと言った人

          【毎日更新18】坊主の人にしかわからない事

          2024年5月24日(金) 世界で1番かっこいい髪型は「坊主頭」だと思っています。 学生時代、私の「命」の次に大事な物は、「髪型」でした。 サッカー部の練習中、少しでも雨が降ろう物なら、濡れない場所に逃げて前髪を直していました。 そんな私も、落語家になると決めた時、4年間の前座修行中は落語だけに集中しようと「坊主頭」に刈り上げてやりました。 その長さ、およそ1.2センチ。 しかし、坊主にして初めて分かりましたが、世の中には意外と坊主頭の方が多いのです。 そして、

          【毎日更新18】坊主の人にしかわからない事

          【毎日更新17】気持ちが上がる言葉

          2024月5月23日(木) 落語家という仕事をしているので、言葉の語感や印象に敏感です。 中にはその言葉を聞くと、一瞬でワクワクしてしまう不思議な単語や文章があります。 「土鍋で炊いたような…」 「窓側の席」 「クリストファーノーラン最新作」 「柚子胡椒をかけて」 「海だ!」 「特別通勤快速」 「ジョブズが使っていたモデル」 「速乾」 「作・演出 小林賢太郎」 「鼻セレブ」 「1日分のビタミン」 「保安検査場」 いろいろ気分が上がる言葉はあります

          【毎日更新17】気持ちが上がる言葉

          【毎日更新16】家から駅までの距離

          2024年5月22日(水) 今の家に引っ越して来た初日、家から最寄駅までの時間を測ったら、ぴったり15分でした。 何週間か経った後、試しに早歩きで歩いてみたら12分で着くことが出来ました。 3分の差はデカいと思い、小走りで走ってみると8分で着く事が出来ました。 一応、念のため一応、死ぬ気で走ってみたら5分で着きました。 人間というものは不思議なもので、「最悪5分で着く」と分かってしまったが最後、もう余裕を持って15分前に出発する事なんてありません。 私は毎日5分前

          【毎日更新16】家から駅までの距離

          【毎日更新15】最近すごく腹が立っていること

          2024年5月21日(火) ある都心のターミナル駅のデパートの中に、私が今まで見て来た中で1番短い、日本一短いであろうエスカレーターがあります。 横の階段にして、10段ないくらい。 乗って、ギュイーンって上がって、すぐギュイーンって降り場になる、普通のエスカレーターの中間の部分が全くないやつです。 そこに、いつ行っても「長蛇の列」が出来ているのです。 しかも、私より明らかに若い、10代20代の若者まで全員がスマホを見ながらゆっくり並んでいるのです。 その光景を見る

          【毎日更新15】最近すごく腹が立っていること

          【毎日更新14】ある師匠に言われた言葉

          2024年5月21日(月) ホクロの数が人よりも少し多いです。 昔からそれをイジられて来たし、私自身全然嫌ではなかったので、学生時代の授業中ヒマな時は、こんなゲームをしていました。 太めのボールペンで二の腕に「黒い点」を書き、隣の席の友達に当ててもらう… 『どれが偽のホクロでしょうゲーム』です。 そんな中、前座修行中「笑点メンバー」のある師匠にこんな事を言われました。 「昇咲のその口元のホクロは、間違っても取ったりするなよ。口元に大きいホクロがある人は、お金に困る

          【毎日更新14】ある師匠に言われた言葉

          【毎日更新13】こんな高校時代でした

          2024年5月19日(日) 高校。 中学校を卒業し、まず私立高校に入学。 その後、都立の高校に転校しました。 ヤンキーの方が男女問わず、結構な数いらっしゃる高校でした。 髪の毛を脱色し過ぎて、不自然な緑になっている奴もいれば、バイトのピザ屋のデリバリーのバイクで通学している奴もいました。 特によく覚えているのが、プールの授業。 男子の我々がプールサイドにいくと、何やら違和感。 プールの水が、底が見えないくらいに白濁に濁っているのです。 家族旅行で行った「草津温泉」

          【毎日更新13】こんな高校時代でした

          【毎日更新12】大切な女性との別れ

          別れは突然やって来た。 仕事から帰ると彼女は、人知れず泣いていた。 彼女はいつも活発で、よく楽しそうに踊り出す。 そんな、天真爛漫なやつだった。 正直、そんな彼女を見るのは初めてだった。 ただ、聞いたこともないような悲痛な叫びと共に、ガタガタと辛そうに震えるばかり。 見た事のない、彼女の苦しむ姿。 もしかしたらその段階で、逃れられない「別れ」をもうじき迎えるであろう事を、私は心のどこかで覚悟していたのかもしれない。 専門の医者に来てもらい、身体の具合を診てもらう。

          【毎日更新12】大切な女性との別れ

          【毎日更新11】若き昇咲、50m走に命をかける。

          2024年5月17日(金) 深く後悔していることがあります。 小学1年生、6歳の段階で人間としての人格形成が早くも全て完成された私は、「12歳あたりまでは、足が速い奴が1番モテる」と誰よりも早く気づきました。 その日から、体育の授業で測る「50m走のタイム」に人生の全てを注ぎ込む毎日が始まります。 タイムを計測する日は、まわりのクラスメイトを威圧するところから始まります。 「ハッ!ハッ!ハーッ!」などと強く短い声を出して「俺に近づくな」オーラを醸し出し、授業のウォー

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          【毎日更新10】深夜のフルーツお化けの正体

          2024年5月16日(木) きっかけは、セブンイレブンの『冷凍パイナップル』だった。 深夜の稽古中の夜食に、「フルーツだったらまだ許されるのでは」と考えた私は、初めて『冷凍パイナップル』を購入した。 これが大当たり。今までの人生で『冷凍パイナップル』を知らずに生きて来た、自らの無知を強く恥じた。 それから、毎日仕事帰りには必ずセブンイレブンで『冷凍パイナップル』を買った。 連続パイナップル生活も5日目を過ぎた頃、ふと思った。 「このままだと、セブンのバイトの奴らにあ

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          【毎日更新9】肩から一本の長い毛が生えた

          2024年5月15日(水) 2週間ほど前、肩から一本の長い毛が生えた。 落語会の開演前、着替えている時にそれに気づきみんなに見てもらっていると、スタッフの女性の方が飛んできた。 「ちょっと、まってぇー!抜かないでー!それは、『幸運の毛』よ!」 肩から生えた一本の毛は、『幸運の毛』だった。 聞いたところによると、それは「福毛」と呼ばれ、とても珍しく、素晴らしい出来事を次々と呼び込んでくれる『幸運の毛』らしい。 しかし、「福毛」は抜けた瞬間に、ご利益は無くなってしまう

          【毎日更新9】肩から一本の長い毛が生えた