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美術解説への憧れ

 昨日、投稿したnoteこそ、僕にとっての美術解説の第一歩となった。

 YouTubeでは山田五郎の解説をほぼ毎回観ている。
 またYouTubeといえば、VTuber事務所・ホロライブでは、「ラプラス・ダークネス」さんが絵画好きと以前言っていた他、ついには新人デビューした「儒烏風亭らでん」さんが、配信で美術解説すら行いだした。
 
 しかも、僕が中学の時に興味を持っていた能面を付けて初登場。
 悔しいが、僕は能面を持っていない。その上、美術好きだが僕は解説をしていない。わずかに世界線が違えば、僕が彼女側だった。
 山田五郎じゃないのは致し方ない。僕より遥かに年上なのだから。
 それほどまでに感じることもあるというのに、結局僕は解説をしてみることは無かった。

 その思いが燻りつつ、先日、現代アーティストである村上隆が、自作を解説するのを目的のひとつとして、YouTubeチャンネルを開設。

 僕はオタク文化史という目線でしか、村上隆を知らない。
 本人も言っているように、長らくオタクの敵であった彼のことを、僕は努めて知ろうとはしなかった。だが、わずか8分ほどの動画で僕は興味を覚えた。当人のHPで写真が掲載されている作品も一通り目を通してみた。

 それまで興味という視界に入ることはあっても、観察してこなかったモノは数知れない。
 だからこそ、好きなモノを広めることが誰かの役にも立つわけで。こうして書き進めると、あたかも人様の為であるが、実際は独学のクオリティを高めるためでもある。人に教えるには、より自分が知っている必要がある。このような経験則を持っている人は少なくないはず。
 
 個別の知識をある程度、体系化することが、解説の王道でもあり、また理解を深める方法でもある。
 画家本人がどう言おうと、結局は観た者の感想が重要であると僕は思う。一方で、知識については、上流から下流へと、とどまる事の無い水のように、知っている人が伝えていくことが、その文化・世界のよどみを防ぐはずなのだ。

 一億総レビュアー時代にあって、僕は絵画やアニメも有名作の感想を殊更、述べたいとは思わない。それは他の人に委ねておく。
 アニメ等であれば、僕の視点という意味で考察を書きたいし、絵画・美術作品であれば、今更ゴッホなどを扱うよりも、あまり知られていないジャンルや作品を広める方が楽しそうだ。
 それに、他でもない僕自身がする意義もある。
 これはともすればスノビズムかもしれない。知識をひけらかす俗物根性というもの。経済の世界では、他者の消費が増えるほど需要が減少する現象をスノッブ効果というが、僕の場合は単なる逆張りか。
 いずれにしても、自分の好きなモノであり、かつ他の人があまり話していないことを書いていきたい。

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