見出し画像

125.「あなた」と「わたし」と「かれら」。|映画感想①『流浪の月』

ごきげんよう。
みなさまは、映画はお好きですか?
今回は、最近観て衝撃を受けた映画の話をしようと思います。

映画『流浪の月』

観てきたのは、
李相日監督の『流浪の月』。

今、この記事を書こうと調べて初めて知ったんですが、原作は同名の小説なんですね。

原作の小説は2020年の本屋大賞受賞作だそうで、こちらも気になるところです。

初めての感覚

僕はこの作品を観て、これまでの映画では受け得なかった感覚を味わいました。

それはもしかしたら、映画や映像作品を見慣れている方には珍しくない感覚なのかも知れませんが……

それは何か?これから書きます。

情緒がぐちゃぐちゃに

観ていて、
割と序盤からラストに至るまで
ずーっと感じていたのは
「観ているのが辛い!」
ということ。

これほど、観続けるのが苦痛な映画ははじめてでした。

誤解しないで欲しいですが、これは
完全に褒め言葉として言っています。

観ていてつらい、けど引き込まれる。
面白さとか、興奮とか、感動、
そういったものとは違うところで、心が揺さぶられました。

2時間30分かけて、
情緒をぐちゃぐちゃにされました。

この「面白さでも感動でもない、それ単体ではどちらかといえばネガティブな感情で心が揺さぶられ、なおかつそれを悪くないと感じる」
というのが、僕にとって新鮮な体験でした。

学びらしきもの

ちなみに
この映画をどういうきっかけで観たのかというと、
「人からのお勧め」
です。

お勧めしてくれた人というのが
何かとお世話になったり、色々ものを教わったりしている歳上の知人だったので、
「何を思ってこれを勧めてくれたんだろう、この映画から何か学べる事はあるだろうか」
と視聴前は思っていたのですが……

すみません、それどころじゃありませんでした!


観終わった後、半ば茫然としてましたからね・・・

ただ、それでも学びらしいものがあるとするなら、

◎人や出来事には、
自分の知らない、推し量ることすらできない背景があるかも知れない、ということ

◎理解に努めることが大事な一方で、
ただあるがままを受けとめ、詮索や干渉をしないのが必要なときもあるかもしれない、ということ

◎人に対して(それが想い入れのある人であればあるほど)、自分の見たいように見たり、自分の望む像や役割を押し付けてはならない、ということ

と、いったところです。

受け取り方は、人それぞれ(たぶん)

こういう感想や気づきがあったのは、
ここ最近、人間関係でいくつかショックな体験をしたから、
という要因が、ひょっとするとあるのかもしれません。

違うタイミング、違う状態の自分であれば、
また全然違う感想を抱いていたかも・・・
(広瀬すず可愛いー!!とか(笑))

同じものを観ても、
人によって、そして背景によって、
受け取り方は変わる。

だとするなら、
このタイミングで自分がこの映画を観たのにも、
何か意味があるのかもしれません。

ひとまず、今回得た気づきらしきものは
大事にしていきたいと思います。

終わりに

最近、映画を観るのがマイブームなので、
これからも、観たら随時感想をアップしていけたらと思います。

それでは!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?