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もしかしたらTravis Japanは+81でジャニオタを救うのかもしれない

Travis Japanの新チャンネル「+81 DANCE STUDIO」が、9月7日に第2弾、TOKIOの「花唄」を公開した。


9月4日の第1弾公開からわずか3日でミリオンを達成したばかりであるのに、なんたるハイスピード。トラジャのスタッフさんって敏腕な人ばっかりだよね。

前回、第1弾の公開を受けてのえまる定期更新にも匹敵する7,000文字の感想文を書き上げた私だが、そのとき「世界に飛び出すTravis Japanをどう広めていくか」に重きを置いて考えていた。

しかしここに来て、このプロジェクトの本当の強さをみたような気がしたのだ。そのきっかけが、このツイートをしたことである。

動画の公開後、14時ごろトレンドに入っていたのは「Travis Japan」ではなく「TOKIO」だった(この辺りは私の設定かもしれないので定かではない)。

この動画を開いたとき、TOKIO担ではない私ですら胸が震えた。今TOKIOがオリジナルで歌っている音源を聴けることがどれほどのことなのかは、ご存知の通りである。しかも既存曲で違うグループとはいえ、新規映像で。

このことに、多くのTOKIO担の方々から「TOKIOとファンの大切なこの曲を受け継いでくれてありがとう」ということばがかけられた。中にはTravis Japanがジャニーズの後輩だというのを存じない方もいらっしゃったらしい。

そして国分太一くんと株式会社TOKIOの公式Twitterで呟いてくださったこと、BTSの「BUTTER」の振付を担当したGANMIのメンバーが今回振付してくださったことが判明してから、瞬く間にトラジャ担以外にも拡散されていったのだった。

Travis Japanのファンには、Jr.担、オンリーの若い世代だけではなく、私のようにとうの昔にJr.担を卒業したデビュー組掛け持ちのお姉さんたちも多くいる。そうなると、次に考えることは自ずと「自担Gの曲は何で踊るんだろう?」になるだろう。

ティザー映像にはすべてのグループがあったわけではないが、恐らく「ジャニーズ事務所の先輩」であれば何でも踊るのだろうと予想する。
嵐、TOKIOときて、SMAPやタキツバも予告があったことで、そこにはジャニーズ事務所に根付く派閥の垣根を超えてくるものがある。

現に私は、長く関ジャニ∞のファン・eighterをやっているので自然な流れで「エイトは何の曲で踊るのかな?」と考えた。

ここまでジャニーズのタブーを打ち破ってくるのだから、ここはぜひ8人の曲をやって欲しい。DREAMIN' BLOODか、旅人か、Cool magic cityか……。

そう考えながらふと、この+81 DANCE STUDIOはもしかするとジャニオタの救済措置になり得るのかもしれない、と思った。

穴の空いたバケツ

マーケティングの集客術のなかに「穴の空いたバケツ」という理論がある。

めちゃくちゃ簡単にざっくりいうと、穴が空いたバケツにいくら蛇口で水を注いでも漏れ出ていくように、集客というと新しいお客さんを取り入れることに目が行きがちだけど、既存客を大事にする=リピーターを増やそうね、ということだ。

今、Travis Japanはこの理論に則ってプロジェクトを遂行しているのではないかと思った。言わずもがなバケツはトラジャではなく、ジャニーズ事務所である。

現在残っているグループの中でデビュー2年目のスノストを除くと、デビュー当時から同じ事務所(※)のメンバーでやっているのはV6、KinKi Kids、Kis-My-Ft2、SexyZone、ABC-Z、ジャニーズWESTだけである。
V6は解散が決まっているしSexyZoneも休止を重ね、いろいろな思いをしているファンも多い。
デビュー28組(初期から)の中、極端にいえば約8割のジャニオタが「自担Gから誰か居なくなる」もしくは「解散」を経験しているのだ。

※少年隊は解散していないのでこの言い方

そんな中で、自担Gの思い出の曲を、新しい形でジャニーズの後輩が継承していると知ったら……。
もちろん全員にハマるものなんて100%存在しないので「これが正解!」とは言えない。あの国民食カレーライスもアンパンマンも万人から好かれているわけではないし、美空ひばりのアンチだっている。

けれど、「既存のジャニーズオタク」が「新しいジャニーズグループ」を認知し、好きになることは大いにありえる。そのきっかけが「+81 DANCE STUDIO」にはないと、どうして言い切れるだろうか。

そんな役をトラジャが任されたのかもしれないと思うと、この7人が誇らしくて誇らしくてたまらなくなった。

思い出したかつての「キラキラ」

2019年9月に自担が脱退と退所を発表してから早くも2年が過ぎたが、そのとき思ったよりも受け入れている自分がいた。それは自分が転職を経験していたからである。

ーー「アイドルも人間」。その理論で結婚や恋愛が許されるならば、転職だって認められていいのではないか。

それが当時、私の思ったことだった。なんなら仁やすばるくんの脱退の方がショックだったし、それでいうとSMAPの解散は「本人の希望か否か」という面で全く受け入れられなかった。

次々と休止、脱退、退所、解散と続いていく中で「アイドルも人間」というロジックは私にとってもはや不動のものとなり、寂しさを感じつつも「自分の人生、好きに生きてほしい」と思った。

そんなときTravis Japanは、かつてキラキラとアイドルを追いかけていた、少女の頃の気持ちを思い出させてくれたのだ。

他グループの動向に一喜一憂したり、自担グループの新しい仕事を周りに吹聴して回ったり。関ジャニ∞が堂本兄弟に出た日のこと、うたばんに出た日のことを昨日のことのように覚えている。

番組が始まる前にお風呂を済ませ友達とメールやBBSで語り合ったり、自担が映る回数を数えたりした。

小さな宝石の一つ一つをとりこぼさないよう、必死で拾い集めていたあの日の気持ちを。

歳を重ねて「アイドルも人間」と思うようになったアラサー女の心を、「アイドル」のTravis Japanは見事にかっさらい、あの頃に巻き戻してくれたのだ。

もしかしたら、どこかに私と同じように感じる人がいるかもしれないと思って探した「#over30のトラジャ担と繋がりたい」のハッシュタグは、まさに同じ考え方、価値観を持った同世代と繋げてくれた。

これからTravis Japanを見つけ、知って、ファンになる同じような人がいるかもしれない。そんなまだ見ぬ「潜在顧客」であるあなたに向けて発信したい。

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